【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

「情報の収集や確認」も翻訳作業のうちなのです

2020-05-11 09:19:27 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

ひたすらにタイピングして
ある言語を他の言語に変換している

翻訳といえばそんなイメージ
おありかと思いますが
翻訳作業にはそのように
"純粋に翻訳している時間"
以外にも
"情報の収集や確認に掛かる時間"
があります
※ほかにも"レイアウト作業に掛かる時間その他"ありますが今回は触れません

これ
意外に知られていません

情報の収集や確認
とは原稿の内容や翻訳文について
辞書を引いたりWEBで検索したり
を指すのですが
この作業には案外
時間が掛かるものなのです

翻訳原稿が専門的であればあるほど
さまざまな文献や記事
確認したり裏を取ったりする必要があるので

"情報の収集や確認"
つまり
"検索技術"
が翻訳品質の成否を決める

といっても過言ではなく
外国語能力と同等もしくはそれ以上
翻訳者は日々
その検索技術力向上に努めています

「納期ってどれくらい掛かるの?」

翻訳に関するお問い合わせで
料金の次に頻度の高いご質問ですが
翻訳者の一日の作業量(※)
※翻訳できる文字数、単語数
日本語から外国語への翻訳の場合
日本語3,000文字程度です

これは
400字詰め原稿用紙で8枚分
MS Wordフォントサイズ10.5だと
2.5ページ程度の分量ですが

「え?」
「一日掛かって2ページしかできないの?」

よく言われます

その理由のひとつが
この情報収集、確認を行なうために掛かる
検索の時間でもあるのです
※ほかにも"レイアウト作業に掛かる時間その他"ありますが今回は触れません

翻訳を受託(受注)してからの工程は

1)制作打ち合わせ(営業、制作間)
2)翻訳者アサイン(選定、依頼)
3)翻訳(情報収集、確認、翻訳、レイアウト、その他)
4)チェック/ブラッシュアップ(校正、推敲)
5)最終調整(仕上げ)、納品

といった内容ですが
1)2)のような前工程
4)5)にような後工程
が必要となるため
依頼主が漠然とイメージする納期よりは
手間も時間も掛かるものなのです

「入稿!はい翻訳スタート!」

みたいに手軽に始められるもの
たとえば平易な内容のSNS、ブログ記事や
ビジネスメール程度であれば
それも可能ですが
そういった易しいお仕事の依頼は
マッチングサービス(※)や機械翻訳に
徐々に移行しつつあります
※クラウドワークスやランサーズその他

つまり翻訳者は
多少手間や納期が掛かっても
前述のような情報の収集や確認作業にもとづく
正確で高品質な翻訳を行なうことにこそ
その存在価値がありまたそれが
翻訳者だからこそ創出できる付加価値と言えます

そしてその付加価値を最大限引き出すには
依頼主による計画的な翻訳依頼つまり
事前準備や余裕ある納期設定も大切であること
言うまでもありません

翻訳品質の向上はこのように
翻訳者と依頼主の協力により
ようやく実現するものなのです