イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

隠れた恩師

2006-05-06 | 2006年度(1/13まで)
 幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、社会人となってから、本当に多くの恩師に恵まれた。最近、五十代半ばにして、中学の時のT先生のことを思い出し、胸を熱くしている。T先生は私が大学に入った頃に、他界された。
 今までT先生は、クラスメートも自分も良い先生だったねとは思うものの、話題にもならなかった。当時は中学生相手の、五十代の地味だった先生であったが、その含蓄は私が五十代の今になって、不思議なほど理解できるようになってきた。
 T先生は、謂わばロジャースの6条件を備えた、無条件の愛の人であった。中学校の3年の時に、両親がここひとつ頼りない私を鍛えるため、進学校ではない、全寮制の高校を受けさせようと考え、T先生に相談した。ある日、T先生から呼び出され、進学について私の気持ちを訊かれた。暖かい先生の問いかけに、私は本音を言った。よし判ったとT先生はいわれ、後は任せなさいといわれた。結局両親は私の気持ちを尊重し、好きなようにさせてくれた。それが人生にとって重要な一こまであることが判ったのは最近である。
 


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