こんにちは
【翻訳商社】マンです
"営業"
そのイメージは残念ながら
あまり良くないものが多いと思います
"セールス"
"売り込み"
あたりまでは
実際にセールスさせていただいてるし
商材の売り込みであることは間違いないし
まあ仕方がないのですが
"勧誘"
"押し売り"
"詐欺師"
あたりの印象
持たれているような扱いを受けること
昔よくありました
挨拶しても返してもらえず
いったい何百匹の苦虫を嚙み潰したら
そんな表情できるんですか
みたいな顔を向けられたり
「シッシッ」
とか言って害虫を掃うように
片手をヒラヒラされちゃたり
「ほかに用事できたから帰れ」
しばらく待つように言われて
2時間か3時間待った挙句
そんな風に言われて追い出されたり
話を聞いてくれるところまでたどり着いても
親指と人差し指で商材をつまみながら
けちょんけちょんに言われたり
そんなわけで若い頃は
どうにも苦手でした
新規開拓
リストで調べて
現地に赴いて
1軒1軒飛び込んで
話を聞いてくれるのは10軒に1軒
名刺をくれるのは話を聞いてくれた10軒に1軒
見積依頼をくれるのも名刺をくれた10軒に1軒
注文をくれるのも見積依頼をくれた10軒に1軒
結果
センミツ(1000分の3)でなく
マンイチ(10000分の1)でした
テレアポ業者もインサイドセールスも
まだ無かった時代の
(テレアポ業者はあったのかもしれませんが…)
不勉強で無知で努力不足の若者ゆえ
と言ってしまえばそれまでですが
"なんでこんなことするんだ"
"やっても意味がない(確率が低い)のに"
"ああいったい"
"俺は何やってんだろうな…"
なんて青春ドラマのように
ときには汗だくになりながら
ときには寒さに震えながら
自販機の横にしゃがみこんで
わが身を呪ったものです
しかし辛かろうがなんだろうが
売上のためには止めることも
さぼることもならずまさに
前門の虎後門の狼
ななか粛々と歩き続けていた
あるときふと思い至りました
"スーパーに陳列されている食材だって"
"値札やPOPがなければ"
"気付かないし買えないじゃないか"
"値札やPOPは立派な営業活動じゃないか"
"つまり営業活動がなければ"
"その商品の存在も"
"その商品が何のためにあるのかも"
"その商品が自分に必要かどうかも"
"お客様はわからないじゃないか"
"つまり営業はお客様に"
"知る機会と選ぶ機会を与えている"
"伝道者(エバンジェリスト)じゃないか"
と
あまりに辛過ぎて精神的に少し
危ない領域にまで入り込んでしまってる
そう思われても仕方ない思い込みですが
この時の発想の転換はその後の営業活動
特にメンタル面で大いに役立ちました
"売り付けてるんじゃないんだ"
"お知らせしてるんだ"
"だから(この商材の)良いところを"
"きちんとお伝えしなければならないんだ"
って
あ
でもこうしてテキストにすると
やはりreligiousというか
麻痺してしまっているというか
少々危ない感じがしますが
本当に心の底から
そう思うようになったんです
"悪いことをしてるんじゃない"
"良いことをしてるんだ"
"自分は伝道者(エバンジェリスト)なんだ"
って
うーん
やはり危ないですかね
まあ
それはそれとして…
残念ながらいまだに
営業に対する世間の印象は
お世辞にも良いとは言えません
お電話やメールの向こうのお相手が
心のなかでファイティングポーズ
とっている姿がその声色や文面から窺える
そんな機会もないとは言いません
テレアポスタッフへの冷たい反応
メルマガ、eDMに対する苦情なんかも
よく耳にしますし
HPの問い合わせフォームなんかにも
しっかり記載されてることがあります
「セールス、売り込みの類は」
「固くお断りします」
「場合によっては」
「法的措置も辞さない構えです」
的な内容が
もちろんご迷惑になりそうな場合や
お断わりされた場合は以降控えますが
"こんな商品やサービスがこの世にあるんです"
"これ、ホント良いですよ"
"よかったら是非使ってみてください"
という営業活動
そのかたちはもしかしたら人からシステムに
変わってゆくのかもしれませんが
これからも必要であることは
変わりないと思います
営業
ラクなことはほとんどありませんし
「へぇっ」
「営業なんだ」
「カッコいいね!」
なんて言われることはまずありませんが
取引いただいたお客様とのお付き合いは
本当に有益ですし
またごく稀にですが
「ちょうど欲しかったところなんだ」
なんて
新規アプローチ先から言ってもらえることもあり
そんなときはそれまでの苦しみから
一瞬で解放されます
"営業は伝道者(エバンジェリスト)なんだ"
"営業行為は啓蒙活動なんだ"
辛いときは思い出して
そうであると固く信じて
電話を掛ける手に
メールを書く手に
ブザーを鳴らす手に
力を得ながらこれからも
進み続けたいと思います
追記:
私【翻訳商社】マン宛にも
メール、電話、問い合わせフォームを通じて
毎日山のように
伝道者が訪れてくれます
同じ穴のムジナとして都度
しっかりと内容に目通し、取捨選択の上
できるだけ丁寧に
対応するようにしています