サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

ラグビーの選手はラグビーが上手である前によい人間であること。企業人も学ぶものがある。

2017年01月10日 14時57分35秒 | スポーツ

帝京大学ラグビー部が8連覇を果たしました。前半20分まで14-0と劣勢でどうかと思いましたが、戦法の注力を東海大が挑むスクラム・フォワードからバックスに展開して前半を同点で折り返し、後半20分には立て続けにトライを奪い、33-26で逆転しました。

もう少し詳細に語ると、昨日の試合、帝京大はフォーワードが不利とわかると、バックスに展開。しかし、一昨日来の雨でグラウンドが柔らかく、バックスでパスをして走り回るラグビーも最初はもうひとつだった。濡れたボールは滑りやすく扱いにくかったが、勝負を賭けた。そして、攻撃のバリエーションを色々変えて走り回っているうちに、だんだん東海大の選手のスタミナが切れていくのが分かった。東海大は、帝京大が休みなく攻撃し続けることに防戦しているうちに、「考える時間」の余裕が乏しくなったのではないか。アナウンサーが、何度もインプレー中に「東海大のバックスラインがそろっていません」と言っていた。確かに、東海大の防御システムは崩れた。優れているチームは防御のポジショニングもしっかりして、攻撃に転換する際の態勢も考慮しているが、それができていなかったため、ボールを奪っても効果的な攻撃に展開できることが難しくなった。もちろん。普段の東海大ならできていただろう。

ラグビーは、野球のように1球毎にベンチやコーチのサインを確認して、打つか見送るかという「指示を待つ」ということはしません。基本は選手が考えて対応します。

昔の帝京大のラグビーはもうひとつでした。それを現在の岩出監督の指導で強くしました。その際に、ラグビーの強化もさることながら、人間としての成長を第一に掲げ、地域の清掃や子供たちへの指導も行いました。合宿所の掃除も4年生~1年生関係なく行う。素晴らしい人間教育です。

ラグビーの選手はラグビーが上手である前によい人間であること。企業人も学ぶものがあります。