もともと顎の矯正を受けたのち、調子が悪くなり関連ページを見て自分で頭蓋の調整を行ったが、ご本人いわく、ドツボにはまったとのこと。とにかく調子が良くない、特に目。
詳しくお聞きすると、本人の調整で一旦は良くなったりするが一晩寝ると戻っているという・・・これは何か頭蓋を引っ張る要因があるな、と推測。
原則として他所で人為的に悪くなったものは、かなり難しい・・と言うのを教えられているので、観るだけになるかも知れませんがと前置きする。
実際動きを見てみると、確かに不思議な動き方をしている。
側頭骨は左側が動きがない(頭蓋全体で見てもそう)
頬骨は左が上下の動きしかしていないので制限がありそう
後頭骨と側頭骨の連動は右側がうまく行ってない
前頭骨と頭頂骨の接合部分がやたらと硬い
下顎骨の動きは右側が悪い
お話を聞いてる段階で、これは顎の筋肉が怪しいと思ったのでチェック。左もそこそこ硬いが右の奥がカチカチ。本人の試行錯誤で改善しても戻るってのは恐らくこれか・・と推測。実際緩めると右の下顎骨の動きが出てくるのが分かる。
左側頭筋、上唇挙筋の辺りを緩める。その後再チェックで、これだけで頭蓋の動きが相当バランスが取れてくる。さらに、頭頂部の硬さが気になったので筋膜ともども緩めていると、後方(抵抗のあるほう)へ向かい押すと、頭の不快感が無くなると言うコメントをもらう。なるほど・・
目の調子が悪いという事で、後頭部をチェックするが、触ると不安感があるという。乳様突起(と書いても分からないだろうけどご本人のためのメモでもあるので)周囲の違和感が関連してそうな気がするが、ちょっと怖いのでVスプレッドで優しく動きをつける。
本人曰く、「環椎が怪しい気がする」と言う。こういう直感は結構大事なのでチェック。確かに右側に偏っている。間接法でリリースしようとしたら、ビックリするほど複雑な動きを伴ってリリースの手ごたえ。変化は?とお尋ねすると、声のかすれが無くなって声が出やすくなったという、確かに声の質が変わった。
この時点ですでに頭蓋の動きはついてるし、恐らく何度もの再発してしまってたのは、頭頂部、顔面(鼻の横)、右顎の奥の筋肉、左側頭部の筋肉・筋膜のツッパリのせいだと思われたので大丈夫かと思ったが、内臓からの引っ張りの可能性を考えて内臓へ。
十二指腸の緊張があると左肩・首に出るのは経験で分かっていたのでチェック。十二指腸が硬い。聞くと、昔から潰瘍を良くやっていたという(ちなみに、本人は若い方ですが)。何らかの関連があるかも知れない・・緩める。
後は大腿部のチェック(関連は無いとは思ったが、全身、どこが原因になってもおかしくないので)、外側に特に強い圧痛。メンテをお願いする。
以上、結果はどうなったかはまだ分かりません。
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