サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

「自社と同じ分野を持つ競合がライバル」という思考が、新たな敵への対応を遅らせる

2017年01月19日 07時08分17秒 | 事業戦略・技術戦略
 日本の本屋さんの数が減っています。大変残念。99年に23,000店弱だったものが、いまや14,000店ほど。実際はもっと少ないかもしれません。
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            http://www.1book.co.jp/001166.html

原因は色々あるでしょうが、ひとつにはインターネットで本が買えるようになったことは大きいですね。

インターネットで本が買えることについて、このビジネスが始まった時、どう思いましたか。
私は、本を手に取って見ないで、本を買う人って増えるのかなと思いました。

現在、「本屋さんの競合は本屋さん」というよりも、インターネットの書店が最大の競合となりました。また、あまり声高にはいえませんが、公立図書館の充実ぶりもあるかもしれません。また,文学全集が入っている電子辞書とか。これも競合のひとつかもしれません。

上に書いたことは、特別新しいことではありません。しかし、「今までと異なるタイプの競合は、どこにいるか」という質問に対し、明確に答えられる場合は、既に相当な競合になっていることの証明でかもしれません。

一方で、「隠れた競合がいるのかわからない」場合、まだ影響が大きくないのかもしれませんが、一気に頭角を現してくるかもしれません。ここへの対応が求められるのでしょう。しかも、早急に。

しかし、より重要なことは、どこにどんな競合がいるかという探索以上に、市場・顧客にどんな価値を提供すべきか、それはどのような仕組みで実現すべきかと言う点なのかもしれませんね。