午後からの益田市での打ち合わせが来週の月曜日に変更になったので、芥川賞受賞作の市川沙央作の「ハンチバック」を一気に読みました。
作者の市川さんは、先天性ミオパチーという筋萎縮症の一種の、重度心身障害者です。
本作は彼女の実体験が濃厚に反映されている内容になっています。
読む前は、多分暗い小説だろうなと思いながらよみはじめたんですが、
淡々としていてどこか明るさも感じる内容でした。
これはおそらく彼女がこの病気をきっちりと受け止めているところから来るんではないかと思います。
介護士田中さんとの性行為の描写もある意味清々しい感じをうけました。
読後感はさわやかです。
人間はどうゆう状況に陥っても生きなければとエールを贈られたような感じを持ちました。