
タイトル『 Teodoro e il fuongo parlante 』
タイトル訳 シオドアとものいうきのこ えらくなりすぎたねずみのはなし
作者 Leo Lionni作絵
2009年 Babalibri 出版
3歳~
シンプルなお話だけど、考える種がいくつか捲かれている絵本。
イタリアでは2009年に再出版されたが、初版は1971年。
表紙の水色のきのことタイトルのparlante(もの言う)に惹かれ手に取った絵本だが、
お話の中でも見事に水色きのこマジックにかかり、
絵とシンプルな文に引き込まれ、読み終わった後に残る不思議感が
レオレオニの絵本らしくて、お見事!と思った一冊。
コラージュ絵本。大型本もあり。
日本でも谷川俊太郎さんの訳で、ペンギン社から出版されている。

タイトル『 Nel paese delle pulcette 』
タイトル訳 ちっちゃいノミたちのすむところ
作者 Beatrice Alemagna作絵
2009年 Phaidon 出版
2歳~
作者は、1973年ボローニャ生まれ、今はフランス在住のイタリア人女性。
今、私が一番注目しているイタリア人絵本作家です。
「庭の隅っこに置きっぱなしにされた古いじゅうたん。
そこがちっちゃいノミたちのすむところ。」
と、はじまります。
写真絵本です。
作者がファブリックや羊毛で作ったノミたちの世界。
羊毛の特徴やファブリックの縦と横の折り目までもが
ノミの世界を構成する一部になっていて、
手作りの素朴さとアート的な要素も含まれている絵本。
2007年に日本で出版された彼女の絵本、

今一番欲しい絵本です。
出版社紹介を転載します。
「すべてが嫌いなカール・イブーは、いつも怒ってイライラしてばかり。
せかせかしている人たちも、自分が住んでいる町も、車も、みんな嫌い。
そんなカール・イブーは、ある日生活を変えようと決心し、外に出かけて行く…。
フランスの人気絵本作家ベアトリーチェが、
現代人の多くが感じている孤独や不安をテーマに描き下ろした作品です。」

タイトル『 Dalla A allo Zoo 』
タイトル訳 Aから動物園へ
作者 Silvia Borando 作絵
2010年 Fatatrac 出版
3歳~
アルファベット入門絵本。
アルファベットを使って表現されている
動物の姿のイラストが面白い。
子ども向けだけど短い詩には韻がしっかり踏まれている。
アルファベットで出来た動物と一緒に楽しく
アルファベットに触れられる一冊。

タイトル『 Il sogno di Matteo 』
タイトル訳 マシューのゆめ
作者 Leo Lionni 作絵
2007年 Babalibri出版
4歳~
![]() | マシューのゆめ―えかきになったねずみのはなし |
レオ=レオニ | |
好学社 |
日本でも出版されているレオ・レオニの絵本。
日本では大型本も出版されているように、
この絵本はストーリー性があるので
誰かに読み聞かせをしてもらってお話を聞くのに最適な絵本。
イタリア語学習者にも読み応え十分な一冊。
(因みに私は、イタリア語での語りを聞く感性を養いたいので
イタリア人夫に頼んで、イタリア語の読み聞かせをやってもらっている。
レオ・レオニの作品は聞き入れるので一番のお気に入り。)

タイトル『 Storia universale 』
タイトル訳 せかいのれきし
作者 Gianni Rodari 作 Bombo!絵
2010年 Emme edizioni出版
4歳~
ジャンニ・ロダーリの絵本。
世界の歴史と地球上での人間の役割という難しい内容を
150単語以内で、かつ分かりやすく語ってある絵本。
絵はコラージュ。絵本のシンプルな表現と同じく、
シンプルな色使いだけど、コントラストは高いのでインパクトがある。

タイトル『 Tarari tararera... 』
タイトル訳 タラリ タラレラ...
作者 Emanuela Bussolati 作絵
2009年 Carthusia出版
0歳~
世界中の子どもに向けて作られた絵本。
どんな国の子どもでも読めるようにと、
作者自身が作りだしたPiripu'語で語られる
Piripu'(ピリプ)一家のお話。
ピルプ語は愉快な音で出来ていて、
絵を見ているとピルプ語が自然と分かってしまう
とても不思議な絵本。
作者は長年子どもに携わる仕事し、
絵本の企画やイラストを手掛けている。
長年の経験から、子どもは言葉を習得する前から
お話を読むことができると確信している。

タイトル『 Il bucato della famiglia Topini 』
タイトル訳 14ひきのせんたく
作者 作絵 いわむらかずお
1999年 BABALIBRI より出版(日本では1990年です)
*3歳~ いわむらかずおさんの「14ひき」シリーズのイタリア語訳です。
日本の梅雨のような天気が2週間近く続いて、洗濯物がなかなか乾かず。
ここ数日は晴天続き。初夏を思わせるさわやかな気候。
「せんたく日和!」と張り切って汚れた洗濯物をかき集めて洗濯機を回す。
なんだか14ひきのせんたくみたい、そう思って選んだ一冊。



タイトル『 DA GRANDE 』
タイトル訳 大きくなったら おとこのこ
作者 Marinella Barigazzi作 Ursula Bucher絵
2008年 Edizioni Lapis出版
3歳~
大きくなったらの男の子編。
女の子編同様、未来形を使ったお話。
イタリア語では、回転するジェットコースターのことを
ロシア山(montagne russe)と言う。ちょっとびっくり。
お月さまは本当にチーズで出来ているか確かめに行くんだ。
これもちょっと面白い。
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タイトル『 DA GRANDE 』
タイトル訳 大きくなったら
作者 Marinella Barigazzi作 Ursula Bucher絵
2007年 Edizioni Lapis出版
3歳~
大きくなったら、こんなこと、あんなことするんだ!
未来形が頻繁に出てくる絵本です。
絵本の女の子が、
「歯が抜けたら、抜けた歯を枕の下に置いて
電気をつけたまま、ネズミがやってくるのを待つの。
そしてネズミの目の色が何色か見るの。」
と言ってます。
なんで?と思ったので夫に尋ねてみると、
イタリアでは、抜けた乳歯をまくらの下に置いて寝ると
寝ている間にねずみがやってきてコインと交換すると言われているそう。
夫も子どもの頃、抜けた歯が100リラコインに変わっていて
とても喜んだそう。
なんてかわいらしい話♪

タイトル『 L'orso con la spada 』
タイトル訳 けんをもったクマ
作者 Davide Cali Gianluca Foli作絵
2008年 Zoolibri出版
4歳~
シャキーンと一振りでなんでも真っ二つに切れる
けんを持ったいじっぱりなクマがいました。
ある日、クマは自分のけんがどれだけすごいかを確かめるために
森中の木を切り倒してしまいました。
おなかが減るまで切ることをやめませんでした。
そんなある日、クマの家が急なダムの放流で流されてしまいます。
クマの家は敵が来ても大丈夫なように頑丈に作られていました。
「誰がおれの家を壊したんだ!そいつを見つけ出して
このけんでまっぷたつに切り裂いてやる!」
と、なんでも切れるけんを持って森へ犯人探しにでかけます。
最初はダムの門番のビーバーのところへ、お次はイノシシ、
その次はきつね、最後に小鳥たち。
みんな自分たちのせいではないと言い張ります。
さて、だれがクマの家を壊したんでしょう。
話の展開が上手なお話です。
「l'isola del piccolo mostro nero-nero」と同じ作者です。
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タイトル『 Alessandro e il topo meccanico 』
タイトル訳 アレクサンダとぜんまいねずみ
作者 Leo lionni作絵
2008年 Babalibri出版
2歳~
日本語でもおなじみ、レオ・レオニの絵本です。
レオ・レオニはオランダ生まれ。
イタリアで経済学を学び、イタリアに暮らしていまいた。
本来はイタリア人作家だけを選んでいますが今回は例外です。
心があったかく、そして優しい気持ちになれる名作だと信じている
一冊なので選びました。
谷川俊太郎さんの日本語訳が素晴らしいように
英語からイタリア語訳されたこの作品も綺麗な表現が使われています。
初版は1969年です。長い年月を経て読み継がれる絵本だと思います。
楽しい時間を共有できる友だち。
そんな友だちがいるっていいな、そう思える絵本です。
ネット上で実際に言葉を交わさなくても
コミュニケーションがとれてしまう時代。
情報収集もコミュニケーションも
スクリーンや携帯電話の画面の中で簡単に出来て、
効率はいいかもしれません。
でも、ちょっと立ち止まってみてください。
あふれる情報の中に生きていて、気が付かないうちに
付加価値を友だち関係にまで求めていませんか。
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タイトル『 L'isola del piccolo mostro Nero-Nero 』
タイトル訳 ちっちゃなおばけくろくろちゃんのしま
作者 Davide Cali + Philip Giordano作絵
2008年 Zoolibri出版
2歳~
2年前に出版されたまだ新しい絵本ですが、
なかなか見つけられず、本屋さんに頼んで取り寄せてもらいました。
あちこちまっくろけの島、
くろくろ島の住人ちっちゃなおばけのくろくろちゃん。
くろくろちゃんの大好きなことは写真を撮ること。
だけどくろくろ島で撮った写真はぜんぶ黒!
ある日、くろくろちゃんの友だちのくろくろコウモリが言いました。
「ボートを作って写真がとれる他の島へ行こうよ。」
そうしてくろくろちゃんの写真撮影のできる島探しの
冒険の旅が始まるのです。
個人的にとても気に入ってる絵本です。
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