ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

Summer-weight cashmere blazer & white linen pants

2010-08-28 04:00:00 | 白井さん


 白井さんの着こなしとは全く関係の無い余談ですが、今年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』が面白くて目が離せません。残念ながら前半は見逃すことが多かったのですが、最近になって漸くじっくり観始めています。今回の大河は同番組史上最高との呼び声が高いリアルな映像と美術が見所の一つとなっていて、その迫力には毎回度肝を抜かれています。物語りもいよいよ佳境に入ってきつつあり、役者達の演技にも熱が篭ってきています。

 前回放送では海外密航の企てに失敗した亀山社中の近藤長次郎が切腹をしましたが、長次郎役の大泉洋、主演の福山雅治、放送終盤の両氏の哀切溢れる心情表現にすっかり心打たれてしまい思わずもらい泣きしてしまいました。何事にも影響を受けやすい私が早速近所の書店で司馬遼太郎著『竜馬がゆく』を買いに走ったのは言うまでもありません。

 『竜馬がゆく』を読むのはこれで何回目かになります。私には変な癖があって、読み終わった文庫本で、内容が良く、今後も比較的入手が容易と思われるものは割と躊躇い無く人に、相手は選びますが、譲ってしまいます。もう名前も忘れてしまったのですが、10代の頃読んだ旅好きな作家のエセーの中で、

 『旅には一冊の文庫本を持っていく。そして読み終わったら焚火にくべて燃やしてしまうのだ。だって、読みたい本はまだまだあるのだから。』

 みたいなこと(ちょっと記憶は曖昧です)が書いてあって、もしかしたらその影響かもしれません(もったいないので燃やしはしませんが)。貰った人にとってはお節介極まりない迷惑行為かもしれませんが、何となくこの癖は抜けません。しかも今回は何度も読んだことのある本の読み返しなので些か不経済です(汗)。ただ、何度読んだ本であっても、また改めて購入した真新しい文庫本には、新たなストーリーに触れるようとする時と同じ精神の高揚を感じます。それが心に残る名作ならば、またお金を払っても惜しくは無いような気がするのです。

 

 余計なお喋りが過ぎました。

 今回はトップの大きな写真が特に良く撮れていました。抜けるような青空と白井さんの装いとのコントラストが効いて、自画自賛ながら大変満足しています。ただ、“Blue blazer with mother of pearl shell buttons”の回に引き続き、今回も白井さんは右手に煙草を手挟んで撮影の小道具としてくださったのですが、私の撮影術が未熟で、煙草が背景と混ざってしまったりして上手く写りませんでした(汗)。白井さん申し訳ありません。

 さあ!今日の着こなしはもうご覧頂いたまま!残暑をさらりとやり過ごしつつ去りゆく夏を惜しむように、平織りのカシミアで仕立てたブレザーに白い麻のパンツを合わせた白井さん。発色美しい縞のネクタイが一際目を惹きます。足元はチャーチ(英)の内羽根プレーントウのホワイトバックス。

 今回も個々のディティールについては敢えて触れないでみたいと思います。項末の“デジタル写真集『白井さん』”と併せて白井さんの着こなしをお楽しみ下さい。ただ、白井さんはこの日こんなことも仰っていました。

 白井さん、  『誰でもある時期はディテイルに拘ってしまう時があるんだよ。“これはこうじゃなきゃいけない!!”ってね。』

 私、     『白井さんもそんな時期があったんですか?』

 白井さん、  『そりゃもちろん。でも今は達観しているよ(笑)。“着たもん勝ち”ってね(笑)。』

   



   


 

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