イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

歌って踊っての自然体の世界 (生き抜く力 5/10)

2019-03-01 | 第五章「和解と平和」

 南西諸島(沖縄、奄美大島・・)の人達は、集まると楽しく歌い踊るのが上手なようだ。私はそれが縄文時代からの伝統の一つではないかと想像している。そして、歌って踊る世界は、私たちの日常的なストレス曲線の世界から一挙に幸福曲線の平安感、友好的感情、健康感、幸福感といった明るい感情の世界に誘ってくれる。そうすると、今まで見えなかったものが見え世界が広がっていく。

 さて、今回の旅の中で二日目の夜だったと思う。疲れていたこともあったが、変に期待していたのだろうかちょっと錯乱・取り乱す場面があった(旅では普段と違うので起こりがち)。ストレスとは理想と現実のギャップという生き甲斐の心理学の考え方からいうと、理想や期待が高いほどギャップが広がる傾向になるわけで、それが叶わなかったことで、簡単に大きな自己混乱感に繋がっていく。いつの間にかしのびよる過剰期待と自己混乱の世界。注意しなければならない。

 その次の日は、今回の旅の大きな目的の一つであった、日本の魂の故郷とも言われる久高島(沖縄本島からフェリーで25分)に朝から行ったのだが、島の人々はなんとなく大らかで自然体の生活を営んでいるように思えた。素敵な島のガイドさんのアドバイスに忠実に従って当初は3時間くらいの滞在を考えていたが、5時間の滞在に延長したこともあり、昼は知る人ぞ知るイラブー料理まで楽しんでしまった。何カ所もある島の聖所にガイドさんに案内して頂いたが、そこでの祈りは何かを期待するのではなく感謝が中心だとのこと。感謝は過剰期待の世界にはありえず、理想と現実のギャップが消える時に生じる。そして、ガイドさんの案内に忠実に、そして自分の信仰に従って祈ることで、自己混乱が完全に解消し元気になっていった(統御感)。自己混乱感は忠誠心とアイデンティティのキーワードで解決するという理論にも当てはまるようでもあった。

 最後に一つ、久高島の聖所は目印があったりはするが、東京で見るような立派な建造物(仏閣、鳥居)などは一切ない。変な期待を起こさせない自然体の聖所はとても素敵であった。

 写真は西海岸のガマの上でとった珊瑚礁の海。

生き抜く力 4/10

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