【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

機械翻訳したものはすぐにわかるのです

2020-05-08 09:41:22 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

翻訳者や翻訳会社に依頼されるお仕事には
"純粋な翻訳"以外に
"チェック"というものがあります

チェックとは文字通り
"確認"作業です

すでに翻訳されたものが正しいかどうか
内容を確認する作業
それのみを依頼されるということです

"校正"や"校閲"
と言ったほうが
わかり易いかもしれませんね

そしてこのチェックという作業には
2種類あることを以前コラムでお伝えしました
お時間ある人はご一読いただけますと
とっても嬉しいです

翻訳とチェック2種類
それぞれの料金はというと

たとえば
翻訳料金を100とすると
プルーフリーディングは75
ネイティブチェックは50
※プルーフリーディングとネイティブチェックの違いについては上記コラムをご参照ください

翻訳者、翻訳会社のいずれに頼んでも
だいたいそれくらいだと思います

「!」
「ということは」
「一から翻訳を頼むより」
「機械翻訳したもののチェックを依頼したほうが」
「安く済むではないか!」

そう思われた方
ご明察です
慧眼です

それは止めておいたほうが賢明です

「翻訳者や翻訳会社が困るから?」

そうではありません
そうではありませんが仮にそうだとしても
翻訳者や翻訳会社が困るかどうかは
ご依頼主には関係のないことです

請ける請けないは
翻訳者や翻訳会社の自由であり
さらに彼ら彼女らには
"丁重にお断りする"
という伝家の宝刀があるからです

ではなぜか?

それは機械翻訳したものであることが
"すぐにわかる(バレる)"
からなのです

機械翻訳したものを
さもどこかの誰かもしくは依頼主自身
要は機械ではなく人(人間)が翻訳した
と言って翻訳者や翻訳会社にチェックを打診しても
提供された原稿(翻訳されたもの)それ自体が
雄弁に物語ってくれるのです

"これは機械翻訳したものです"
って

もし不審に思われるなら
なんでも良いので適当に英文を見繕って
Google翻訳で和訳(日本語に翻訳)してみてください

え?
面倒くさいですか?
では私のほうで…

たとえばCNNのWEBサイトにあった
以下の英文記事(一部)ですが

「Hong Kong had just begun letting its guard down in late February when it was hit by a second wave of the novel coronavirus.」

これをGoogle翻訳したら
次のようになりました

「香港は、2月末に新たなコロナウイルスの第2波に見舞われた2月下旬に警戒を解き始めたところです。」

どうでしょう?
機械翻訳独特の
変な日本語になっていませんか?

もっとわかり易く言うと
人(人間)が翻訳したら決して
こんな文章にはならないのです
※誤訳したとしても、このように文法が破綻することは稀である、ということです

だから
"すぐにわかる(バレる)"
のです

では
わかった(バレた)としたらどうなのか?

"チェック(校正、校閲)作業があまりにも大変なので"
"通常の料金(75%や50%)ではご対応いたしかねます"

"つきましては誠に恐縮ですが一から翻訳する場合と"
"同等の料金(つまり100)をいただくことになります"

ということになるのです
もしくは
受託を辞退されてしまいます

ここまでお読みいただいておわかりかと思いますが
これは機械翻訳にかぎったことではありません

たとえどこかの誰かもしくは
依頼主自身が翻訳したものであっても
その出来具合があまりにもよろしくない場合は
同様の結果に相成ります

要はあまり変なことを考えず
チェックではなく(一からの)翻訳を依頼するか
もしどうしてもそれが許されない状況なのであれば
そのことを正直に伝えた上で
何か良い方法はないか
翻訳者や翻訳会社に相談してみるのが良いですよ
というお話でした