本を読んで人生が劇的に変わった人がいるようだ。四谷のイグナチオ教会の名前の由来イグナチオ・デ・ロヨラ。イグナチオは16世紀のスペインの武人で怪我をして療養中に本が読みたくなり、騎士物語を探したがなく、聖人伝しかなく、しぶしぶ読んでいるうちに修道会への人生を歩むようになる。
私も、幼児洗礼をイグナチオ教会で受け、洗礼名にもイグナチオが入っていて縁があるが、聖人のような劇的な本の出会いはない。ただ、人生の時々で大きな影響を受けた本はあったようだ。
幼いころは、チビクロサンボを毎日読み、トラのバターでできたホットケーキの夢を見た。
小学生のころは、ミレーの伝記を読み、芸術家に憧れた。
高校生の時に、ニーチェの「ツラツーストラはかく語りき」を読んで、人生の闇を痛烈に感じた。
大学生の時に、市川亀久弥氏の「生きがいの創造」を読んで感動。実験心理学を研究室で勉強するきっかけに。
では、最近はどうなのだろうか?
若いころのように、劇的な本との出会いは残念ながら少ない。ただ、「生き甲斐の心理学」のように、噛めば噛むほど味のある本との出会いが出てきた。何回も読んでもマンネリを感じさせず、新しい発見がある本。本自体もあるが、読み方というこちらサイドの問題もある。
「本を読み マンネリ退散 本を読み 変わる人生 深まる人生」
マンネリズムに陥らない 2/10