猛暑の中で、寒い冬のことを思い出すと少しはよいかなと、昔の写真を載せました。1958年のアラスカ・シトカでの写真です。7歳ころの私は、環境の変化の中でも子供なりに溌剌としていたように思います。
反対に、自分の人生の中でへんに諦めているような時期は、高校から浪人、大学1年生のころだったように思います。世相もかなり影響していたと思います。自律性がなく疑惑感が多くて萎縮する人生。
ところで、今の世相を見てみると、無意識の世界でどこかで自分を諦め(なんとなく何かに従属することも意味します)、そして他者への疑惑が先行しているような風潮を感じます。人のことを言えないのですが、これは人生をつまらなくし、和解と平和どころでない状態を導きます。自律性のないところには、疑惑と恥辱がはびこり、意思力を鈍磨させ、分裂と混乱が増すばかりです。
さて、こんなときどのような処方箋があるのでしょうか。青春時代の私は、大学2年生の時に変貌を遂げました。当時は生き甲斐の心理学やエリクソンなど知らなかったのですが、関心のあるサークル活動をはじめ、夏は一人旅と田舎生活を楽しみました。そんな中で自律心を育てたのでしょう。無意識の中の諦めを意識化し、克服したように思います。このようなことは、社会人になってからもありました。人のことがやたらと気になる一方、自分が何をするかを深く考えられない。陰謀論に関心をもった時期でもありました(笑)。
これを、自分が何をするか・・・を意識の中心にしていくと、他人への疑惑など減っていくものです。ストレスの構造が変わるようです。そもそも、他人が何を感じ・考えているかなど、自分のように分かるわけありません。生き甲斐の心理学を学んでも同じです。生き甲斐の心理学を学ぶと自分のことがより分かるようになり、自分が何をすべきかなどが分かるようになってくるのが最大の恩恵です。他者のことも少しは分かるようになりますが、それは余り意味がありません。自分のことがわかり自分が変わりはじめると、不思議なことに他者もそれに伴い変わっていくものです。和解と平和もその延長にあるようです。
和解と平和 4/10
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森 裕行 | |
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