室蘭市議会議員 児玉智明の徒然日記

日々の様子をしたためています。

もっと厳しいご意見を!

2018年03月13日 | 日記
室蘭市では財政が厳しいとの理由で、公共建築物適正化計画を作成し、古い建物を解体する方向で検討が進められています。

老朽化した建物を人口規模に見合った形で、統合することは致し方ありませんが、そうではない事案が出てきています。

中でも、方向性が決められずにあり方を検討する施設に位置付けられていた、だんパラスキー場と旧絵鞆小学校については、今まで様々な議会論議がされていた施設です。

どちらも、多くの市民から存続を望む要望書が提出されるなど、注目度が高い施設であるのにも関わらず、ほとんど議論されることなく突然方向性が議会に示されました。

これについては、議員の間からも決め方に疑問の声が上がっています。

旧絵鞆小学校については、室蘭市文化財審議会で歴史的建造物であると認められ、敷地を含むグランドは縄文遺跡の包蔵地として保存するよう意見が出されています。

円形校舎が2棟つながった、全国でも珍しいこの校舎は、映画の撮影や写真の被写体としても素晴らしい建築物です。

今回のような、古いものは壊す、市民が必要でも、市長が要らないと判断したモノには、お金は使わない。では、文化やスポーツは守れません。

無駄遣いを排除するのは当然ですし、節約できるとことは節約に努めることも当たり前です。

室蘭の文化を守りながら、歴史を後世につないで行くことは、我々の役目です。そして、この財産を、どう室蘭の街づくりに生かせるのかを考えるのが行政のトップの役割ではないでしょうか。

国から言われた立地適正化計画の策定でも、室蘭市をどういう街として発展させていきたいのか、何を中心に置く街づくりなのか、室蘭市全体を俯瞰した街づくりのイメージが全く見えてきません。

このあたりに行政機関があって、このあたりに運動施設を集約すると、国からの補助金がもらいやすくなるから、では、街づくりとは言えません。

室蘭で生まれ、室蘭の良いときも悪い時も知っている一人として、ただ黙って街が衰退するのを見ていることは耐えられません。

大変な時だからこそ、未来に希望が持てる足掛かりを作る必要があります。目先の利益に捉われて、大切な資産を失うことのないようこれからも発言を続けます。

これが、室蘭の終わりの始まりにならないことを祈るばかりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする