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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

らせん状に成長する!(旅と真善美③ 10/10)

2013-09-28 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

先週は、天気がよかったこともあり、中秋の名月・満月をはさんでの月の満ち欠けがよく観察できた。

月が満ちてきて、ある時点からかけ始める。細密な写真映像を確認しつつ、満ち欠けが満月の時点で反転する不思議を観察できた。月の出も一日で50分28秒と遅くなるのも、考えてみれば不思議だ。仕事があるので、いつもじっくり見られるのは夜も更けてからだったが、その都度見える場所が違うので、ちょっと刺激的。

こんな月を科学の知識が少なかった(頭脳は現代人と同じようだと思うが)古代人はどのように考え、月を受容してきたのだろうか。恐らく、その時々の合理的知識を駆使して月を受容してきたに違いない。縄文土器の太陰的世界観など、今となっては推測するだけの世界だが、奥の深さを感じる。

月は、太陽から見れば、太陽の周りを地球の重力の影響もあり、地球をも周りながらで少しらせん軌道を描いて回っているのだろうが、地球からは何か周期的ではあるが不思議な動きに見えるのだ。

さて、自分の生育史を振り返ると、月の不思議な再生のドラマではないが、同じようなドラマあるように感じる。最盛の時が過ぎ、絶対的に見えていたものが色あせ、かつてないような不安感が襲ってくる、そして、それを時々のテーマを克服していくと、最盛の時を迎え次の不安が襲ってくる・・・

エリクソンの人格形成論は、著名な心理学の理論であるが、感覚的に捉えてみると、とても螺旋的だ。実際は複雑なのだろうが、人の成長に伴い何かネガティブな感情が生まれ、それがテーマに相応しい努力のもとにポジティブな感情も経験するようになる。それが済むと次の段階のネガティブな感情が生じる・・・そんな風にだ。

そして、本人は意識するかは別にして、ネガティブ(不信感、恥辱・疑惑、罪悪感、劣等感、自己混乱感・・・)とポジティブの感情(基本的信頼、自律性、自発性、勤勉性、自己統合感・・・)のゆらぎの中で、希望する力、意志力、目的志向性、技能、忠誠心・・・が育っていく。朝顔の花が、一朝一夕に花開くのではなく、芽が出て、らせん状に弦を伸ばし、最後に花が咲くようにだ。

 可愛い子には旅をさせよということわざがあるが、人の中にあるらせん状の力、自然治癒の力を信じることも大事なのだろう。

 旅と真善美③ 10/10

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