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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

青虫が蝶に変わる・・個人の心や文化も劇的に変わる?(1/10 生き甲斐の心理学と縄文)

2022-10-10 | 第一章「意識と知覚」

先週、22年学んだ「生き甲斐の心理学」で節目の合宿勉強会があり、しみじみとU先生や学友との出会いに感謝するとともに、これからの縄文小説への学びの糧について思索した。

さて、その一つには人生が大きく変わる時のこころの仕組みに関する事があると思う。人間は成長する過程で身体が蛇のように脱皮したり、昆虫のように完全変態することはない。しかし、心の面では全く違う人生が開かれるような大きな変化があるように思う。

四面楚歌でもう駄目かと思うような時にふととか、悄然としているときに思いがけずとか、ちょっとした出会いや情報に接して、信じることをとおして何かが変わり出す。身体が変身するわけではないが、「知覚や意識」が変わり、「五感と体感」が変わり、今まで嫌でたまらなかったことが好きでたまらなくなったり、反対に親しんでいたある種のことがどうでもよくなったりする。時には人生の目的や関心が劇的に変わることさえある。化学の実験ではないがちょっとした液の注入で突然結晶化するような変化に例えられることも。

これは、研究や仕事を深めていくとあるとき全く違った世界が開けていくこともあれば、人生の窮地で突然に新しい展望が開けてくるときも。

大学2年の初めころ、冒頭の写真の青虫が蝶に変わるという完全変態の写真を使って、等価変換創造理論を紹介された本を読んだ時も、私の心は劇的に変わった。当時は理工科系の学部の教養課程だったころだが、学生運動の社会風潮の中、中学まで信じていたカトリックからも遠ざかり、といって信じるものが見つかったわけでもなく、さらに全てにおいて自信もなく、さらに勉強もしなかったということもあるが、ボーとしていれば確実に留年になるような時だった。

そんな時に、従兄弟から教えてもらった市川喜久弥先生の等価変換創造理論を知ったのだった。これは、新製品の開発理論としても、創造性の事例研究としても使われ出していて、当時は関連書籍や研究会なども盛んになりはじめていたようだ。

昆虫は、ある時期は卵からかえった青虫として葉っぱなどをよく食べて成長するが、ある時期になると生殖の時期にそなえ蛹(さなぎ)となる。この蛹の時には青虫としての必要な器官などがアミノ酸レベルまで分解し、そして生殖に備えるために蝶の機能に細胞が再構成され、蝶として再生され、最後には蛹は破れ蝶が生まれる。その後は蝶として花から花を飛び回りながら生殖の時期を過ごす。

この等価変換創造理論を知って、このような現象をベースにしたことに人生をかけたいと思うようになった(何かを信じたと言ってよい)。その結果、「知覚と意識」が変わる(青虫が蝶に変わったように)。落第点をとった科目に興味が芽生え、その試験が何か待ち遠しくなり(ストレス曲線から幸福曲線に変わる)、極めて良い成績をとり(人生はじめてくらい)、目指す学科に入れたのもそれだろう。知覚と意識の変化で劣等感はなくなり自他肯定の世界に入るのは良いが、やがて感謝がなくなり傲慢な自己肯定・他者否定の思考がでてきたり、また劣等感の世界に戻ったりすることもあったが。

こうした大きな変化は、青年時代だけでなく、色々あったようにも思う。また人の死とをきっかけに、罪悪感の問題などからさらに大きな変化もあった。

さて、「知覚と意識」が変わり出すと何かが変わりだす。「五感と体感」も変わるし、「無意識の世界」も変わってくる。そして時には「和解と平和」、「愛とゆるし」がなされ、単純な受容や共感と言った世界以上の深まりを経験したりする。

こうした変化は、現代だけでなく、有史の世界にも縄文時代にもあったと容易に想像できる。個人個人の変化だけでなく、その集合体の社会や文化でもあったかもしれない。

今日は話しがいろいろ飛んでしまっているが、日本の文化は独特である。その特徴は①もののあはれ②穢れと禊ぎ③恥の文化④甘えの構造⑤侘びと寂び⑥幽玄の美などで説明されてきた。そして、これらの特徴は日本が成立した飛鳥時代とか奈良時代には出来ていたとされている。昨日の持統天皇も日本人の性格形成に非常に大きな影響を与えた方だったかもしれない。

そして、わたしの関心は今は縄文時代に。例えば5000年前の縄文文化の特徴はどうだったのだろうか。あるいは3500年前はどうだったのか。日本的な6つの特徴が一部にせよあったと想像するのは容易だが、逆に欧米等の他の文化圏の特徴も含まれていたかもしれない。現在の研究成果からは6万年前ごろにホモサピエンスは10万年以上住み慣れたアフリカかから世界に散らばっていくとされている。文化も世界と比較しながら日本を考える必要性は高まっているようだ。

1/10 生き甲斐の心理学と縄文

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       森裕行

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