合わせる

ベビーマッサージ後、眠いけれど寝れないベビーがいました。

疲れた時や眠い時でも、体の力が入っているとなかなか眠れません。

ママさんが帰り支度に忙しそうだったので
「どうしたの？抱っこする？」
と涙顔を覗き込み、ひと呼吸おいてベビーが吸うタイミングで抱き上げました。

抱き上げたら泣き止んだので

「ママじゃないよ。ママが良かったね。
お外見る？お天気いいと富士さん見えるよ。

曇ってる。見えないね。残念。
あ。クレーン車、見える。見えた？」

などと、のーんびりゆったりお話し。

抱いて歩きながら話しかけるうちに、ひつじの話すテンポや歩くリズムとベビーの足のブラブラリズムが合ったように感じました。

首と背中と足の力が、ほんの短い一瞬だけ抜け、ベビーが重くなりました。


帰り支度が終わったママさんにベビーをお返しする時、

「ご自分のお子さんにもこのテンポですか？」というようなご質問をいただきました。

今の我が子にはしませんが、かなり大きくなるまで、のんびりゆったり口調でした。


お仕事では、嫌な人や苦手な相手にも我慢をして合わせなければと思います。

でも、大切な家族には甘えたり、自分本位に振る舞う事が多くなり、よほど意識しないといけませんね。

ベビーに合わせてみたら、心地よい空気が流れました。

可愛いベビーと一緒に窓の外を見れて嬉しかったです。

少しだけ力を緩めて体を預けてくれて、ありがとうね。

家族に合わせる事に気づかせてくれて、ありがとうね。

忙しいと心を亡くします。

気をつけなくちゃ。