考えてみると私も結構引越しをしている。東京に生まれ、大田区の羽田飛行場に近いところに一年くらい住み(当然記憶はないが)、四谷に引越しをする。その後、小学校1年の時にアラスカに引越しし、父の都合で急遽一年で帰国、四谷に。小学校から大学までは、平穏に四谷だったが、就職してしばらくして大阪府の摂津富田、吹田市、茨木市と巡る。その後関西に骨を埋めるかと思いきや東京の八王子市、そして四谷、多摩市に。中年のころに多摩市から狛江市から八王子市に。なんと11回である。
今のところは八王子市に骨を埋めるつもりであるが、それも先はわからないものだ。
以前、SNSで引越しの話題で盛り上がったことがあったが、生まれた土地にずっとの方もいらっしゃるが、ご両親の仕事の関係でてんてんと引越しされたり、引越し人生を歩む方も多い。
話は少し変わるが、私の現在の興味の対象である、飛鳥の1300年くらい前の持統天皇(女帝)も引越しが多かったようだ。
生まれは、難波長柄豊崎京周辺か。まあ、幼年は大阪府にいらっしゃったようだ。それから、飛鳥岡本宮周辺にいらしたようだが、白村江の戦いに従軍するため、九州の朝倉宮周辺、敗戦後には近江の大津京。壬申の乱で、大津から吉野、東国の桑名などに。戦後は飛鳥浄御原に。それから藤原京。さらに有名な吉野行幸の数々と伊勢行幸を含む東国行幸。
持統天皇の人生を辿ると、凄い引越し人生(旅行人生?)である。そんな中で、政治家としても超一流の素晴らしい実績(日本の原型作り)を残している。
心の健康と旅行とか転地は興味あるテーマだ。持統天皇は調べれれば調べるほど、非常に過酷な生育史を背負っている。謀略が蔓延り、親族が血で血を争う。それにもかかわらず、健康的な自己実現の道を歩んだ方のようだ。引越し人生は、何か人を健康にする要素があるのではと思う。
心の健康に影響する要因として、生き甲斐の心理学では6つの要素を学ぶ。
遺伝、老化、環境、自律神経、免疫、内分泌
引越しとか旅行は、このうち環境の要因に近い。私も、それなりの引越し人生。確かに引越しはプラスに働いているようだ。
写真は、私の思い出の深い四谷の住処の近所。裏通りで昔は街灯も少なく怖い道であった・・・ここに一生いるより、11回の引越し人生のが・・・とも思うが。
飛鳥を想う 4/10