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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

汚れと禊を思索する!(時間と空間の旅 ④ 8/10)

2014-03-07 | 第二章「五感と体感」

 頭の中は7-8世紀の日本!関西旅行を前に壬申の乱を妄想しています。今日はオフなので東京博物館の文祢麻呂の墓誌を見に行こうかなど思案中です。

 東西の日本を分けた戦いは関ヶ原の戦いが有名ですが、古代の7-8世紀の壬申の乱も東の大海人皇子(天武天皇)と西の大友皇子の戦いで、東側は東海地方、甲斐、信濃を中心とした勢力と河内、近江を中心とした西勢力の戦いのようでした。そして、吉備と九州は中立、関東周辺はまだ蝦夷が支配していた世の中のようでした。

 そして、戦いに勝った大海人皇子(天武天皇)と皇后(後に持統天皇)は、その後皇親政治を行い、日本の原型が政治、宗教、文化が固まってくるようです。その中で、神話なども古事記、日本書紀で公式に定められますが、その神話で最も有名な個所の一つがイザナギが黄泉の国でイザナミと別れた後に、穢れを禊し三貴神が誕生していく話です。

 ゆるしの思想なのですが、壬申の乱の後の戦後処理など、敵方についた有力者を政権に抜擢したりする柔軟性などを思索すると、その思想は当時の政治にも生かされ、さらに現代の3.11後の原発責任の在り方などを考えると、1300年後の今でも日本の独自の思想として生き続けているようにも感じます。その思想を楽しく研究したり、賛否両論を話あいたいところですが、ここではやめときましょう。

 ただ、ちょっと気になる日本独自の矛盾を言えば、3.11で政治家などだれも責任をとって刑に服すことがきかないのに、例えばEU諸国で実質廃止された死刑が日本では国民的にも支持されているような点です。

 とは言え。日本的ゆるしの思想は、日々息づき私も、どっぷり日本文化の中で生活しているので嫌いではありません。そして、こころの健康の面でも実に大切だとも思います。ただ、大きく変わる時代の中で、日本だけではないかもしれませんがゆるしの思想を哲学することは大事だと思います。

時間と空間の旅 ④ 8/10

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