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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文人、動物園に行く!(古代人は美を大切にした 10/10)

2015-06-26 | 旅・雑記帳

 この1-2年めっきり行かなくなっていた多摩動物園に、久しぶりに行った。その動機は縄文人の生活をよりよく実感するためで、特に縄文時代には沢山いたであろう動物を中心に見学したのだ。

 そんな不思議な縄文時代のフィルターをかけて動物園に行くと、かなり違った眼で動物をみることになり新鮮だった。

 昆虫館では、蚕とかテグス関係の蛾に興味を持って行ったが、残念ながら会えず(展示の見方がわるく、どこかにいたかもしれないが)、反対にゲンゴロウなど当たり前にいた昆虫が絶滅危惧種に指定されていて驚いた。

 野山に沢山いた、狩りの対象の動物(40種類とも)は結構沢山見ることができた。私の愛していたヒグマのミチは昨年亡くなったそうで、ツキノワグマのソウが若いつややかな毛並みで元気にしていた。シカも元気そうだったし、イノシシのペアもいた(写真が撮れない位置で写真はパス)。ムササビもしっかり観察できた。ヤマネ他げっ歯類は良く見えずパス。ニホンザルも縄文人は食したそうだが、元気に群れていた。キジなどの鳥もしっかりいる。

 

     

 そして、今回はタヌキ山のタヌキをじっくり観察できた。以前行ったときは、3匹とか数も少なく殆ど観察できなかったが、今回は溢れんばかりでしっかり観察。夕方にはタヌキさんも疲れたのかタヌキ寝入りの姿も見てしまった(笑)。

    

 しかし、カワウソは日本カワウソが絶滅して替りなのか、コツメカワウソの展示しかなく、蛇の展示もシマヘビとか2種類くらい。鳥も、フクロウやカワセミ、キジやハト、タカやトキなどはいるものの、縄文時代の多様さは今はない。縄文人は生態系を崩さないように狩りをしたとも言われる(縄文の力 小林達雄編 18P)、そんななか、縄文時代から数千年の時を経て子孫のつくった動物園に来たらどんな感想を縄文人は持つだろう。

   

 絶滅するほど、無秩序に捕りまくったことに驚き

 絶滅しそうな動物が動物園の檻に入れられて見学の対象とされていることに驚き

 ただ、文明の片隅で、へんかもしれないが動物の命を大事にしている場所が確実にあることに救いを見出すかもしれない。

 しかし、多摩動物公園には、縄文人を歓喜させる展示もあった。オーストラリア関係の動物だ。こちらは有袋類の宝庫で、縄文人の来日ルートの一つに南方のスンダ―ランド(氷河期で海退していたころの陸続きの土地)から来た人たちもいることだ。アカカンガルーの毛の生えてない子供がお母さんの袋から出入りしするところなど。なんとも言えない愛らしさだ。きっと縄文人は祖先の苦労や当時伝わっていたかもしれない神話上の動物?を目の当りにして歓喜したかも。

 

古代人は美を大切にした 10/10

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