散歩日記XX

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20220819最近読んだ本

2022-08-19 23:01:17 | 読書
■「アポロ18号の殺人 上下」クリス・ハドフィールド
実際には打ち上げられなかったアポロ18号を舞台に、米ソの対立から事件が発生。どちらかというとリアリズムの手法で、あまりSFでもミステリでもない感じがする。

■「時の子供たち 上下」エイドリアン・チャイコフスキー
地球環境は行き詰まり、人類は他惑星でのテラフォーミングを目指していた。ところがそれが失敗に終わり、クモ生物が進化して支配種族となる。そこに破壊された地球から最後の人類を乗せた移民船が到着する。果たして人類の行く末はどうなるのか? なかなか魅力的、かつ濃厚なSF本道のストーリー。星系間の移動には時間がかかるため、コールドスリープが使われるのだが、主人公が目覚めるたびに状況が変化し、独裁者がいたり、スラム化が進んでいたりする。その移民船プロジェクトの結末にも感動する作品だ。

■「魔眼の匣の殺人」今村昌弘
一作目の度を越したインパクトよりは弱いか…、と思いつつ読み進めたが、ミステリのお約束にことごとく理屈をつけていくこの作品も面白く読めた。

■「世界の終りの天文台」リリー・ブルックス=ダルトン
どうも人類は滅びてしまったようだ(理由は最後まで明かされない)。北極圏の天文台に残された老人と少女、木星探査から帰還中の探査船。残された人々の運命は? そして、この2組はどう交わるのか。ちょっと不思議なつくりの話である。

■「日曜の午後はミステリ作家とお茶を」ロバート・ロプレスティ
ミステリ作家が身近に起こる事件をユーモアを交えながら解決する。時に犯罪を単に断罪するだけではなく、ひねりの効いた終わらせ方に持っていくところも味がある。

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