【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

メニュー翻訳あなどるなかれ

2020-05-25 09:43:19 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

"飲食店のメニュー"

これも翻訳する上で
その難易度の高さと
依頼主のコスト感覚
大きく乖離しがちです

今は悪性ウイルスで残念な状況ですが
数年前からついこのあいだまで
来日外国人観光客で賑わっていた
街中の飲食店さんの多くは
インバウンドトラベラーに向け
外国語の看板やメニュー
ご用意される動きがありました

そこで弊社【翻訳商社】にも
それらの翻訳に関するお問い合わせ
たくさんいただいておりましたが

「え」
「そんなに(翻訳料金)高いの?」
「ただのメニューだよ?」
「ほんの数文字だよ?」

ご意見いただくこと
よくありました

そしてその都度
丁寧にご説明していました

"カツ丼"

たとえば貴店の名物
どう翻訳すべきだと思いますか?

"KATSU-DON"

ただローマ字にするだけなら
ご自身でお出来になりますよね?

でもそれだと
外国人のお客様はそれがどんな
料理なのかわかりませんよね?

最低限の情報をお伝えするなら
機械翻訳が良いです

"Pork cutlet on rice"
"cutlet and rice bowl"

で少なくともそれが何かは
お客様がおわかりになりますので

ただそれだとどうしても
無機質な情報になってしまい
お料理の魅力が十分に伝わらない
そう思われませんか?

とは言え
調理工程や食材が詳しくわかるように

"Katsudon, a bowl of rice topped with slices of deep-fried pork, beaten egg, and slices of onions cooked in a sweet soy sauce based broth."

なんて
"ただの翻訳"
をしても尺の問題がありますよね?
貴店のメニューの
限られたスペースに入らないとか
改行して見た目が悪くなるとか

"カツ丼"

ではどんな風に翻訳したら
これらの問題をクリアできるか

必要となるのは数文字の
"ただの翻訳"
ではなく
貴店が丹精込めてお作りになる
メニューの品々
それらを魅力的に伝えるための
"想像力"
なんですよ

"カツ丼”

それが何なのか
どんな位置付けのメニューなのか
他のお店とどう違うのか
なぜ美味しいのか
なんかも
写真やテキストのレイアウトに
工夫を加えたりして
上手く魅せる(PRする)必要があります

さらに
日本語のメニューに併記するのか
外国語版を新たに作るべきなのか
画像を載せるのか載せないのか
ほかにも
ハラールのことなんかも
考慮するご必要があります

これらを踏まえた翻訳はもはや
最低限の情報伝達のための
"ただの翻訳"
ではなく業界で
"トランスクリエーション"
と呼ばれる
クリエイティブな作業になるのです

それを踏まえての翻訳料金であり
そこには
知見の提供やコンサルティングといった
情報がたくさん詰め込まれているのです

本来なら
キャッチコピーのライティングや
時間あたりで課金される弁護士先生のような
価格設定が必要な作業なのですが
このような料金でご対応しているのです

と…

飲食店さんにとって
お店の雰囲気やサービス
それらはもちろんだと思いますが
それ以上に大切なのが
メニューで伝えるお店の魅力
だと思います

看板で上手に店内に招き入れ
お客様にお渡しするメニューで
その魅力をより魅力的に伝える

そのための翻訳はもはや
"ただの翻訳"
ではなくそれに必要な翻訳料金は
重要な広告宣伝費なのです