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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

書棚の考古学ー整理整頓3

2006-10-11 | 2006年度(1/13まで)

 整理整頓は次のステップ、本の整理に辿りついた。納戸や寝室などに点在している本棚の整理をこの数年やってなかった。購入した本を手当たり次第に収納していたこともあり、下巻はあるがどこに上巻があるか判らないような状態であった。

 本の整理は、いくつかのカテゴリーに分けて、これは納戸の本棚というようにした。また、殆ど使わない本は奥に、未読の本や再読の可能性のある本は手前に置いた。そして、物理的に限られているため、二度と読むことのない本、つまらなかった本は写真のとおり処分することにした。

 物心がついてから13回引越ししたこともあり、本も何回か処分してきた。そんな理由で、学生時代の本は殆ど無い。当時価値がないと思い処分した本を、後で悔やんだこともある。またある時期に、ある考えで集団的に処分(処刑?)した分野もある。ドイツ文学等文学関係、政治関係、経済関係など。買った本をきちっと本棚にしまえればと残念に思う。ただ、収納コストを考えるとそうもいかない。

 不思議なことは、50歳代になった現在でも、20歳代のころの基本的な興味対象が継承されていることである。20歳代の興味範囲は現在も基本的には変わっていない。これに絡めて思うのは、好きなポピュラー音楽、口ずさむ音楽も20歳前後のものが多い。20歳ごろがアイデンティティの時代というのも頷ける。


月見で:教育を考える(3)

2006-10-11 | 2006年度(1/13まで)

 先日、川原で月見をした。花見はポピュラーであるが、月見を戸外でする方は皆無である。静かに虫の声を聞きながら、登りゆく月を見るのは心地よい。

 十六夜に月をみつめる白い猫

 さて、教育について考えてみたい。

 オーストリアの歴史学者でインターネット誕生に理論的影響を与えたとされるイヴァン・イリッチの「脱学校の社会」を今読んでいる。この本は題名のような過激な政治的なものでは無いが、教育の本質について非常に洞察力のある見識を述べている。この中で、学校の大きな働きで、同じ関心を持つ人たちを引き合わせるということを言及している。そして、次の記述となる。「最も根本的に学校にとって代わるものは、一人一人に、現在自分が関心をもっている事柄について、同じ関心からそれについての学習意欲をもっている他の人々と共同で考えるための機会を、平等に与えるようなサービス網といったものであろう。」(脱学校の社会 現代社会科学叢書 東 洋、小澤 周三訳 44ページ)。

 この本は1970年にイヴァン・イリッチが書いたものであるが、あたかもWeb2.0等の出現をイメージしているようでもある。

 今後の教育を考える上で、とても参考になるので紹介する。そして、SNSとの不思議な出会いを感謝する。