堀内徹夫(日本共産党福岡市議)の博多っ子ブログ

福岡市南区から、熱い情報を発信します。

日本共産党創立96周年にあたり、社会主義を語ってみる(2)

2018-07-21 08:19:11 | 日記

なぜ資本主義社会は利潤第一主義となるのか?

人間は昔から生きていくために自然の中から道具を作り、狩猟生活や耕作をして、必要なモノを生産し、消費してきました。

この生産と消費がなければ、人間は生活できません。

人間がモノを作るとき、材料や道具、機械などが必要になります。

それを生産手段と言いますが、その時々、誰がその生産手段を所有しているかがとても大事な問題となります。

資本主義社会では、資本家・大企業が、工場や機械などの生産手段を持っているのだが、それを実際に使っている労働者は生産手段を持っていない。

そこで、労働者は、会社などに就職して、資本家・企業が持っている生産手段を使うことができる。

資本主義以前の社会では、農業でも、手工業でも、生産者が作ったものは生産者の所有物として、その後、売り買いされました。

ところが、資本主義社会では、労働者は生産活動をしますが、出来上がった生産物は、資本家・企業のものとなります。

働いてモノを作るのは労働者なのに、出来上がった生産物は資本家・企業の取得物となる。

実は、ここに、資本主義社会の特質の一つがあるのです。

それは、資本家・企業が、生産手段を所有していることに根本原因があるのです。

資本家・企業は、出来上がった生産物を商品として販売し、利益を得ます。

その利益から、材料費や賃金などの経費として支払った残りが利潤となります。

この利潤を常にいかに増やすかを考えるのが資本家・企業であり、これが資本主義社会における生産のエンジン、原動力なのです。

そのためには、どうしたら儲かるでしょうか。

賃金を低くすれば、利益ががっぽりと入ってきます。

労働者をできるだけ低賃金で長い時間働かせて、たくさんの生産物を作らせれば、利益はさらに大きくなります。

これを同一産業の企業やライバル企業などと競争的に行われているのが、現在社会です。

たとえ労働者が過労死しようが、貧困家庭が増えようが、地球環境が破壊されようが知ったこっちゃないと考えるような仕組みとなっているこの資本主義社会は、兎にも角にも、次々とモノを作ることだけを考え、利益を上げていくことが仕組みとして生まれとときから持っている社会なのです。

このように、資本主義社会では、資本家・企業が、生産手段を所有し、労働者を働かせ、その生産物を取得することで、金儲けができる仕組みがあり、資本家・企業は金儲け最優先の社会活動をしているわけです。

気をつけて熱中症!

2018-07-19 09:07:05 | 日記
連日の酷暑、熱中症にご用心!

熱中症とは、高温多湿な環境に身体が適応できないで生じる様々な症状の総称だとされています。

私も昨日、めまいとこむら返りがおきまして、こりゃまずいと病院に行きました。

そんな経験もしたので、私が熱中症について学んだ事を、備忘録として記しておきます。

人間の身体は、体温を平熱に保つために汗をかきます。

そのことにより体内の水分や塩分が失われ、水分不足や血液の流れが滞ると、体温が上昇し、重要な臓器が高温状態となり、障害が生じるそうです。

⭕️めまい、顔のほてりがありませんか?

⭕️筋肉痛や筋肉のけいれん、こむら返りがおきてませんか?

⭕️吐き気がしませんか?

⭕️汗のかきかたの異常、汗がどんどん出る、逆に全く汗をかかないなど、ありませんか?

そんな症状が出ていたら、応急措置、緊急措置が必要です。

🔵もしも、呼びかけにも応えられない状況ならば、無理に水をのませずに、すぐに救急車を呼びましょう。

🔵涼しい場所で服をゆるめ、氷などで、首、脇の下、足の付け根を集中的に冷やしましょう。

そうなる前の予防措置は、

▼こまめな水分補給

▼塩分摂取

▼エアコン、扇風機使用

▼しっかりと睡眠

▼バランスの良い食事

特に、酷暑の夏場に、ダイエットなんて考えているあなた、そんな考えは秋以降にいたしましょう。

日本共産党創立96周年にあたり、社会主義を語ってみる(1)

2018-07-16 00:48:57 | 日記
みなさんは、社会主義ってどんなイメージをお持ちですか?

社会主義への疑問が出されるのは、今の日本社会の中において不思議なことではないと思います。

テレビでは、社会主義といえば、崩壊した「ソ連」のことが、内政での人民抑圧社会、外交での武力弾圧国家として取り上げられ、一党独裁の中国政府の人民の意見を無視した施策が色々と報じられ、社会主義は20世紀に失敗して時代遅れだと紹介されています。

中学や高校の教科書では、資本主義は市場経済を基礎とした自由な社会であり、社会主義は計画経済を土台に一党独裁で自由がない社会だと書かれたりしています。

これでは、社会主義にいいイメージを持つ方が無理というものかもしれません。

日本共産党が考えている社会主義とは、このようなイメージとは、全く違います。

そもそも日本共産党は、これまでの世界の歴史の中で、本来の社会主義というものは、まだ実現したことがないと考えています。

では、ソ連は社会主義ではなかったのでしょうか?

確かにソ連は、初期の段階では社会主義を目指してはいたけれども、その後、長年にわたって全然別の社会になっていったから国民の支持を得られずに崩壊したのです。それは、社会主義ではなかったというのが、日本共産党の見解です。

日本共産党は、日本の社会も長い目で見れば社会主義に進むことを見通していますが、それはどこか他国をモデルにしたり、ソ連型や中国型の社会をイメージして、それに日本社会をあてはめようとするようなものではありません。

現在の日本のように高度に発達した資本主義国が、社会主義に移行した国は世界にはまだ例がありません。

したがって、日本共産党が目指す社会主義というのは、日本独自の歴史、文化、社会の特徴を生かした日本にふさわしい社会であり、「国民が主人公」の日本社会として、国民とともにつくっていこうと考えています。

だから、もしも、社会主義という言葉から、ソ連や中国をイメージしているとすれば、そうではない社会主義を日本共産党が目標として持っていることを認めていただきたいと考えています。

資本主義でいい政治をすればいいのではないのですか?

日本共産党は、日本社会を今すぎに社会主義にしようなんてことを考えているわけではありません。

日本共産党が目指している当面の日本の改革は、「アメリカいいなり」「大企業・財界利益最優先」という日本社会の現状を、「国民が主人公」に切り替えることです。

社会の仕組みは資本主義のままだけれども、日本共産党が目指す日本改革が実行されれば、日本の現状は大きく変わることになります。

例えば、若者を使い捨てるブラック企業問題や、高い学費、保育園不足なんかは、この改革で充分に改善されていくこととなります。

しかし、資本主義社会でいる限り、改善はできても、解決にはいたれない問題にぶち当たります。

例えば、貧富の格差の拡大、繰り返す不況と大量失業、国境を超えた金融投機の横行、貧富の格差の拡大、資源・エネルギーの浪費、温暖化や大気汚染等地球的規模での環境問題などがあります。

これらの問題は、資本主義のままでは、根本的な解決とはならないものです。

では、資本主義のどこに問題があるのでしょうか?

一言で言えば、資本主義は、資本家や企業の利益をあげることが最大の優先すべきものとして、社会のエンジンとして動き続けています。

そのために、労働者は低賃金で働かされ、総人件費を抑制するために人減らし合理化と正規から非正規への置き換えが行われ、多くの失業者を生み出します。

さらに、利潤最優先の資本主義社会は、金儲けのために自然を破壊して無駄なリニアモーターカーや高速道路等を地元負担を強要しながら作ります。

福岡市でも1990年代から始まった人工島事業は、いまだに毎年、100億円を超える市民の血税を注ぎ込み続けています。

利潤最優先の資本主義社会は、時には、人の命さえも犠牲にします。

電通やNHKの過労死事件は、若い労働者を死ぬまで働かせた問題でした。

では、資本主義社会は、この世にあってはならない社会だったのでしょうか?

日本共産党は、資本主義社会は歴史に発展の上で、これまで積極的役割を果たしてきたと考えています。

産業革命を経て、モノを作る生産力はそれまでの封建時代と比べて格段に飛躍しました。

商品を大量に多様に作り出すことができるようになりました。

ところが、今の資本主義は生産力があまりにも巨大化し過ぎてしまい、生産力をコントロールすることができなくなっています。

これは、資本主義社会の基本である利潤第一主義が原因として解決できない問題が生じているのですから、その根本的な解決のためには、資本主義社会を変えて、新しい社会体制をつくることが必要となります。

このように日本共産党は、資本主義社会のもとでは解決できない問題がいずれすこぶる深刻な事態に直面すること、それを解決するためには利潤第一主義の資本主義社会とは違う新しい社会が必要になることを展望しており、なので社会主義・共産主義をめざす党だから、日本共産党と名乗り続けて96年のたたかいをしているのです。

読者子に奇す 岩波文庫

2018-07-12 21:05:25 | 日記
岩波文庫は1927年(昭和2年)7月に夏目漱石の「こゝろ」などを23点を出版し、創刊している。

文庫本の奥付の後に掲載されている「読者子に奇す〜岩波文庫発刊に際して」と題する岩波茂雄の文が初心を明確に記している。

書き出しはこうだ!

「真理は万人によって求められることを自ら欲し、芸術は万人によって愛されることを自ら望む。」

さらに、結びの前には、

「携帯に便にして価格の低きを最主とするがゆえに、外観を顧みざるも内容に至っては厳選最も力を尽くし、従来の岩波出版物の特色をますます発揮せしめようとする。この計画たるや世間の‪一時‬の投機的なるものと異なり、永遠の事業として吾人は微力を傾倒し、あらゆる犠牲を忍んで今後永久に継続発展せしめ、もって文庫の使命を遺憾なく果たさしめることを期する」と。

そして、こう結ぶ。

「芸術を愛し知識を求むる士の自ら進んでこの挙に参加し、希望と忠言とを寄せられることは吾人の熱望するところである。その性質上経済的には最も困難多きこの事業にあえて当たらんとする吾人の志を諒として、その達成のため世の読書子とのうるわしき共同を期待する。」

書物を安価に流通させて、より広範な人々が手軽に学術的な著作を読めるようになる事を目的として創刊されたわけだ。

そのように創刊の目的を定めたものは当時の時代背景であった。

岩波文庫が創刊されたのは、昭和の初め。

発刊の二週間後に、芥川龍之介が自殺する。

翌年6月29日には、緊急勅令で治安維持法が改悪され死刑と無期刑が追加される。

時代は重く、戦争準備が本格化して、自由の制約が始まる時。

その時代を背負って立つ岩波茂雄氏の言葉に、そういう時代だからこそ、読者を広げ、かがり火としたいとの希望を見出すことができよう。

この「読者子に奇す」は、岩波文庫のすべての文庫本に今持って掲げ続けられているのである。

岩波文庫の初心、是非とも、読者の皆さんには、共有していただきたい。

2019年福岡市議選候補者記者会見

2018-07-12 14:59:05 | 日記

本日、日本共産党福岡県委員会は2019年統一地方選挙での福岡市議選挙の立候補予定者7区7名の記者会見を行いました。

東区、南区、城南区、早良区に現職を、博多区、中央区、西区に新人を立てます。

「住民の苦難あるところ日本共産党あり」を原点に、住民の声をとどけ、住民の声で動く福岡市をつくる先頭に立つ日本共産党市議団を作るため全力をあげます。

日立製作所の振る舞い

2018-07-05 23:42:20 | 日記
「財界の総理」とも言われる経団連の会長に、日立製作所の中西宏明氏が就任し、規制緩和などの構造改革、多国籍企業による経済外交を進めるとしている。

その日立は、イギリスへの原発輸出を中西氏先頭に英国政府の資金援助を求めて展開。

原発メーカーとして、自社の利益のためならば、イギリスだろうがねじ伏せるような巨艦企業の振る舞いである。

日立製作所の原発事業総事業費は約3兆円だそうだ。その巨額の事業費を融資しているのは、政府が全額出資する特殊会社・日本貿易保険(NEXI)と言われている。ということは、事業の損失には保険が支払われ、国民にツケが回ることになる。

一方、国内で日立製作所を先頭に経団連は、技術革新の事業への税金の集中的投入や規制緩和をあからさまに要求。

来年10月の「消費税10%への引き上げの延期はない」と、脅しともとれる姿勢だ。

さらには、法人実効税率を25%程度まで引き下げよ、原子力や化石燃料を有効活用せよと、「言いたい放題だ」との批判の声が上がるような横暴ぶり。

国民の生活の事も、労働者の働き方の事も、そして地球の環境問題も、自社の利益よりも次元が下の事のように扱う人たちには、自分たちが自分の墓穴を掘っていることに気がつかないのだと、改めて思うのである。

美味しいコーヒーを飲むためには

2018-07-04 11:40:58 | 日記
行きつけの福岡市南区の小山珈琲店。今日もグァテマラ400gを買いに来ました。

この珈琲屋さんの美味しいわけは、マスターがいつもダブルハンドピックをしているから。

輸入して来たコーヒー豆には、発酵した豆やカビた豆が含まれます。まず、これを手作業で取り除きます。これが1回目の取り除き作業。

マスターの目にかなった豆を、焙煎します。焙煎後に、2度目の手作業で、一度目の取り残し豆、焙煎で割れた豆、煎りむらができた豆、死に豆(焙煎したのに白っぽくなっている)を取り除きます。写真がその作業を行うマスター。

焙煎を終えた豆には油が含んでいるので、痛みやすくなります。この店では、ここまで豆をより分けて、一週間以内に売ってます。

収獲の際に、間違って選ばれている未成熟豆は甘みが出ず渋みしか出ません。また、発酵豆やカビ豆は収獲してから商品の生産過程・流通過程での湿気が原因で、発酵したり、カビが生じたりします。それらを丁寧に除けてしまう事で、より完全なコーヒー豆を手にでき、美味しいコーヒーが淹れるのです。

以上、マスターが語った事を、その場でメモしてアップしました。総じて私的に考えれば、ここまでして美味しいコーヒーを飲んでもらおうという熱い気持ちを持っているマスターと、この手間をかけずに大量生産・大量販売して利益を得ている飲料大企業のコーヒーと、どちらが美味しいか。消費者の舌が肥えなければ、わからない事なのかも知れません。

さて、あなたは、アメリカで焙煎までして日本に遠路はるばるやって来るS社などのコーヒーを、美味しいと思われますか?

ほりてつの映画鑑賞「家族はつらいよⅢ 妻よ薔薇のように」

2018-07-03 19:56:16 | 日記
いつもの平田家のドラマ。

この第3作では、日々、家事労働に明け暮れている主婦に焦点を当て、「主婦こそ日本を支えている大黒柱だ」と、声援を送る。

これまで、平田家を支えてきた史枝(夏川結衣)が家事の合間に居眠りをした。その間に泥棒が入り、何と、史枝が冷蔵庫内に隠していたへそくり40数万円が盗まれる。「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか!」と夫・幸之助(西村まさ彦)からの心ない言葉に史枝は溜まっていた不満を爆発させ、家出をする。

主婦がいなくなった平田家は、大混乱に陥り、体調の優れない富子(吉行和子)に代わって周造(橋爪功)が不慣れな家事に挑戦するが長続きするわけがない。家族は、史枝の存在のありがたみを実感するが、史枝が帰ってくる兆しは見通しも立たず、平田家崩壊の危機に、家族会議を繰り返し緊急召集するのである。

この作品、山田監督と主要出演者の8人は、2013年の「東京家族」以来の4作目。

今回の映画から学んだのは、政府が『女性が輝く社会』というけれども、現実の日本社会では日本の女性達は、すご〜い遅れた『男尊女卑』の世界で苦しんでいることを改めて受け止めなきゃならない事。

いい映画です。
ぜひ、ご夫婦、ご家族と、ご覧ください!
もちろん、お一人でも、日本の将来を考えながら、ご覧ください。

日本国憲法と生活保護を考える。

2018-07-03 19:14:50 | 日記
生活保護って聞いて、どんなイメージを持たれてますか?

生活保護を利用する資格のある人のうち、実際に利用している人の割合を「捕捉率」といいます。

厚生労働省は、今年5月、生活保護水準を下回る世帯のうち、実際に生活保護を利用している世帯は22・9%と発表しています。

研究者の推計でも、大体2割程度で、かなり低い状況なのです。

では、なぜ捕捉率は低いのでしょうか。

「生活保護は恥だ」と言う意識や、生活保護という制度が正しく伝えられていない行政のあり方の問題、市役所の窓口に行っても間違った説明で追い返される「水際作戦」といわれるやり方が横行している状況があるのだと、私は思います。

生活保護の制度は、日本国憲法第25条で、「健康で文化的な生活」を送るために、「これ以上貧困はあってはならない」という最低限度の基準を定めたものです。

「捕捉率」が低いと言う事は、その最低ライン以下の生活を強いられているという事を意味するわけで、「捕捉率」向上は緊急に取り組むべき課題です。

では、その向上のためには何が必要なのでしょうか。

安倍政権はその「捕捉率」の推計すら、毎年調査せず、その向上に積極的に取り組んできたとはいえません。それどころか、保護生活保護費を毎年削減してきました。

日本共産党は、定期的にその「捕捉率」を調査公表し、その向上に努めることを盛り込んだ『生活保護法』の改正を提起しました。

国の責任で『生活保護法』を、もっと使いやすいものに変えていくべきです。

天皇の皇位継承を考える

2018-07-03 00:01:10 | 日記
現天皇の退位の意向を発端に国会では特例法がつくられ、2019年4月末退位、5月1日即位の方向で、動いている。

日本国憲法は、天皇を「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と規定。さらに、「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」としている。

そして、日本国憲法第2条は、「皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」としている。

日本の歴史を振り返ると、天皇の皇位継承は、生前退位、すなわち譲位が原則で、退位した天皇が太上天皇となって位を譲った天皇と同等に並ぶ権力構図が常態化していた。

それが、明治時代の皇室典範策定の議論の中で、伊藤博文が、生前退位を女性天皇と結びつけて排除したり、南北朝時代のような混乱を招くなどとして、譲位を否定したわけだ。

では、現天皇の退位の意向まで、なぜに譲位は否定されたのか?

戦後1946年に、現在の皇室典範に改正される折に、生前退位を認めると、昭和天皇の戦争責任問題が噴出する可能性があるとの政府の判断があったと言われている。

いずれにしても、日本国憲法通りの運用が大事である。