我が家には、毎年新巻きザケが届けられる。年越しの定番と言ってもよいものだけど、なかなかに手ごわい。どう手ごわいかと言うと、塩焼き以外の美味しい食べ方が未だに見つかっていないのだ。
煮物というか鍋にしてみても、いまひとつ。揚げたらしょっぱすぎ。結局、焼くしかない。救われるのは、この頃の保存方法。昔は、丸ごと1匹がド~ンと届けられたんだけど、最近は、切り分けられた状態で、しかも、真空パックになって送られてくる。
こんな感じ
おかげで冷凍庫に入れておけば、賞味期限みたいなものは、そんなに意識せずに、間を空けていただくことができる。ありがたいことだ。
しかしですね、大きな大きなサケを丸ごと1匹、毎回塩焼きというのは、正直疲れるというか口飽きしてしまうんですよ。そこで、今回は、ちょっと違った調理方法を試してみることにしました。その名も、
≪新巻きザケのオリーブ煮込み焼き≫
かなり適当な命名なんですけど、ステーキでもないしソテーでもないしオリーブ煮でもないからこうなりました。これまでで一番と言ってよい美味しさだったので、記録を残しておきます。と言っても簡単です。
下ごしらえ・調理の部
・フライパンにたっぷりのオリーブオイルを敷き、サケの皮目を下にして並べたら、低温でじっくりと加熱します
※ステーキで高温にして肉汁を閉じ込めるのとは、逆の発想です
・1面ずつオリーブ油を足しながらじっくりと加熱していきます
これで4面目
・ここで消火して盛り付けのタイミングまで蓋をして待ちます
・タルタルソースを準備します(茹で卵2個とタマネギ1/2個にマヨ砂糖塩と胡椒レモン汁)
準備OK!
再加熱したら盛り付けてタルタルソースをかけて
どうぞ召し上がれ。
食した家族は、
「ええっ?うそでしょ!」
という感想でした。
マタギにも信じられないまろやかな美味しさです。確かに、ハラスの辺りは少々しょっぱいかなという感じはするんだけど、新巻きザケのイメージが一新されたという印象。
あの塩分のきつい保存食が、こんなに豊かに美味しく戴けるとは、驚きです。
料理方法がよかったのか、新巻きザケそのものが薄味になったせいなのか、今のところ判然としません。
だけど、革命的な美味しさであることは間違いなし!
残りの切り身もあるから、これから確かめていきたいと思います。
いやあ、ビックリしたあ!
そして、ご馳走様でした!!