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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

新宿で縄文を感じる (真善美を意識する縄文 1/10)

2019-12-27 | 第二章「五感と体感」

 すこし前になるが、12月の22日に新宿区新宿文化センターで生き甲斐の心理学の勉強会を開催した。そして、勉強会の中で新宿文化センターから歩いて数分の西向天神を訪れるというミニツアーを行った。

 西向天神は天神というだけあって、祭神は菅原道真、13世紀に栂尾の明恵上人により創建されたといわれ、西の北野天満宮から勧進されたためか西に向いている。そして、西向天神には知る人ぞ知る、紅皿さんのお墓がある。太田道灌は江戸と深く関わりがあり、東京の各地に太田道灌に関する伝説などが残されている。私の育った故郷の四ッ谷でも本塩町の屋敷跡に大きな樟の古木があり、しめ縄がはってある神木として有名だった。その木は太田道灌が狩りのときに目印としたと言い伝えられていて、白蛇が住んでいるとも言われていた。

 その懐かしい神木の思い出はいろいろあるのだが、話をもどそう。太田道灌は最後には暗殺されてしまうが、それ以前、彼が狩りの途中で雨に合い、農家に立ち寄り雨具(蓑)を請うたときに、美しい娘が山吹の一枝を出し和歌で答えたのが有名だ。その和歌は「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき」。蓑と実のを掛けているが、何とも美しい光景である。

 紅皿さんのお墓は、今までも新宿文化センターを訪れるときに良く寄った。ただ、いつもは天気がよい時に行っていたが、当日は小雨が降る天候で、西向天神には富士塚もあり岩や石碑が雨で濡れて、何とも言いがたい雰囲気を醸し出していた。

 ところで、紅皿さんの紅皿とはなんだろうかと、勉強会の前に調べていたら、これは紅皿・欠皿という世界各地にある灰かぶり伝説の一つのパターン。継子虐め・シンデレラ姫の物語だったのだ。日本には落窪物語や鉢かづきという物語があるが、それと同じような、起源が古い物語だ。そして、私は縄文時代にあった浅鉢を死者の頭に被せる風習を思い出した。赤は再生の象徴的な意味もある。

 当日のツアーで話題になったことは、この西向天神が小高い丘の上にあるということだ。私の住んでいた四ッ谷周辺も最近では5000年前(縄文中期)の男性の人骨が出て、大きな話題にもなった。私もその人骨にひどく影響を受けて3年前には縄文小説を上梓したが、その主人公がこのお方なのである。当然ながら新宿周辺も縄文草創期の土器まで出てくる縄文の地。この伝説と縄文がどう関わったいるかは、よく分からないところであるが、そんなお話をしてのツアーは、私も含め参加メンバーは様々な感情が湧き起こったようであった。

 小雨の皮膚感覚、不思議なほどの静けさ、心をゆるせる参加者メンバーとの間に交わされる温かい会話、そんな中でいろいろな感情が湧き起こる。・・・日々の生活の中でも、さまざまなことが起こる。湧き起こる感情はネガティブなものが大半である。その中でもんもんとするのだが、この日は親しいメンバー。U先生までいらしていて、温かい雰囲気。感情をうまく表現しあい、その後の楽しい歓談とビールもあり、一日は平和の内に終わった。

 今回のミニツアーや勉強会で感じたのは、様々な感情が湧き起こった時に、どのように自分の感情を方向づけるかだ。混乱しているときは、U先生にも習ったが平安感を意識することが大事だと思う。暗い感情はほっておくとどんどん暗い方に、さらに暗い方に向かうことが多い。そんな中で立ち直るには知恵がいる。遙か縄文時代にまで遡るような、真善美につながる紅皿さんの美しい山吹の花などは、その知恵の一つかもしれない。

真善美を意識する縄文 1/10

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