天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「八日目の蝉@試写会」28

2011年04月22日 | 映画感想
「八日目の蝉」

またしても自力で試写会当たったー!ラッキー☆
そして試写会の列に並んでる時に、後に並んでたおっさんから来週の試写状も貰えた!更にラッキー☆

さて本作、
原作小説は読売新聞の夕刊で連載されていたそーで、後に中央公論文芸賞も受賞している。
これってまだ文庫化されてないのかな?未読だけどこの映画を見て原作小説が読みたくなりましたね。

・・・という事はこの映画が相当面白かったんだ!って思うでそ?^^

これがねー、正直「微妙~」だったんだな(苦笑)
いつも思うんだけど、活字で読んで面白かった本が映像化されたからって必ずしも面白くなる訳じゃない。
逆に活字で読んでも今ひとつピンと来なかったのに、映像化されたら具体的にビジュアルが把握出来て
物凄く面白くなった・・・というケースもあると思う。
本作に限って言えば、映像を見ていて「きっとこの原作小説は相当読み応えのある作品なんだろうな」
というのをひしひしと感じさせてくれる・・・映像向きではない作品だった、という印象^^;

何書いてもオチバレになっちゃいそうなので具体的に書けないのがもどかしいんですがー、
まあ要するに本作は赤ちゃん~4歳まで誘拐犯と共に過ごしていた恵理菜の、
後に成長してからの心の内側の葛藤とか「気付き」みたいな部分がキモになるんですよね。
そういう「心模様」って、演技・映像で表現するのが物凄く難しくないですか?
「役者の演技力1つだ」と言われたらそれまでかもしれないけど、でも演技だけではカバー出来ないモノが絶対にある。
こういう心の内面だったり心のヒダのような物の表現は映像よりも活字の方が断然向いている。
「映像で見せ難い物を観客にきちんと提示する力量のない監督に問題がある」と言われたらこれまたその通りかもしれない。

でも本当に難しいと思うんだよ。
痛快無比なアクションやコメディとは違うから・・・どうしても淡々として映像的に盛り上がりに欠けてしまう。
その欠落感を埋める為に(?)、いきおい映像は「小豆島観光案内ムービー」的な色が濃くなる。
悪かぁ~ない、むしろこの映画見て「今年の夏は小豆島に行くってのもアリだな♪」位に思っちゃったし
観光案内としては申し分のない映像だったと思うけど・・・上映時間長過ぎだわ(ボソ
この淡々とした展開+おいでませ♪小豆島映像だけで上映時間2時間半弱もある。なげーよ。せめて2時間以内にしてくれよ。
余りにもジリジリとしか動かない展開に「もーいいから先に進めや」って思っちゃったぢゃん・・・><

小豆島観光誘致映像としては100点満点だけど・・・本作はきっと活字で読んだ方が絶対に面白いと思うよ。うむ。
まあ逆に言えば本作を見る事で活字に牽引出来るという可能性は大きい。
映像から入って原作小説に興味を持って本を手に取る、という逆転現象も大いにアリかと!
コメント (3)
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