堀内徹夫(日本共産党福岡市議)の博多っ子ブログ

福岡市南区から、熱い情報を発信します。

終戦記念日街頭演説

2015-08-15 12:19:43 | 日記
8月15日、天神での街頭演説で、私が訴えたのは以下の内容です。


戦後70年の終戦記念日にあたり、日本共産党福岡市議団は、日本軍国主義の引き起こした侵略戦争と植民地支配の犠牲になった多くの市民の皆さんや国外の方々に、深い哀悼の意を表明します。

いま、日本の政治は、戦争か平和かの歴史的岐路に立っています。

戦争の惨禍と反省を踏まえて日本国民が得た世界に誇る宝、それが日本国憲法です。

その憲法を守り抜き、憲法を生かした平和で民主主義の国・日本を築くために、いまこそ立場の違いを超えて、平和を願うすべての市民の皆さんが、力を合わせる時ではないでしょうか。

昨日、戦後70年にあたって、「安倍談話」が発表されました。

4大キーワードだといわれた「侵略」「植民地支配」「反省」「お詫び」などの言葉はちりばめていますが、過去の歴代政権が表明したという事実に言及しただけで、安倍首相自らの言葉としては語らないという、「ごまかしの談話」でした。

戦後50年の村山談話でも、戦後60年の小泉談話でも、日本の過去の戦争を「侵略」と断じて、これに対する日本の責任を明確にしました。

それに対して、「安倍談話」では、あくまで過去の談話を引用するだけならば、わざわざ、談話を発表する必要性がありません。

そして驚いたことに、「安倍談話」は、暴力と強圧をもって暗黒の植民地化を進めた日露戦争を、「多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけた」などと述べました。

これは、歴史を歪曲するものであり、まったく許せません。

全体として安倍談話は、戦後50年に出された「村山談話」、戦後60年の「小泉談話」の立場を、事実上投げ捨てるに等しいもので、国内外の厳しい批判を招くことは避けられません。

戦後70年の首相談話が、なぜ、このような内容になってしまったのか。

その根底には、安倍政権が、侵略戦争を肯定し、美化して、歴史を偽造する極右勢力によって構成され、支えられているという問題があります。

戦後の国際秩序は、日独伊3国による戦争は、侵略戦争だったという判定の上に成り立っており、それを否定するものは、国際政治に参加する資格がないことを厳しく指摘しなければなりません。

日本は、戦後70年間、他国と直接の戦火を交えることはなく、自衛隊は、半世紀にわたって、一人の外国人も殺さず、一人の戦死者も出していません。

この平和の歴史を作ってきたのは、何よりも、日本国憲法第9条が存在し、平和を求める国民の世論と運動が脈々と続いてきたことによるものです。

この国民の声と憲法が、歴代の内閣を縛り、「自衛隊は軍隊ではない」「海外での武力行使は許されない」「集団的自衛権行使は許されない」という憲法解釈を取らせてきたのです。

いま、安倍政権は、戦後70年の平和の歩みを断ち切り、歴代内閣の憲法解釈を180度変え、戦争しない国から「戦争する国」へと、戦争法案を強行しようとしています。

これは、日本を守るためでも、日本人を守るためでもありません。

アメリカの国益のための世界各地での戦争に、日本の自衛隊を、日本の若者を、アメリカに戦争の現場で使ってくださいと差し出すものです。

しかし、この憲法改悪の暴走政治に、これまでにないたくさんの人々が声を上げ始めました。

この行動は、日本国民の平和と民主主義を求めるエネルギーがいかに巨大なものであるかを示しています。

日本共産党は、「戦争法案許さない」の一点で、国内外の協同を広げに広げ、圧倒的な国民世論で安倍政権を包囲し、戦争法案を必ず廃案に追い込むために、全力を挙げる決意です。

日本の平和を愛するすべての市民の皆さんに訴えます。

ぜひ、今日一日、日本が70年前、戦争をしてたくさんの犠牲が出た事、そして日本国憲法ができたことで、この70年間、日本は戦争をしてこなかったことを考えてください。

皆さんのご家族にも、戦争で犠牲になったり、苦労された方々が、たくさんいらっしゃいます。

その話を、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんから、聞いてください。

そして、お友だちとも、どんどん、戦争の事、話し合いましょう。

いま、女優の綾瀬はるかさんは、戦争被害者の皆さんの声を、聞き取りしながら、学ばれています。

ぜひ、若い皆さんが、自分でまなび、自分で考え、自分でも行動しましょう。

私は、戦争法案を何としても廃案にする決意です。その事を、仏様にも誓いました。

そのために、そして平和の日本を子どもたちの世代に引き継ぐために、今こそ、もっと、多くの国民の方と対話し、訴え、平和の世論を広げるために頑張ります。

御清聴ありがとうございました。

九大生体解剖事件、ぜひ、知ってほしい

2015-08-06 22:56:03 | 日記
昨日のNHKのドキュメンタリー番組(福岡のみの放送)で、九大生体解剖事件が特集されました。

その解剖に立ち合った東野利夫医師が、資料提供をしようと申し出た事に、九大医学部が本部の資料館での展示を拒否。

東野医師は、自分の病院内での追悼展示を行っています。

「今、振り返るいのち」と題した展示会では、「今年は戦後70年になりましたが、平和への道は逆方向に向かっているのではないかと思わざるを得ません」と述べられています。

展示は、8月15日まで、10時~18時、福岡市中央区草香江の東野産婦人科で行われています。

ぜひ、一人でも多くの方にご覧いただきたいです。(^-^)/

「平和のための戦争展ふくおか2015」の名義後援拒否問題についての申し入れ

2015-08-06 20:08:46 | 日記


2015年8月4日に、高島市長に日本共産党福岡市議団が申し入れたことは、以下の通りです。
…………………………

福岡市長 髙島宗一郎様

「平和のための戦争展ふくおか2015」の名義後援拒否問題についての申し入れ

福岡市が「平和のための戦争展」の名義後援を拒否した問題が報道され、市民から批判の声が上がっている。

市当局は、「平和のための戦争展」に展示される漫画の表現や、講演会講師の主張、企画団体のホームページ記述を示して、原発や消費税、「安保法制」についての主張内容について、「安倍政権に批判的」「特定の主義主張に立脚している」ことを理由に、名義後援を不承諾にした。

市民団体が企画を通じて訴える内容を「検閲」するなど、憲法が保障する表現の自由を踏みにじるものであり、また、安倍政権の政策に反対するものは認めないという政治的立場に立つことは行政の公平性に反するものに他ならず、断じて許されない。福岡市は昨年も一昨年も名義後援したが、その際安倍政権への評価を問題にしたことはなかった。名義後援の審査項目は変わっておらず、今回態度を変えて不承諾とすることは極めて不当である。

「戦争法案」については、憲法違反との批判が強まり、学者・研究者1万2000人以上が強行採決を批判しており、世論調査の結果でも「法案反対」が多数となって日を追うごとに増え続け、政治的立場を超えて安倍政権を批判する世論と運動が広がっている。高島市長は自民党・安倍政権に追随する姿勢を露骨に示しており、今回の後援拒否は市長の反市民的態度を示すものに他ならない。

「平和のための戦争展」は、「かつての戦争がもたらした加害と被害の実態を一人でも多くの人々に提示し、ともに考え、行動の素材になることを期待して活動を続けてきた」(石村運営委員長のごあいさつ)もの。戦後・被爆70年の今年は「語り継ごう戦争と平和、そして憲法」をテーマに、展示や講演が予定されている。毎年、小中学生が夏休みの平和学習の参考に訪れるなど、市民が戦争と平和を考える貴重な機会となっている。
福岡市は平和施策の取り組みについて、「戦争体験を正しく伝えることや、平和に関する認識の周知に努める」(2015年度予算編成に関する重点要望に対する回答)としており、「平和のための戦争展」は福岡市として積極的に応援すべきものである。

とりわけ今年は、安倍政権が「戦争法案」を衆議院で強行採決したのに続き、参議院で審議が行われるこの時期に、市民が戦争と平和を考える機会を提供することは重要であり、福岡市として後援することは当然のことである。

したがって、ただちに「不承諾」決定を取り消し、名義後援を行うとともに、主催団体に対し謝罪すること。

(経過についてのメモ)
🔵主催は、「平和のための戦争展ふくおか」を成功させる会(石村善治運営委員長)です。8月18日~23日まで、アクロス福岡にて行い、今年で21回目となります。

🔵福岡市は2012年から3年連続で名義後援をおこなってます。

🔵2月9日に、運営委員会から、名義後援申請をおこないました。それに対して、福岡市は6月11日に「不承諾」と回答、7月30日に、運営委員会が抗議、8月4日に記者会見をしました。

🔵今回市が拒否した理由は、西日本新聞などによれば次の三点です。
①展示予定の漫画に「原発再稼働」や「消費税増税」に反対する文言がある
②講演する吉岡教授の主張は「脱原発」と判断
③講演会を企画した「反核医師の会」(東京)のホームページに「安倍首相が用いている『積極的平和主義』というスローガンは戦争行使のためのものである

🔵さらに、報道によると、市当局が「特定の主義主張に立脚している」と判断した(西日本新聞)、「安倍政権に批判的な立場をとっている」(朝日)、「安倍晋三首相が進める安全保障関連法案に批判的なことなどが理由」(毎日)。

🔵後援拒否により受ける不利益は、公民館など公共施設にチラシが置けなくなります。

🔵毎年やっている行事を、今年に限って、難癖つけるような感じで後援しない福岡市の態度は、絶対に許せません。市民の思いや目線とは、かけ離れています。市民の手による平和を求める行事を一つ一つ成功させていきましょう。