10年前と比べると、世の中随分カウンセリングとか傾聴に関心を持つ人が増えたように思う。
さらに、今回の東日本大震災のあと、何かが変わってきているように感じてならない。文字どおり、真剣になった人が増えたようである。そして、こころの声を真剣に聴こうとしているようである。
カウンセリングや傾聴には、基本があるように思う。それは、決してテクニックではない(テクニックもそれなりに有効な場面も勿論あるが)。極めて理にかなっている。それを、簡単に言おうとしても、簡単には言えない(実力不足もあり)。でも、多くの人に知って欲しいと思う。
そして、この基本は、何もカウンセリングの理論を学んだ人だけが獲得するものでもない。教えてもらわなくても体得しているのではという人もいる。ただ、理論をきちっと理解することは極めて大切であると思う。
この基本が判ってくると、自問自答が上手になり、こころの整理が上手になる。さらに、大切な人を上手に支援できるようにもなる。そんな、いいところがある。
また、他者をケアする立場の方(プロであっても、そうでなくても)は、この基本を体得するだけで、随分助けられると思う。自分の場合もそうであった。人を助ける知恵とはこういうものなのかと感激したことも。
基本とは何か。
ロジャースの「心理療法に必要にして十分な6つの条件」の理解だろう。この話題を中心に、これから、のんびり楽しんでみたい。
こころの声 1/10