天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

バンクシー展 天才か反逆者か@旧名古屋ボストン美術館

2021年03月18日 | ライブ・イベント・映画


【バンクシー展 天才か反逆者か】
現在「旧名古屋ボストン美術館」で開催中(2021.2.3~5.31)のバンクシー展を観に行って来ました。
正直言ってバンクシーには全く興味がありませんしほとんど彼に関する知識もありません。時々ニュースで彼の名前が取り上げられると「ふーん」と聞き流すレベル。
だから誰かに「バンクシーってどういう人だっけ?」と聞かれたら多分「覆面路上アーティストで反体制を気取ってる左巻きの人だよね」と答える、そんな感じ(コラコラ
何故そんな全く興味の無いアーティストの展覧会に行ったのか…旦那が平日有給取ってヒマしてたからネタに一緒に行ってみるのもアリかな、と思ったので。

さて、本展覧会は面白い事に全ての展示物、展覧会会場内の撮影が許可されています。
という訳でガンガンに撮影しまくりましたが、こんなの素人がスマホで撮影した画像出してもほぼ意味ないっすわな。なので自分が気になった作品だけUPしてみます。
コレは美術館に行くといつも思う事ですが、所詮画像や図録は誰かの目を通して写された二次配布物でしかない訳で。
その作品の発するメッセージを受け取ろうと思ったらやはり「自分の目でナマモノを観る」しかないと思う訳で。
まあそういう意味では本展はそもそも路上アートを後にシルクスクリーンや画像・写真に二次加工したモノを展示しているので既に意味が無いという…w
言うなれば本展は「バンクシーに対する啓蒙活動」に近いですね。ちょっと「バンクシー教」という振興宗教的側面すら…^^;

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会場入っていきなりある「電話ボックス」
意味は分からない。でも会場内に2ヶ所電話ボックスが設置してあった。重ねて言うけど意味は分からないw



展覧会の入口に必ずある「本展覧会概要」みたいなヤツ。皆集ってるけど多分真面目に全部読んでる人は少ないw
ところで本展、バンクシーご本人には非公認のイベントらしいっすね。しかもご本人は「フェイクだ」と言ってるとか?そんな事って有り得るのか!?と思うんだが…
よくよく考えればバンクシー氏ご本人も色んな著作権とかぶっ飛ばして描き散らしてる人なのでw、その逆やられたって文句言えないわなーと(苦笑)



過去のインタビューや画像の切れ切れから想像するバンクシー氏のアトリエ想像ジオラマだそうだ。



コロナ禍で自宅トイレに施したアートの再現
バンクシー自身インスタでこのトイレ画像に「妻は自宅でアート活動する事を嫌がっている」とキャプションを付けている。
正直、もし自分の夫がバンクシーだったとして、自宅トイレをこんな風にされたら…自分だったら間違いなくガチギレして旦那に掃除させるわなw



バンクシーが世界中に描いたアートがある場所の地図。
ただし、バンクシー作品は描いた端から即消されてしまったり上から別の落書きをされてしまうケースも多々あり、そのままの状態で現存している作品は少ない。



展覧会の会場入って割と直ぐのど真ん中目抜きの場所を陣取っている「Kate Moss(ケイトモス)」
スペシャルエディションが6枚揃えて展示される事はかなり珍しいそうだ。バンクシーをよく知らない人でも一度は目にした事がある作品じゃないだろうか。

 

バンクシーは「反消費主義」を掲げているそーで、上のケイトモス同様「消費」に関するコーナーは割と尺取ってたイメージ。
個人的に「反戦」テーマよりもコッチの方が面白く眺めていられる。

 

ESSOとVICTORに喧嘩売ってるよなぁ~w



コレ個人的に笑っちゃった作品。
ユニオンジャック…柄のブリーフを掲揚してるwww

 

「政治」に対する風刺と批判も多い。
イギリス議会の様子…議員達を猿に変えていたり、エリザベス女王を猿コラージュ…こんな事、日本でやったらガチで暗殺されそうな気がする(ゴクリ
まあ、こういう事やらかしまくるからこその「覆面アーティスト」なんだろーなー。もし顔バレしてたら絶対に襲撃に来る右巻きキティいそうだよね^^;



この時計可愛いよなー♪ネズミさんもバンクシーがよく取り上げるモチーフ。
ネズミは「許可を得る事なく存在している者。そして社会全体をその膝元にひれ伏せさせる事の出来る者」の象徴だそうだ。



記念撮影スポットパネル
GALSが交互に写真撮りまくってた。ココじゃないけどもう1ヶ所記念撮影パネルがあって、そっちで自分も記念撮影しちゃった♪

 

反戦テーマのブロックもかなりの尺取ってた。まあ観て分かり易い主張ですし。



コレも結構有名な作品よね。当然だけどウォルト・ディズニーにもマクドナルドにも許諾なんか取っちゃいないだろうw



こういう嫌味なのが沢山展示されててね…なんか観てる内に「バンクシーって所謂【厨二病こじらせた系】ってヤツか」と思えてきたw
旦那もこの作品観て「俺もこーゆーイタズラみたいな嫌味なヤツ大好き!俺とバンクシーって考えてる事似てるかもー♪」と言って笑っていた。
いやぁ~アンタはバンクシーとはむしろ真逆だろー。何しろアナタお買い物大好きモンスターぢゃねーかw



イスラエルの(と言うかパレスチナの)ベツレヘムにバンクシーが建てた「 The walled off hotel(ザ・ウォールド・オフ・ホテル)」の外観写真
展覧会会場内にホテルのベッドルームが再現されています。
キャッチフレーズは「世界一眺めの悪いホテル」、ベツレヘムを囲む「分離壁」に面して建てられていてどの部屋からも分離壁とイスラエル軍の監視塔を見ることが出来るというのが「ウリ」のホテル。ホテル内は至る所にバンクシー作品が展示されていてバンクシーファンならずとも一生一度は泊まってみたくなるホテルだな!

 

2009年夏にバンクシーの故郷であるイギリス西部の街ブリストルにある「Bristol Museum(ブリストル美術館)」でゲリラ的に開催されたエキシビション「Banksy vs Bristol Museum」の様子のパネル展示もありました。美術館内がバンクシー作品でジャックされていて既存の作品とのコラボも多数あったそう。
こういう催し物を美術館が提携してやれるというのがなんとも羨ましい。日本ではなかなかここまで大胆なイベントって公の機関では認めて貰えないですよね。

 

個人的に一番ツボった「Dismaland(ディズマランド)」
2015年8月21日から9月27日までのおよそ1ヶ月間だけ企画実行されたプロジェクトアートで、イギリスのサマセット州、ウェストン・スーパー・メアという海辺のリゾート地に建設された…バンクシーによると「子供には不向きなファミリー・テーマパーク」がコンセプトなんだそうだ。
その時の様子のパネル展示やディズマランド関連アート作品の展示、当時の様子の動画の上映がされているんだけど、こういう悪趣味なの大好きだわ!
もっとガンガンに色々撮影したんだけど、本当に面白かったから是非会場にどんなだったか観に行って欲しいので敢えてココには画像UPしないでおきますw



…と、まあそんなこんなで、「バンクシーには全く興味ない」と腐していた割には結構楽しんじゃいましたw
最後はお約束の作品画像をUPしておきますか。

まだまだ名古屋では5月末まで開催していますので、お暇があったら是非足を運んでみて下さい。
チケはネットで日時指定して事前購入しないと入場出来ませんよー。土日はきっと激混みだと思うけど、平日なら多分夕方入場すればかなり余裕持って見学出来るかと。
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