午後ひさびさに時間が空いたので読みかけの本、谷崎潤一郎の「瘋癲老人日記」を一気に読む。
この本が発売されたときある評論家が、谷崎翁、すこぶる元気ですなあと言ったそうであるが、まさに的確な表現。
老いと病と死を前にしてもすこぶる元気。
情欲をバネにして生命力に溢れている。
実はこの小説再読である。
初読は23歳の時。これを読んだ時の感想は、あたしが老人になったときは、この主人公のような嫌らしい老人になりたいなというもんであった。
現在68歳。
なんか妙に物分かりのいい助平度ゼロのじじになりつあるなと反省!
もっと嫌らしく激しくいかなくっちゃなあ!