ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

グレンチェックのフランネルスーツ&カシミアのポロコート

2009-12-20 22:45:14 | 白井さん
 

 先日の色鮮やかなジャケットスタイルから一転、この日の白井さんは色味を極力抑え“モノトーン”をイメージしたスーツスタイルでした。

 

 “白井流”フランネルのダブルブレスト・スリーピース(伊アットリーニ製)は伝統の白黒グレンチェック柄、“小さめのノットが今の気分”と仰る年代物のジョルジオ・アルマーニのドットのタイは黒、ぺイズリーのチーフも黒、“男のドレス靴はかくあるべし”といった佇まいを見せるクラシカルな7アイレットの米フローシャイムは40年以上前の逸品で、小さめのキャップトゥが光り輝く黒靴、という“モノトーン尽くし”。色味に使われているのはロンドンストライプシャツとスーツに入ったオーバーペインのサックスのみという着こなし。

  

 “グレンチェックは上級者向き”と巷では謳われていますが、さもありなんという風情です。でも白井さんはここからが更に凄い。
 
 白井さんはお帰りの時間が皆さんより少し早いので、この季節はコート姿も拝見できます(実は洋品店の方のコート姿はなかなかお目にかかれないもの!)が、この日はその“コートスタイル”も見事な“モノトーン尽くし”。

 

 今では希少な打ち込みがしっかりとした厚く重いカシミア素材(伊カルロ・バルベラ製)で仕立てられたピークトラペル・ダブルのポロコートはチャコールグレイ、ライトグレイのソフトハット(恐らくグァナコ素材)、襟元に巻かれた大判のカシミアマフラーはチェック柄のミディアムグレー、最後に黒革のグローブでスネークウッドのステッキを握って完璧な“白井流コートスタイル5点セット─ver.モノトーン”で帰路に着かれました。

 

 蛇足ですが、この日の始め、白井さんは私が巻いていたサックスのカシミアマフラーをご覧になって『マフラーいっぱい持ってるね。』と軽いジョークを。白井さんはマフラーの類を合わせて30本程所有されていると予て伺っていた私は思わず赤面の体。『少ししか持っていないのでなるべく意識して色を変えているだけです・・・』と照れ笑いしたのですが、白井さんから『いいね、それ大事だね。』と思いがけずお褒めの言葉を頂きました。なるほどなるほど笑。