感情の激流を考える時に、生き甲斐の心理学のプロセススケールの概念がとても参考になるようだ。そして、U先生のブログを読んでいくと、プロセススケール以外のいろいろな他の概念との繋がりも見えて来る。
どっちに行くか?どちらの方向に行くのか、つまり「何のために生きていくのか」、「生き甲斐は何か」、「自分を大切にしているか」。。。そんな自問自答の大切さもわかっていく。
この2-3年を振り返っても、感情の激流の中でも普通の流れではなく、渦に巻き込まれそうになったりで、大慌てすることも。最近の愛犬ノコちゃんの死も、そのひとつかもしれない。そんな時に、方向性は実に大切だと思う。方向性というか正中線というか、そうしたものを意識すると(自分で得たというより、授かったものかもしれない)、渦に出くわしたときはもちろん真っ白になるものの、長い目でいうと、人生を楽しみながら(余裕をもって)進めるようだ。
U先生の生き甲斐の心理学を学んでいる私なので、成育史の大切さを折々に味わうのだが、若いころのことを思い出す。若いころは方向性が定まらず、アイデンティティの統一がなされていないことが多い。そのためか、何か渦に巻き込まれると大変だ。そんな時に何が役立ったか・・・意外にも、それは祖父が仏壇で毎日朝拝むことであったり、十字架に向かって母が祈る姿であったりする。大人の背中を見て感じるものは、極めて大事なように思う。
大人は自分の道を歩む。自分は自分、他人は他人とちょっと冷ややかな側面を持つが、それが大事な距離感というものだと、大人になって知ることになる。今の世の中、信じられないほど核家族化してしまい、大人が見えにくくなってきているようだ。地域等で支えるというのは、まじめに考える必要があると思う。
感情の激流に掉さす 2/10
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森 裕行 | |
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