WEB-ROAD

From Hiron to many NetWalkers♪

ひかる、4才になりました。

2007年05月30日 14時01分35秒 | 育児
今日は、ちっちゃいひかるの4才の誕生日です♪せっかくの誕生日だけど、朝から耳鼻科へ行ってきました。実は今月に入って、ひかるが「お耳の中で葉っぱの音がするよ~」と言うので念の為に耳鼻科へ連れて行きました。結果は何と真性中耳炎。もしかしたら一年くらい前からこの状態だったかもしれないと言われてしまったのです。風邪が原因でなる事が多いのですが、急性のものとは違って熱が出たり痛くなったりしないので、とても気付きにくい病気なんだそうです。でも症状としては軽い方のようで、今は週に一度耳鼻科に通院しています。耳と鼻にチューブを差し込んで空気圧をかける治療をするんですが、鼓膜が揺らされて凄い嫌なんですよね。私も小さい頃同じ治療を受けた事があって、相当嫌だったのか今でもよく覚えています(汗)ひかるもかなり嫌がるんですが、やっぱり治せる病気は治してあげたいので、一緒に頑張ろうと思います。
Hikkiのメッセにもあったけれど、ZARDの坂井泉水さんが亡くなられたニュースは、私もとてもショックでした。皆何かと忙しい中、つい自分の健康の事は後回しにしてしまいがちです。でも、もうちょっとだけ用心するようにして、楽しい気持ちで毎日を過ごせたらいいよね。

パンチラバイブル☆

2007年05月28日 21時22分52秒 | 日常茶番劇
愛校作業では、クラスのママさん達と一緒におしゃべりしながら草抜きをしてきました。「そうだ、この前ね、」と言った直後に「って5年前か」と言い直しましたらば一同ずっこけてしまい、何を話そうとしたのか忘れてしまいました(笑)

ところで先週土曜日はJLの定例会に行ってまいりました。二人組みの女子高生が進行を務める中、夏休み中に行われる合宿についての話し合いが延々取り行われたのですが。この女子高生二人組みの制服のスカートがまた極ミニなんですのよ、奥さん!

キイタ?( ゜д゜)オクサン(゜д゜ )アラヤダワァ

んでもって椅子に座りながらあぐらをかくので、リ ア ル パ ン チ ラ バ イ ブ ル 降 臨 なのでございますのよ、奥さん。まぁ本人あんまり気にしてないようだし、見えてるポジションにいるのは全員女子なんだけどね。私の脳内でこの定例会を『パンチラ・サミット 2007』と呼ぶ事にします。

定例会終了後、本屋さんにちょっと寄ってみました。Hikkiがメッセでオススメしていた白白州正k(ry、もとい、白州正子さんの『名人は危うきに遊ぶ』を何となく探してみたり。残念ながらそれは無く、『西行』があったのでページをめくってみましたが、何だか私には取っ付きにくい雰囲気でしたね。今までも何度かHikkiオススメの本を手にしてみたのですが、私にはどうも彼女が感じる面白さの感覚は共有出来ないようです(涙)
ちなみに今私が気になっているのは瀬戸内寂聴さんの『秘花』という本で、世阿弥の生涯が語られているんだったかな?白州さんの本の近くに瀬戸内さんの本が置かれていましたが、見た感じ読みやすそうだったのでチェックしておこうと思います。

追伸:『創竜伝』と『FF』は、やっぱり天野喜孝さんの絵の方が好きだなぁ~。

愛校作業に出かける前に、、、

2007年05月28日 13時04分34秒 | 日常茶番劇
昨日仕事中、右目にゴミが入ってしまって。ゴロゴロはしないんだけど、時間が経つにつれ段々目やにが酷くなっていく。夕方には目の周りが腫れてきてしまったので、抗生剤入りの目薬を付けて早目に寝ました。今朝起きたら目を開けられないくらい固まった目やにが出ていたけど、腫れは引いてだいぶ治ってきたので一安心っす。ふぅ。
私の目を心配した夫と子供達は、夕食にとカレーを作って部屋まで持って来てくれました(感涙)「ママ~、愛情たっぷりだよ~ふふふ」と、得意気にニンジンはルナが切っただの、ジャガイモはハヤトが切っただの、この欠けたニンジンはパパが味見でかじったもの(おい)だなどと、賑やかな食事となりました

みんな、ありがとうね!

【Kiss & Cry】 おまじない

2007年05月24日 22時55分08秒 | Hikki
問題作、そう思った。何故ならこの歌に登場する家族は、崩壊しかかっていると見受けられるからだ。
お父さんのリストラと、お兄ちゃんのインターネット、そしてお母さんはダイエットと、みんなバラバラ。それぞれに接点もなく、家族と呼ぶには違和感が残る。月明かりが照らす中、夕食のテーブルにはカップヌードル。ここで商品名がフルネームで使われている事にばかり気を取られてしまいがちだが、私にはインスタントな関係を表現するアイテムとして置かれているように思える。
全体の歌詞の印象としては、何処か”Keep Tryin'”を思わせる雰囲気を持ちながらも、あの時のふわふわした浮遊感は感じられず、むしろもっと痛烈なパロディになっている。ステージの上でスポットライトを浴びながらパフォーマンスをしている感じでお笑いのネタにしているかのよう。メロディの一部に使われている『Hotel Lobby』の原曲も、これに似た世界観が歌われているよね。
このままの状態を続けていけば、きっと表面上は平和な家族でいられるのだろう。個人の領域に踏み込まない。いらない口は聞かない。分かっているのは振りだけの、コトナカレ主義。ここにヒカルの問いかけが入る。

”だけど、それじゃ寂しいんじゃない?”

ヒカルは自身の楽曲の中にメッセージを入れる事はないと言うけれど、この歌の中の家族を通して自分自身が子供時代にはとうとう出来なかった事を、ここでやろうとしているように私には思えた。
傷付いた時の痛みを知っている人だけが持つ、優しさと強さ。そしてそれらを持つ人だけが感じる、共感する心。
どんなトラブルも、人に話したところで解決出来るとは限らないけれど、一緒に考えてくれる人がいるだけで寂しくない。そしてどんなトラブルも、最終的に打破していくのは自分なんだよと、押し付けない言い方でヒカルが諭してくれているようだ。
”Kiss & Cry” あと一歩踏み出してみようよ、と。

5才の時ヒカルの中に棲み付いたMONSTERは、彼女を急速に大人にしていった。それは本当に目覚ましい程のスピードで、ヒカルは声を上げる間も無かった事だろう。
ところが『ぼくはくま』という歌が彼女の何かを変えた。これはヒカルにとって、羅針盤とも言うべき作品だったに違いない。最近のメッセでも分かるように何事にも意欲的に取り組もうとする姿が伺え、見ていてとても微笑ましい。
早くに大人になってしまった人は、子供に帰るのもまた早いのかもしれないなどと、ふと思ってみたりもする。

【Kiss & Cry】フル試聴 ☆ネタバレ注意☆

2007年05月22日 13時39分13秒 | Hikki
公式HPで試聴した時は”何て女の子な曲なんだろう”という感想だけがあったこの曲。追記します。
何てクリティカルヒットな曲なんだ(笑)
一部”Hotel Lobby”のメロディになっていますね。
万華鏡のような、ミュージカルのような、とにかく色んな要素が詰まった一曲に仕上がっています。
最近のHikkiは良い感じに力が抜けていて、思ったことを素直に表現出来ている感じがします。
その奔放な雰囲気は、まさに”FREEDOM”のプロジェクトのイメージそのものと言えるんじゃないでしょうか。

嗚呼てふてふ。

2007年05月21日 22時16分33秒 | 日常茶番劇
しかしどうしてこんな時だけクジ運良いかな、私。土曜日に子ども会専門部会の会議があって、JL(ジュニア・リーダー)委員会の副委員長になってしまいますたー(T_T)あみだクジで(T_T)ほぼ毎週半日会議で潰れる事になってしまいまふ。嗚呼てふてふ。
でも流石に全部の会議に出席出来る筈もなく、都合の悪い時には出なくてもいいよ~と言ってくれているので、そこは是非ガッツリとお言葉に甘えさせていただくつもりです。それにしても、いくら学校関連の組織とはいえこうも仕事が多いのは疑問だな。
日曜日に家に遊びに来ていた義姉に色々愚痴りながら、二人で『やる気などありませんが、何か?』オーラの出し方をあれこれ研究していたら、ちょっとだけ楽しかったっす。
んでもって、同じ地区にいる漫画声のママ友さんも3月に3人目の赤ちゃんが生まれたばかりなのにクラスの役員になってて大変だよね~とかって話になったんだけど、彼女って漫画声な上にとっても可愛らしい人だから、あの声で「私これに出なきゃいけないんだよね?」とか言われたら、つい「いいよ、私が代わりにやっとくから大丈夫」って言っちゃうよね絶対。などと、おやじモード全開で盛り上がってしまいました(笑)
いつもいっぱい話を聞いてくれてありがとよぅ、お義姉さま。また一緒にオペしたいな。(たまに二人でブラック・ジャックごっこしながら料理してるの。笑)

Hungry??

2007年05月20日 21時26分12秒 | 日常茶番劇
『魔女の宅急便』でキキが雨の中一生懸命宅配する、”ニシンとかぼちゃの包み焼き”が気になる!すんごいうまそう。料理のレシピなんてあるのかな?と思い検索してみると、”VOICE”というサイトを発見。こちらの”neta”コンテンツでは、色んな漫画やアニメの中に出て来る料理を再現していて、コメントもかなり楽しめるよん。見るばかりでなく実際作ってみるなんて、チャレンジャーだよね。Hikkiもこういう料理だったら、作る楽しさも倍増するんじゃないかな?ジブリ作品は、料理する時の人物の動きや表情もテキパキしてたり、柔らかい表情をしてたりと良い描写してるよね。

『まんが日本昔ばなし』のご飯食べるシーンも美味しそうだよねぇ。”かさこじぞう”というお話の中でだったか、違うお話の中でだったか、ずらりと並んだお地蔵さんが一口ずつおじいさんにお粥みたいなのを食べさせていくシーンがあって。、、、きっと夢じゃなくて本当に見たものと記憶してるんだけど(汗)とにかく当時、それが滅茶苦茶美味しそうに見えたのだわ。日本昔ばなしって、皆美味しそうに食べるからある意味お腹空いてる時に見るのはタブーだと思うのだけど(笑)
とにかくそのお粥の味はきっとこれだ!と勝手に思っているのがご飯inミソスープ。うちの母は沸騰してきた味噌汁の中にいつも一つ卵を入れるんだけど、それが見る間にゆで卵になっていくのね。それを崩して食べながら飲む味噌汁が最高にンマイの。きっとそんな味してるんだよ。

近況ダイジェスト。

2007年05月14日 22時44分19秒 | 日常茶番劇
◆12日(土)
この日の朝は、5時に起きて2人分の弁当作りでスタート。ハンバーグ弁当にしたんだけど、ついでに家族の分も作ったので結局合計20個くらい焼いた事に。それでも昼食までには食べ尽くされてしまうんだから大家族とは恐ろしい(笑)
そして午前中は授業参観。ハヤト、ルナ、それぞれの教室で授業を見学。1時間が45分間なので、だいたい同じくらいずつ見て回るように気を付けています。2時間目は”すこやか集会”という親子共同で活動するプロジェクトの時間で、親子で一緒に体育をしました。授業ではいろんなゲームをやったんだけれど、これはルナの方しか出られませんでした☆私一人だと、こういう時ちょっと困るやね。
そして午後からはリサイクル活動。うちの地区の分をいつも2tダンプと軽トラ2台で回収して回ります。所要時間はおよそ1時間半。回収先の学校では教職員とリサイクル委員と業者の方が待機していて、集められた資源ゴミの仕分けをします。これを換金したところで知れてる程度のお金にしかならないんだけれど、皆で協力して作業する事に意味があるんだろうね。町がちょっとすっきりした感じがして、何だか気持ちがいいよ。
夕方からは研修・交通校外委員会の会議。7月のPTA研修旅行のプランをあれこれ検討しました。30名程で日帰り出来て、予算が1万円以内に収まるように案を出していく訳だけど、意見がなかなかまとまらない。インターネットや旅行パンフなどでだいたいの目星を付けたところで会議は終了。後は観光業務をしているPTA役員の方に要望を出しつつ委託する事になりました。今週中にはプランをまとめ、研修旅行の参加募集をかける予定ダス'04。

◆13日(日)
今日は母の日という事で、カーネーションを買って実家へ。婚家の母には義姉がケーキを買ってきてくれていました。
そして日曜の朝たるもの、やる事がある方が僕は好きなのでまずはルナの前髪をハサミでカット。続いてひかるの前髪もカット♪ルナもひかるも眉上パッツンにしてもあんまりおかしくないから裏山鹿。ルナは後ろ髪が癖毛でくるんとなるのもポイントです。ハヤトは床屋さんでカットしてもらいます。いつも行く1000円床屋は美容師さんと理容師さんが交替で営業しているのですが、この日は生憎美容師さんの日でした。せっかくなので他の1100円床屋(笑)でカットしてもらいました。
駄菓子菓子!
土日、祝日は500円増しという値段設定になっていたお蔭様で1600円でした(苦笑)1000円か1100円かならまぁどっちでもいいんだけど、同じような内容で1000円と1600円という差には大きなものを感じてしまうのは何故?
ものはついでという事で、私も美容院へ。去年の夏にかけた縮毛矯正もそろそろ取れてきちゃったからね。しかしこれは本当に楽!ストパとは大違いですYO!せっかくのストレートヘアになったので何となく髪を伸ばしてみているところですが、真面目にトリートメントをしている甲斐があって、髪のダメージは無しですってよ奥さん!ちゃっかり前髪だけカットしてもらっちゃいました。


見よ!このサラツヤスーパーストレートしかも天使の輪っか付きの後ろ姿をっっ(笑)

ちなみに美容院で前髪だけカットしてもらうのに3000円とか取られる事に納得出来なかった私。前髪価格の提案をしたら、あっさりOKしてもらえました(笑)それからここのお店に前髪カットという500円のメニューが登場したのであります。
それにしても今回施術してくれたお姉さん、面白い人だったなぁ。美容院で何が困るって、美容師さんに色々色々話しかけられるのが困るのですが、このお姉さんとはめっちゃ話が弾みましたわ!聞き上手で話上手な人だったので、ガンガン話して止まらなかったよ。
そして夜は子ども会関連の会議がありました。資料の配布がメインという感じのグダグダな会合。これだったら2ヶ月に1度でも多いくらいだと思ってしまうけど、そういう訳にはいかないんだろな☆専門部会にも入ってしまっている私は、来週末も会議だわのよ~。


追伸:ガ●プラ、こんな風になりました。ハヤト一人で作ったよ!
色々パーツが足りない気がするのは木の精、火の精、水の精~♪

【風の少女エミリー】

2007年05月10日 21時59分33秒 | 映画/本/漫画
最近、『風の少女エミリー』というアニメがお気に入りです。綺麗なアニメーションと丁寧な脚本に魅せられます。原作はあのL.M.モンゴメリ。彼女の作品で日本で有名なのは『赤毛のアン』だと思いますが、エミリーはアンよりも更にモンゴメリの実像に近いとされているそうです。これは、ますますプリンスエドワード島への憧れも強まるというものです。

『バベル』

2007年05月07日 23時17分40秒 | 映画/本/漫画
映画『バベル』を観た。物語は少々難解で、辛くて、痛い。観終えた後はそれぞれの心に課題を残すであろう作品だと感じる。自分の身近な人間は時に自らの壁になり、また時に支えにもなるという振り幅が面白い。それぞれの自我を押し通した先に待っているものは何なのかが、この映画で少し見えてくるような気がした。
ユセフ役のブブケ・アイト・エル・カイドの演技が、とても素人とは思えない。その他モロッコパートでの登場人物全てが現地で出演募集した素人だというのだから、驚かされる。一方でこの映画の要となっていた菊池凛子ご本人よりも、彼女の友人役だった鼻ピアスの女の子の方に目が行ってしまったのは何故だろうか。

“200匹の鯉のぼり”

2007年05月05日 15時18分01秒 | 日常茶番劇


実家近くの公園で毎年この時期催されるイベント、『鯉のぼりまつり』に行ってきました。
普段こんなに沢山の鯉のぼりを見る事のない子供達は、大歓声を上げていました。
ここでは4月中旬から今月8日まで、およそ200匹もの鯉のぼりが大空を泳ぐ姿が見られます。
GWの大型連休も今日と明日を残すばかり。
今日はそんな最後の休暇を楽しむべく、家族連れの姿が目立っていました。
この公園はそんなに広くはないけれど、バーベキューやキャンプも楽しめるという事なので、
これからの季節賑やかな声が聞こえてきそうですね。

『喫茶 YOU』

2007年05月04日 21時04分33秒 | 日常茶番劇


”銀座と言えばオムライス”という訳で、せっかく銀座に行くのなら是非食べてみたいと思っていたのがオムライス。
東銀座駅を出てすぐ、歌舞伎座の隣りにある『喫茶 YOU』は、昭和の雰囲気漂うこじんまりとしたお店でした。うっかりすると通り過ぎてしまうかもしれません。ちょうどランチタイムという事もあってか、店の前には何人か順番待ちのお客さんの姿が。けれど店内の客の回転は早いようで、20分程で中に入る事が出来ました。ネットでは2階席が落ち着くという事でしたが、私が通されたのは入り口すぐのレジの横の席でした。どの席に通されるかというのも、一種の運試しのようなものです。店内は当然ながら満席。ネットで調べて食べに来たお客さんが主なようでした。どうやら歌舞伎の観劇の前後にここで腹ごしらえをするというのが通なようです。
私が注文したのは、オムライスのランチセット。ドリンク付きで1000円です。生クリームが効いたオムレツはふわふわ&トロトロで、スプーンで割るとほっくり割れる。このオムライスの為だけに銀座に来るという人がいるのも、頷ける味でした。
ハイセンスなお店も悪くはないけれど、どこか無機質でデジタルに感じてしまったりする私には、こういう東京がちょうどいいみたい。

オムライスのページ
老舗洋食屋のオムライス:銀座ウォーカー
オムライス屋さんリスト

上野洋子 ミニライブ&トーク・サイン会

2007年05月01日 23時09分23秒 | 上野洋子/ZABADAK


私が初めて上野洋子という存在を知ったのは、ZABADAK在籍時代の'89年だったかと思う。どのジャンルにも属さない音楽、そして上野さんの突き抜けるような透き通る歌声と吉良さんの温かみある歌声が対を成すツイン・ヴォーカル。遠い異国の地に誘うかのような歌詞はこの上なく綺麗な言葉で綴られ、時に残酷である。友人に勧められて聴いたアルバム『WATER GARDEN』の”水のソルティレージュ”ですっかり魅了されてしまった私は、それから何かに憑り付かれたかのようにZABADAKを追い求めていった。そして'93年、上野洋子ZABADAK脱退。その後は吉良知彦氏がZABADAKを引き継ぎ、上野さんは自分の音楽を求めソロ活動を始めた。私は、上野さん在籍時に一度もZABADAKのライブを見に行けなかった事が心残りだった。

CM、アニメ、映画音楽など活動の幅は多岐に渡り、様々なミュージシャンと共に数多くのライブ活動もこなす彼女だが、それ以外の情報は殆ど無い。まさにミステリアスという形容が相応しい人で、ファンの間で彼女の人となりについて様々な憶測が飛び交っていた。”上野洋子は酒豪だ、、、”、”上野洋子は気分屋だ、、、”気難しくて掴み処の無い女性。いつしか上野洋子という人に対して、そういうイメージが定着していったのではないだろうか。そんな彼女がデビュー20周年の節目に昨年12月、大阪と東京でソロライブ(上野洋子 デビュー20周年記念ライヴ “YK20”~20周年につき初ソロ~) を行うというのでファンは色めき立った。上野さんはライブ活動そのものは数多くこなしていたものの、他のミュージシャンとのユニットであったり、ゲスト出演だったりというステージばかりで、上野さんメインのソロステージというのは初の試みであったのだ。2公演共にチケットが完売だったという事だが、東京公演を見る事の出来た私はとても運が良かったと思う。

このライブで上野さんは類稀な美声で次々とセットリストを歌い上げ、苦手だと言いながらもお茶目で人当たりの良いMCを披露した。更に上野さんがZABADAK時代の楽曲を歌い始めた時には、驚きを隠せなかったファンも多かった事だろう。”のれん分け”と呼ばれるZABADAK脱退の折、上野さんと吉良さんの仲はとても険悪なムードであったと聞くが、そのエピソードからもファンの間で”上野さんにZABADAKの話を振るのはタブー”とする暗黙の了解のようなものがあったからだ。ちなみにこの時のZABADAKからのセットリストはアルバム『WATER GARDEN』より”Hide in the Bush”、『桜』より”アジアの花”、そして『私は羊』より”天使に近い夢”の3曲であった。このライブの様子はCDとDVDでそれぞれ鑑賞する事が出来る。

上野洋子 デビュー20周年記念ライヴ “YK20”~20周年につき初ソロ~<ライブCD>

上野洋子 デビュー20周年記念ライヴ “YK20”~20周年につき初ソロ~<ライブDVD>

山野楽器銀座本店では、このライブCDの発売記念イベントとして29日、上野洋子さんのミニライブ&トーク・サイン会を行うというので、私も参加する事に。集合時間になり会場へ向かう途中、何と店内で上野洋子さんご本人と鉢合わせるというハプニングが!ライブの時間も迫っている上に何か探し物をしているのか急ぎ足で店内を物色する姿を見て、声をかけるのは控えていた私。コンビニの袋を提げる上野さんの姿が見れただけでも良しとせねば。
今回のメンバーは昨年のライブでも共演していた武川雅寛さん、今回初の顔合わせとなった星川薫さんと上野さんの3人。ライブパート、トークパート共に各30分というところだった。この時のセットリストは”私の畑で”、”SSSメドレー”、”真白き花の島”、そして最後にZABADAKから”飛行夢(sora tobu yume)”で結んだ。トークパートはインタビュアーの質問に上野さんが答えていくという形式だった。それによると上野さんは、音楽以外については全てにおいて受動的なのだそうだ。人に誘われれば気兼ね無く行くが、自分からはあまりあれをしよう、これをしようとは思わないという事だ。最初に上野さんに対して抱いていたイメージとは程遠く、実際の彼女はざっくばらんで気さくな人という印象を持った。
常に音楽の事を考えている人で、旅行先などで変わった楽器を探す事が好きで、楽器の価値を知らないような古道具屋で楽器を値切ってみたり、楽器になるようなアイテムを探して時には100円ショップに赴く事もあるらしい。また、どんな身近な物でも楽器になりそうだと思えば音を鳴らしてみるのだそうで、釣竿のケースなども良い音がすると言って会場を沸かせていた。



ライブが終わると一旦上野さん達は退場し、別室に移動してサイン会が始まった。約200人弱のファン一人一人にサインをしていく上野さん。ライブCDのジャケットやCD盤にサインをもらう人が多い中、私が手にしていたのはZABADAKの『WATER GARDEN』。20年前のアルバムだ。断られるかもしれないという不安もあったが、やはり私にとってこのアルバムは特別なもの。「ここにお願い出来ますか?」と訊ねた私に、「あぁ、いいですよ」と上野さん。更に握手を申し出てみると快諾してくれた。「手がベタベタしてるけど」と言いながら差し出された右手の指の細いこと!そして長いこと!今こうして自分の目の前にいるのは長年ずっと憧れてきた人なのだと思うと、急に気が遠くなったのであった。