ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

大塚製靴でラッタンジのリペア

2008-11-29 09:17:50 | お気に入り


 先日、新橋・大塚製靴でお気に入りのラッタンジのリペアをお願いしました。

 このラッタンジは今年の5月にアップしました、私がいつもお世話になっている銀座・天神山のIさんから譲っていただいた横浜・信濃屋ネームの逸品で私の宝物。実は今回のリペアが私にとって人生初の体験ということもあり、ここはやはり信頼のおける方に!ということで、Iさんが懇意にされている、70歳を超えた今も現役でご活躍されている大塚製靴の底付け職人・坂井さんにお願いしました。

  

 いや~正直リペアがこんなに感動的なものだとは思ってもいませんでしたのでビックリ!手にした靴を一目見て、『おー!靴が生き返った』(といっても『死んでいた』というほどでもなかったのですが汗)と心の中で叫んでしまいました笑。坂井さんの手仕事で靴の表情は一変していました。リペア箇所は爪先と踵。手縫いで丁寧に縫い直された爪先、継ぎ目の処理も完璧で、コバとヒール、靴底もピッカピカに磨き上げられていました。

  

 坂井さんとは数分間の邂逅でしたが、やはり寡黙な方で黙々と底付けの作業をされていました。硬そうなごつごつとした拳とそこに刻まれた深い皺が印象的でした。はるか昔、子供の頃に近所にあった母の知り合いの靴屋さんに坂井さんの様な職人さんがいて、私は母に連れられてしばしばそちらにお邪魔した際その作業風景を眺めていて(そしてよく甘~いインスタントのカフェオレをご馳走になったりもしていました笑)、その光景と坂井さんの姿とが不意にオーバーラップしました。子供の頃は靴だけではなくて、街に色んな職人さんがいて黙々と手作業をしていたような思い出があります。そして、皆色んな物を修繕しながら大切に使っていたことが至極当たり前だったような気がします。

 靴を知り尽くした熟練の職人に全てを委ねる悦び、生まれ変わった愛用の靴を手にしたときの感動・・・また一つ人生が豊かになったような気がしました笑。今日は早速この新生ラッタンジを履いて、足取りも軽く晩秋の風景写真でも撮りに行こうかなと思っています。

 



 大塚製靴のHPです→http://www.rakuten.ne.jp/gold/otsuka/index.htm

 天神山さんのHPです→http://www.tenjinyama.jp/

 信濃屋さんのHPです→http://www.y-shinanoya.co.jp/top.html


 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですね。 (deibu95)
2009-06-05 20:47:16
いいですね。やはりシェイプといい、値段といい、この頃が一番よかったですね。
リペアもきれいですが、誰でも、リペアしてくれるんですかね。やはり、大塚のお客さんジャ内と無理ですね。
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最高です! (hito0815)
2009-06-06 13:38:47
 コメント有難うございます。このラッタンジは私が所有している靴の中でも一番のお気に入りといっても過言ではない靴で、シェイプに関しては信濃屋さんの拘りがいっぱい詰まっていると思われます。ありそうでなかなか無い明るい色目もとても気に入っています。春夏秋冬問わず活躍してくれ、ジャケパン好きな私にはもう無くてはならない逸品です笑。

 大塚製靴さんは誰でもリペアしてくれると思いますが、ちゃんと確認したことは無いのではっきりとはわかりません。リペア技術の高さは素晴らしいと思います。ピカピカになってましたから笑!では。
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