goo blog サービス終了のお知らせ 

放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

30年物 ペダルを入手

2013年06月26日 19時35分30秒 | サイクリング


私はロードレーサーとランドナー、2台の自転車を所有している。
その2台の自転車のペダルを、じつはずっと共用していた。

それはレオタード・プラットフォームというフランス製のペダルで、ツーリング用のものだ。
それをロードにも使用したのは、戦闘的なレーサーではなく、趣味性の高いロード、
クルスルートとも呼ばれる、私の目指した自転車のジャンルにふさわしいと思ったからだ。



しかし最近このペダルが気に入らなくなってきた。
それは鉄製で重いからだ。
そこでペダルを物色していたのだが、理想的な物を手に入れた。
マニアの方が30年間未使用で保管していたパーツ、当時の国産高級ペダル、三ヶ島ユニーク・ロードー2である。



三ヶ島では今でも同じような製品をつくっている。
しかし、30年前の自転車には当時のパーツが似合う。
それにこれは昔欲しかったペダルなのだ。
早速とりつけて走ってみようと思う。
これを機にランドナーのペダルも新調しようかな。



因みにペダルの値段は当時の倍。
意外に安いと思うのは私だけだろうか。


30年物 フロント・バックの修理

2013年06月17日 20時52分03秒 | サイクリング


長年愛用している、犬印製のフロント・バックの、ショルダー・ベルトのフックが壊れてしまった。

このバックは30年はたっているから、皮製のフックが劣化してしまうのも当然だ。



犬印のHPを見てみると、修理をしてくれるとのこと。
大切なバックなので、さっそく持参することにした。

犬印があるのは浅草である。
お店にバックを持ってゆくと気持ちよく対応してくれた。
納期は一ヶ月くらい。
料金はやってみないとわからないとのことであった。

ショルダー・ベルトのフックは左右にある。
壊れたのは一方だけだが、両方の交換を依頼した。



修理をたのんで一ヶ月かからずに連絡がきた。
さっそく受け取りにゆくときれいに仕上がっている。

そして左右の皮製のフックを交換したのに、料金は630円とのこと。
これでは手間賃にもならないのではないだろうか。
こうなると、また犬印のバックを買いたくなくなるよね。

お店の方に聞いてみると、自転車用のバックの修理は少ないとのこと。
ふつうの物のほうが多いそうだ。



世田谷ボロ市サイクリング

2012年12月20日 22時50分14秒 | サイクリング
毎年12月15、16日と1月15日、16日は世田谷ボロ市の日だ。



日にちは固定されているので、休日とはかぎらず、なかなか行く機会がなかった。
それが今年は12月15日、16日が土・日だったので、はじめて自転車ででかけてみた。

走り出してすぐ、中年のおっさんの原付が後からやってきた。
おっさんと言っても年下だが。
そいつは私をぬいていったが、なんと、私のすぐ前で急停車した。
これは追突する、と思ったが、なんとか原付を右にすりぬけて、そいつの肩を突き飛ばして回避した。

バカヤロー、何やってんだ、と怒鳴るとそいつも怒鳴り返してくる。
カッとしたが、そいつはバイクで走り去ってしまった。

こういうわけのわからないことをする奴に、自転車に乗っているとたまに遭遇する。
バイクや車よりも軽く見られているからだろう。
たぶん、そんなに速く走っていないと思われているからだとも思う。



走っていくと銀杏の落ち葉のきれいなところがあった。
高円寺付近。



やがてボロ市に到着。
自転車をとめてボロ市通りをあるく。
すごい人だ。



いろいろな店がでているが、骨董屋と和服の古着屋、雑貨屋が多い。



代官所前。



和服で気に入ったものがあれば買いたいと思っていたが、古着って微妙。
安いようで高い。
良いようで、しみや汚れがある。
欲しいなと感じるものもなし。
けっきょく、私は古着にはあってないなと思うのだった。



ボロ市から離脱。
またしても銀杏のきれいなところがあった。
芦花公園。



昼食は荻窪の人気ラーメン店、春木屋。



行列していたが10分ほどで入れた。
ラーメンは800円で、大盛りラーメン1000円を注文する。

ラーメンはシンプルなのに奥が深い大人の味。
でもちょっと高いな。
それでも行列しているのは、やはり味のよさ。
たぶんまた来ちゃうと思う。
高いと文句を言いながら。

当日は暖かかったが風が強かった。
往きは追い風、帰りは超向かい風。



泉岳寺・品川サイクリング

2012年12月03日 21時49分00秒 | サイクリング
12月2日、泉岳寺・品川サイクリングに出かけた。

泉岳寺は忠臣蔵の赤穂主従の眠る寺である。



ほんとうは福島の猪苗代湖一周に行きたかったのだが、体調を崩したり、
仕事のレポートを仕上げなければならなかったりして、時期を逸してしまった。

猪苗代湖は来春にとっておくことにして、泉岳寺に行くことにしたのだ。



都内は紅葉がさかり。
神保町あたりの銀杏の葉がきれいだった。

一ツ橋で和装の男性を見かける。
この日、和服の男性はこの方だけ。
インバネス・コートに黒足袋に雪駄。
80くらいの紳士だった。
もっとも、コースを銀座や日本橋にとれば、もっとたくさんいたと思う。



皇居のまわり、内堀通りは、一部パレスサイクリングとして、自転車に開放されている。
片側三車線の広い道路を自転車で走るのは爽快だ。
30年くらい前、パリの公園は日曜は自転車に開放されていると知って、文化度の高い国はちがうなと思ったものだ。
それが今、日本もこんなにも余裕のある国になって、感無量だ。

芝・増上寺の横をゆく。
そういえば増上寺にも入ったことがない。
何度も前を通っているのだが。



やがて泉岳寺に到着。
意外と小さな寺だ。
浅野長矩の墓と義士の墓がならんでいる。

手前の小さな墓が義士のもの。
左手奥、屋根があるのが大石良雄の墓。
中央奥にある石塔が浅野内匠頭である。

先日、品川から屋形船に乗ったのだが、その前に品川界隈の地図を見て、泉岳寺が近くにあることを知った。
それでこのコースを思い立ったのである。

昼時となったので、品川の街に食事処をさがしにいく。
しかし、オフィス街の品川に店は少なく、韓国系居酒屋とグリル系居酒屋のランチしかない。
他には牛丼屋。
サイクリングで体力をつかったときは、水分と塩分補給、それに炭水化物のラーメン大盛りにしたいのだ。

そこで高輪の坂をのぼって第一京浜にいってみることにした。
高輪の坂はきつい。
足に着てしまった。

白金台から慶応大にむかうが、二郎の三田本店は休みだ。
どうしようかと思っていたら、魚らん坂下に、ラーメン屋があった。
北海道ラーメン 魚らん坂。
ここに入って味噌ちゃんぽんの大盛りと餃子をオーダーした。



北海道ラーメンなのにちゃんぽん。
ボリュームはあるんだけどね。
お客も入ってたが。

当日は寒かった。
ビル街は日が当たらず底冷えがしていた。

そして帰路は疲れてしまい、メロメロになって帰宅した。




2012年 いも煮キャンプ

2012年10月28日 12時34分05秒 | サイクリング
毎年恒例のcarrotさん主催のいも煮会が開かれたので参加した。



会場となったキャンプ場は埼玉県日高市にある巾着田ーーきんちゃくだーーだ。
秋の彼岸花の群生と川遊びで人気のスポットである。
晴れの予報なので自転車で行くことにする。
ランドナーにサイドバックをつけたキャンピング・スタイルで、丘陵地帯を走りぬけていった。

走りだしは寒く、長袖にウインド・ブレーカー。
しかし走るほどに暑くなり、最後はТシャツ姿だった。



キャンプ場の風景は上の写真のようなもの。
タープがふたつ連結したところが宴会場で、手前の色とりどりのテントが参加者のもの。
レジャー・シートの女性は関係者ではない。



私が用意したのはいつもの刺身。
自転車では調理器具は積めないので、刺身を切るだけである。
それにきゅうりの浅漬け。



今日の主役のcarrotさん作のいも煮。
具沢山で美味しい。



いも煮会、実態は大宴会ーーmacさんは食べるマラソンとよんでいたっけ。そのmacさんも写真で参加ーーは楽しく、和やかにすすむ。



参加者がつくる料理もたのしみで、おいしい。
Nagaさんとともちゃんが作ってくれたのはたこ焼き。
夫婦の息があっている。



マサさんの豚角煮バーガー。



丁寧に仕込んだ角煮を、中華街で仕入れてきたパンを蒸して完成。



イトウさんの宮崎地鶏。
歯ごたえあり。



ともさんのピーマンの肉野菜詰め。
繊細な一品。

やまちゃんやデラックス・ライダー、ナオキさんたちと話しながら、夜遅くまで楽しく過ごした。



夜は冷え込んだ。
たぶん最低気温は10℃くらい。
寒いと気分は盛り上がらない。
おとうが挽いていれてくれるコーヒーであたたまる。



いも煮をカレーうどんにチューン・アップした品で朝食。
これがいつも楽しみなのだ。



帰路に川越によるとちょうどお祭りだった。
山車がたくさんでていてものすごい人出。



しばし祭り見物の後、帰宅した。













柴又 帝釈天サイクリング 

2012年08月22日 18時35分09秒 | サイクリング
真夏の暑い休日。
汗をかきたくて、自転車で千葉県の松戸にラーメンを食べに行くことにした。



今日はロードではなくてランドナー。
キャンプ・ツーリングにつかう自転車だ。
しばらく乗っていなかったのでこれで行くことにした。

走っていると、新型キャラバンが展示されていた。
この車が気になっている。
セレナがダメになったらコイツかな。



地図を見ずにはしっていると方向を見失ってしまった。
適当に方向をさだめてすすむと亀有にでた。
昼過ぎになってしまったのでここで昼食。
ラーメンではなく、トマトとモッツァレラチーズのスパゲティーとボンゴレ・ピザ。
お店はファミレスのジョリー・パスタ。

私らしくないがたまにはこんなのもいい。
じつは大汗をかいたのでドリンクバーで水分を補給したかったのだ。
コーラをがぶ飲み。
コーラなんて何年も飲んでないけど、汗をかいて運動していると美味しい。



ラーメン屋にいく必要がなくなったので、柴又の帝釈天にいくことにした。
参道をぶらぶら。



お参りをして駅にいくと、寅さんがたっていた。
寅さん、若い。
30代だ。





雨にふられたポタリング

2012年08月06日 18時32分00秒 | サイクリング
8月に入って暑い日がつづいている。

こんな日はクーラーのきいた部屋にこもっているのではなく、
外にでて汗をかいてしまったほうが健康的だと思い、ロードで自転車の散歩、ポタリングにでることにした。

目的地は世田谷方向。
砧公園でもいってみようかと走りだす。

当日は一時雨の予想だが、太陽が出て気温は32℃くらい。
走っているとたちまち汗がふきだしてきた。

汗をかくのはもちがよい。
爽快な気分だ。
気分が高揚すると体もよく動くのだ。

しかし、前方に不穏な雲があらわれた。
都心方向はなんだか雷がひかってもいる。
引き返そうかと思ったが、一時雨なんだから、待てばやむだろうとすすんでいった。

荻窪で昼食をとりたいとおもい、店を物色していると降ってきてしまった。
しかし大したことはない。
南口の商店街をぶらぶらしていると、ぶらり途中下車の旅にとりあげられたと看板をだしている店がある。
雨が強まったのでこの、中華そば専門店マツマル、に入ることにした。



特製ラーメンがテレビにでたそうだが、980円もする。
私はサービス・メニューのラーメン半チャーハン900円にした。
昔の中華そば、荻窪ラーメンという感じで、さっぱり美味しい。



食事をしているうちに雨はあがるかと期待したら、土砂降りに。
店をでてしばらく雨宿りだ。



ここから引き返すことにするが、断続的に降られてしまった。
雨の中を走ると自転車が汚れるので、帰宅してすぐに掃除と注油。
家内がいないから、こんなところで。



高崎往復サイクリング

2012年05月30日 18時48分20秒 | サイクリング
先日霞ヶ浦一周サイクリングをし、もっと距離を走ってみたくなった。



1日でどれほど走れるのか。
二十歳前の体力の全盛時代には1日で300キロ以上走ることができた。
それが現在はどうなのか。
なるべく平坦なコースを選び、試してみることにしたが、そこで選んだのがコースが群馬県の高崎往復だ。

このコースはほぼ平坦で十代のころから何度か走ったことがある。
出発は埼玉県の上尾市としてーー現実的な距離を考えーー150キロのチャレンジとすることにした。
目的地は高崎観音、別名白衣観音である。

スタートは6時半。
朝食をとらずに運動をすると、糖質を燃焼することができると新聞で読んだので食べずにいく。
体重を落としたいからね。
旧中仙道を北上していくが、バイパスや関越道があるせいか空いている。
順調に北上していくが若干の向かい風であった。



吹上のすき家で朝食。
安くて話題になっている、たまごかけご飯朝食200円を試してみた。
必要にして十分なのだが、ちょっと寂しい。



この先で向かい風が強くなった。
平地のギヤでは踏み切れず、上り坂のようにギヤを落として進んでいく。

熊谷には知人の経営するビルがある。
数年ぶりに来てみると、1階が空いてしまっていた。
駅の近くなのに需要がないのだろうか。

強い向かい風は県境を越えて群馬県に入ってもつづく。
午前中に風が吹くと、午後から風向きが逆のなることがよくある。
往きも帰りも向かい風は勘弁してくれよと思いつつ走っていった。



国道からそれて白衣観音に向かう道は、3キロの上り坂だ。
2キロは楽々だが、ラストの1キロがきつい。
乗っていけずに自転車をおりて押して歩き、12時前に目的地に到着した。

白衣観音は大きい。
そしてやさしいお顔をしているが、深みがある。
ここに来たのは久しぶりだが、定期的にお会いしたい観音様だと思った。
ガンダムより大きい、とは隣りにいた人の弁。



行ったたことのない高崎駅をたずねてみた。
大きな駅だが人があまりいない。
高島屋もあるのだが。



ステーキ宮でロース・ステーキ・ランチ1344円。
ここはスープ・バーがついているのとご飯がお代わり自由なのがポイント。
スープで水分と塩分を補給し、たらふく食べたいのだ。
肉は成型肉だが十分美味しい。
カップ・スープを6杯のみ、もちろんご飯をお代わりした。
JAFの会員証を提示して5パーセント引き。

出発は13時30分。
来るのに5時間かかったから、戻ると18時30分か。
暗くなるのは嫌なので19時までに着きたいと走りだす。



順調にすすむが、埼玉県にはいるころから、恐れていたとおり風向きが変わった。
向かい風になってしまったのだ。
また風とたたかいながらペダルをこぐ。
しかし店の幟のはためきがはげしい。

籠原のレッドバロンで休憩。
バイクを見るとスズキのDL650 Vストロームがある。
これ気になっている。
価格は89万。
値下げしたようだ。
うーん。

鴻巣のホンダでも休憩。
こちらは出たばかりのNC700XとCRF250。
またがってみた。
クロスオーバーのNCよりもオフのCRFかな。
でもまだDRはいける。

この後は休みなく走り、18時半に上尾の基点にもどった。
気温は上がらなかったが、紫外線が強く腕がピリピリ。
そして体重が1.5キロおちていた。
もっと走らなくちゃ。
















霞ヶ浦サイクリング

2012年05月20日 20時37分01秒 | サイクリング
霞ヶ浦が以前から気になっていた。



一周すると約100キロ。
コースは平坦そうで、自転車で走るのにちょうどよい距離だ。
潮来やその南の佐原は何度もたずねているが、霞ヶ浦はきちんと見たことがない。
佐原に道の駅があるので、そこに車で停めてロードで走ることにした。

佐原を出発したのは10時。
利根川をわたって千葉から茨城へ。
霞ヶ浦の左岸、西側から時計周りに走ってゆく。

しかし国道から霞ヶ浦がまったく見えない。
それでは面白くないから県道に入ってみるも、やはり霞ヶ浦は眺められなくて、迷走して国道にもどった。
時間をロスしたが、田植えの終わった美しい田んぼを見ることができたことが収穫だった。



霞ヶ浦が見えないとただの国道をはしっているのと同じだ。
しかも土浦にむかって上っているような感じ。
平坦なところだと思っていたのに意外に起伏があってきつい。
昔は登り坂のローホー、クライマーと呼ばれたのだが、40を過ぎたころからまるでダメになった。
でもまだこれだけ走れるのだから立派なものだと、自分で思っておいた。



昼時となり、土浦で食事をしようと思っていくと、土浦駅の霞ヶ浦側にでた。
駅前にはヨットハーバーがある。
しかしレストランがない。
焼肉屋が一件と駅の手前にラーメン屋が一件あっただけ。
先に進めば何かあるだろうと思ったのだが、国道354号線にはまるでない。
このままではハンガー・ノックになりそうなので、コンビニの弁当にした。
無念だ。



霞ヶ浦を完全に一周するために石岡方向に県道で北上し、355号線に入り、右岸を南下していく。
しかし霞ヶ浦にはサイクリストがいない。
1日走って出会ったのはひとりだけ。
ライダーも少なくて3人しかいなかった。
ツーリング・コースとして人気がないのかな。



この辺りは霞ヶ浦がよく見える。
廃線となった鹿島鉄道の軌道跡があったのでカメラをとりだした。

霞ヶ浦がきれいだがカエルの死骸が多い。
巨大な食用ガエルだ。
それに犬や猫も。
これにはまいる。

冒頭の写真の霞ヶ浦大橋が見るために道の駅たまつくりに行く。
空が大きくて気持ちいい。



ホットモットのある駐車場にベンチがあったのでミルク・コーヒーでブレイク。
対岸に見える山は筑波山だろうか。

この先は足にきてしまった。
バテバテのヘロヘロ。
ノロノロとすすむ。 



時間があれば潮来を見物しようと思っていた。
しかしもう体力が残っていない。
同じく佐原もパス。

基点の道の駅にもどったのは18時。
走行距離は約110キロだった。

後日ここがサイクリング・コースとして紹介されている本を見つけた。
コースは平坦で走りやすいだって。





















埼玉県・国宝の経典探訪サイクリング

2012年05月02日 18時03分12秒 | サイクリング
しばらく自転車に乗っていない。
和服を着て酒を飲んでばかりなので、体調管理や体重軽減のためにも運動をしなくては。

そこで前から見てみたいと思っていた、埼玉県ときがわ町のーー最近ひらがなになったみたいーー慈光寺につたわる国宝の経典を見にいくことにした。



慈光寺を目指して走っていると、新しき村、の看板がでている。
これは白樺派の武者小路実篤が、階級差のない理想社会を作ろうとして設立した農園だ。
武者小路の本は1冊も読んだことはないのだが、その知識だけはあって、
しかしそこはとても遠いところなのだろうと思っていたから、埼玉県にあると知ってとても驚いた。

この門に入るものは自己と他人の生命を尊重しなければならない

この道より我を生かす道なしこの道を歩く

入口にこの文字がある。
時代がかっているがよい言葉だ。
新しき村は、はじめは宮崎県にあったがダム工事により水没したためここに移転したと帰ってから知った。



新しき村美術館があったので見学してみた。
中には武者小路の絵が展示されている。
料金は200円。
施設維持協力金として、入場した意味があったと思った。



山登りの始まる前に昼食をとりたい。
萬蔵そば処 尾張屋 という店に入った。
かつ重セット997円。

味はよいし接客も親身なのだが、隣りの子供連れの夫婦がタバコを吸っているのがたまらない。
地元の客相手の田舎の店だから、禁煙・分煙にできないのだろうが、嫌煙派はきびしいな。
食べログ風に5点満点・平均3点としてぎりぎり3点かな。


 
尾張屋から慈光寺まで6キロである。
県道はなだらかな登りでフロント・ギヤをローに落とすことなく走れる。
しかし県道から折れて寺にむかうラストの2キロは勾配がきつい。
乗っていけずに押していく。



2キロのきびしい山道は花の植えられた道でもある。
手入れされた季節の花を撮影に来たカメラマンもたくさんいた。



風情のある塔婆もあり、歴史を感じさせる。



本堂は拍子抜けするほど小さい。
昔は立派だったのだろうし、あちこちに堂宇が散らばっていたようだ。
それは時と火事で失われてしまったとのこと。

宝物殿で目的の国宝の経典を見る。
厳島神社の国宝、平家納経はレプリカが展示されていたが、ここには本物があった。
入場料は300円だが国宝のほかに見ごたえはないので、ここも施設の維持管理に協力した感じであった。



八重桜が満開だった。