【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

同じ翻訳会社でも常に一定の品質が保たれるわけはありません

2020-05-12 08:55:15 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「同じ翻訳会社に継続依頼していれば」
「常に一定の品質が保たれるはず」

そう思っていませんか?

それでは重ねてお聞きしますが
翻訳会社に依頼した仕事は
その後どのような経路を辿るか
ご存知でしょうか?

そうです
翻訳会社は契約している翻訳者に
翻訳作業を依頼するのです
※社内に翻訳スタッフがいるケースもあります

ではその翻訳者は
常に同じ人でしょうか?

翻訳者にはフリーランスの方が多く
複数の翻訳会社から
仕事を請け負っています

タイミングによってはすでに手一杯で
いつもは請けている仕事でも
対応できない場合があります

そのような場合
翻訳会社はどうするのでしょうか?

そうです
他の翻訳者に仕事を依頼するのです

要は
"常に同じ翻訳者が対応(翻訳)するとはかぎらない"
ということです

そして当然ながら同じ内容でも
人によって表現は変わるものなので
翻訳者が変われば当然
翻訳した結果も変わります

もちろん翻訳会社は
翻訳の品質を担保しなければなりませんので
常に一定の品質が保たれて然るべきですが
用語の統一や誤訳、異訳、訳漏れ
といった最低限のことは守れても
文調、ニュアンスや雰囲気
といった微妙なところは翻訳者が変わると
どうしても違いが生じてしまいます

多少の違いが問題にならない場合は
翻訳会社に任せておけばよいですが
キャッチコピーや宣伝文句その他
微妙なタッチが重視される場合や
ブランディングに影響するような
ニュアンスを大事にする場合は

「前回と同じ翻訳者で」

と翻訳会社にあらかじめ
依頼しておいたほうが無難であること
おわかりいただけるかと思います

余談ですが逆に
前回の翻訳があまりよろしくなかった場合

「前回とは違う翻訳者で」

と翻訳会社に頼むことは
まったく問題(失礼では)ありません

腕の良い翻訳者や翻訳会社は
途切れることなく仕事が舞い込むため
手一杯になることがよくあります

"何か月先まで予約の取れない人気店"

と同様に
安心して任せられる翻訳者や翻訳会社に
継続的に翻訳を依頼したいときは
こういったことも念頭に
計画的な翻訳依頼
していただければと思います

また
"自社(依頼主)の好み"を
翻訳会社や翻訳者に理解してもらうには
納品された翻訳に対するフィードバック(※)
細やかに行なっておいたほうが良いことは
言うまでもありません
※自社で修正した内容や、翻訳の評価や感想、リクエストを共有すること

"全体的な味付けは良かったが"
"麺はもう少し固めが好きだとか"
"スープの温度は高めにとか"
"ネギやメンマは多めにして欲しいとか"

そういったお客様(依頼主)の
"お好み"というのは
教えてもらわないとわからないものですので