寒いので足が遠のいていたが、新しくデジタルカメラを購入したこともあり、昨日動物園を訪ねた。
心理学の関連分野はいろいろあるようで、霊長類がロジャースの性格形成論に当てはまるかなどを研究した方もいるとのことで、私も健康のためということもあるが、2-3年前から動物園に通いはじめた。写真を撮ったり楽しんで通うようになると、動物と人間の近さ感じたり、発見が沢山ある(心理学を勉強しなくても、五感をとおして感じられる発見は沢山あると思うが)。
今日は、ちょっと動物園を思索してみた。
持統天皇はたかだか、1300年前の方であるが、ホモサピエンスの歴史は遥かに長い。そして、その長い歴史のどの時点でも私たちの祖先が存在し、気の遠くなるような命を私たちに届けている。1300年の40世代とか50世代の話ではなく、例えば現世人類がアフリカを出立し世界に広がるのを6万年前とすると、約2000世代。現世人類が3万年まで生きていたといわれるネアンデルタール人と遺伝子上別れたのは約80万年前、一世代30年とすると、27000世代となる。さらに、ホモ。ハイデルベルゲンシスと分かれた時期、アウストロピテクスが出現した時期、初期人類がチンパンジーと分かれた時と考える。チンパンジーと分かれた時期を700万年とすると、乱暴だろうが先ほどの仮定だと約23万世代前)となる。
写真のチンパンジ、700万年前は殆ど兄弟だった時期があるのだ!
そうした眼で、様々な動物を見てみると不思議な感じがする。大昔分かれた兄弟が、長い時間の旅で、こうして一同に会している。
さらに、動物だけでなく植物とか・・・まあ、137億年前のビックバーンから時間が流れて、こんな風になったのだろうが。
私たちの、日々の感情・思考・行動は何に由来するのか。動物園は子供だけの場所ではなく、大人も十分楽しめる!そして、こんなことを考えてくると、日々の悩みも大きな時間の流れの中では、大したことはないと不思議に思えてくる。
飛鳥を想う 8/10