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『僕はKIWIしか使わないよ。もう50年以上そうしている。』
横浜信濃屋の白井さんが仰ったこのセリフに衝撃を受けてから早一年。先日アップした信濃屋オリジナルのUチップを“白井流靴磨き”(私は勝手に“Kiwism”と呼んでいます笑)でがっつり磨きました。ついでに冬の装いを彩る名脇役たちを今年も並べてみました。
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靴の雰囲気に合わせて紐の通し方はアンダーラップにしてみました。不思議なもので、自分の手で磨いてやっと正真正銘“自分の靴になった~!”という気分になります。存在感充分だったホワイトステッチに少し付着したKIWIの色が良い“つなぎ”になって全体的にこ馴れた感じになって落ち着きも出てきました。早速一日履いてみましたが、やはり履き心地は素晴らしく、何故か安心感さえ感じてしまいました笑。うっすらと履き皺も浮いていい感じです。ただ注意しないといけないのはつま先の減り。私はせっかちな性分で、ついつい前につんのめって早歩きをしてしまうのでソールのつま先の部分の減りが異様に早かったのですが、最近は努めて正しい姿勢でゆっくりと歩くように心掛けています。そのためには時間に余裕を持って行動することも大切ですね苦笑。
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履き込み口から覗いているのは冬には欠かせないウールホーズ。イタリーのソッツィ社製です。昨年信濃屋オリジナルの赤いカシミアマフラーに合わせて購入して以来、この靴下の履き心地と発色の良さに病みつきに。他でも扱っているお店はあることはありますが、私が知る限りでは、信濃屋さんが一番色のバリエーションが豊富に揃っていると思います。がばっと大人買いしたいところですが価格がクオリティに比例しているので、信濃屋さんに伺う度に各色一足づつ揃えるのが、“靴下は足元のタイ”が信条の私のささやかな贅沢です。
因みに白井さんは年間を通して愛用しているそうで、“コットンのべたつく感じが嫌いだから夏もウール!”と仰っていました。『このソッツィの生地はあまり厚くないからあまり暑くないし、足はあまり暑いとかなんとか感じないでしょ。』とも笑。いつでもさらっとした肌触りなので『あるお客さんは水虫が治っちゃったんだって』と嬉しそうにお話していました笑。むむ~まさに万能靴下!
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こちらも信濃屋さんで購入したデンツのライニング無しのペッカリーグローブ。クラシックな釦一つ留めが気に入って購入しましたが有っても無くてもどちらでも良いかもしれません汗。ただ、恐らく信濃屋さんで別注したものだと思いますが、他店で扱っているモノよりも革が肉厚なようで、これは少しくたびれてきた時やポケットに入れた時の感じでわかります。質感もよりマットな感じですし、同じ焦げ茶でも色味がより渋いのが気に入っています。
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では、テンポ良くいきましょう!
伊チェーザレ・ガッティ社製サックスのカシミアマフラー。銀座天神山さんでお取り扱いの品で、昨年Iさんに強く薦められたのですが、残念ながら買う時機を逸してしまっていたので、今年は一番に購入しました。暖色が多いマフラー類ですが、この色は挑戦してみる価値有りです。襟元に上品な華やかさが生まれて新鮮です。あと、フリンジも含めて180㎝程の長さがあって、コートの前を開けた時には結構迫力のあるアクセントになって楽しいです。
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天神山オリジナルのハンチング帽はクラシックな形が私のデカイ頭にぴったり合っていて大変お気に入りで、ハンドメイドの被り心地も柔らかくて良い気分です。モカブラウン色のヘリンボーン、カラフルなネップが入ったドネガルツィードは下のコーディネートを選ばない優れもので、冬の間は一番出番が多いかもしれません。
昨冬から“照れていては帽子は一生被れない”という白井さんの言葉に励まされ被り続けた帽子は、冬の終わり頃には最早私の冬のコートスタイルに欠かせないアイテムになりましたが、実は帽子は被っている時よりもむしろ脱いだ時の方が難問が多いことに気づかされました。一番の悩みは脱いだ後の髪のセットの乱れ。昨年、この点について信濃屋店内のエレベーターの中で白井さんに伺うと、『こう~さっとね、さりげなく。』と上着の内ポケットから櫛を取り出し撫で付ける仕草を。それと『エレベーターで女性と同乗したらさっと脱ぐこと。』とも一言。帽子はマナーが大切との明快で鮮やかな解答にまさに“脱帽”でした笑。
いつもお馴染みの美容師さんのW君が、先日このブログでアップした西麻布Sさんのバーがとても気になる!とのことだったので今度一緒に行く予定ですが、その時に髪形について相談してみようかなっと思っています笑。
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先週から出番がやってきたクラシックローデンコート。もちろん今年も大活躍させるつもりです!
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千鳥格子柄のフランネル調のパンツ。裾の折り返しは拘りの4.5cm!。私は年間を通じてジャケパンスタイルが圧倒的に多く、先日数えてみると手持ちのパンツのなかで一番多かった柄がこの千鳥格子。どうやら一番好きな柄と判明しました笑。こちらはトラッドの老舗ミツミネさんで購入したもの。
冬の定番フランネルパンツはやはり、霜降りがあり打ち込みのしっかりとした厚手の、信濃屋さんで扱っているバルベラ製や抜群の履き心地と顧客の皆さんが絶賛する天神山製のものなどに強く憧れていますが、私は学生時代は体育会系で大腿部が発達しているせいかパンツの痛みがこれまた異様に早く、服の中では購入頻度が最も高いのが悩みの種で、ミツミネさんは我が家の最寄り駅に支店があることもあり、パンツは専らこちらかトラッドの本家ブルックスブラザースを贔屓にさせていただいています。ミツミネさんはトラッドの基本をきちっと抑えている老舗ですので、シーズン毎に豊富な種類の、プリーツがきっちり入ったクラシックで中庸な形のパンツを展開していて、作りの良さとコストパフォーマンスの高さには定評があります。今様のパツパツ細身美脚パンツとは無縁の私には大変有り難いお店です。
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一つ一つは流行とは無縁の“普通”の品ですが、どれも長く愛用できるクラシックなものばかりなので、こうやってシーズン初めに改めて眺めてみると思わず“今年も宜しく!”という気持ちになります笑。やはり“普通が一番!”ですね笑。
自分のペースで、自分で足を運び、自分の目で選んだ品で、ワードローブを充実させていく喜びは大人の男の特権なんだなぁ~と、最近やっと解ってきたような気がします。遠回りでもバランス良く少しずつでも楽しみながら揃えていきたいと思います。
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信濃屋さんで見た白井さんの私物の靴の輝きに少しでも近づけるように頑張って磨きました。でもまだまだまだまだです。
では。
この靴、最新のMen's EXで紹介されていましたね。まとまった数の発注がなければ再販はないと書いてありました。そうなったら本当に貴重品ですね。磨き方もいい感じになっていて惚れ惚れします。では、また遊びにきます。
お褒めの言葉を頂き恐縮してしまいますが、まだ新品なので光り方が正直嘘っぽく、一人恥ずかしい気分(誰も気にしないのに汗)で履いています。