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湖南オヤジのlast stand

50代オヤジのささやかなチャレンジ記録です。

権力と正義の挾間で ブリッジ・オブ・スパイ

2016-01-09 23:59:00 | 映画
スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、となれば快作は間違い無いが、傑作だと思います。

何の予備知識も持たずに映画館入り。
スパイ、とあるのでサスペンスものかと思ってたが、大間違いで、シリアスな世界情勢下で正義を守ろうとする、一個人の苦闘の物語りでした。

トム・ハンクスは相変わらず名演だが、他の配役も見事。

すでに過去の出来事になったベルリンの壁が後半の重要なテーマになるが、民族を分断し、自由を奪っている状況が壁崩壊後もまだあることをエンドロールを見ながら重く思い返してました。
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世界の変え方・・・ 杉原千畝スギハラチウネ

2015-12-05 23:59:59 | 映画

杉原千畝。祖国を守ろうとして戦時中の厄介な国際情勢下、命がけで情報収集した彼の努力は報われなかったが、ただひとつの教えを拠り所に紙切れ一枚に人々の生きる希望を託し、組織人としてではなく「人」としてのやるべきことに努力を惜しまなかった彼。

日本のシンドラー、6000人ものユダヤ人を救った人、死後にやっと名誉が回復された日本の歴史から消されかけた人・・・程度は知識はあったが、その動機、そしてビザを発給された人たちの逃避行を知らなかっただけに、最後までどきどきして見ていました。

娯楽作品の側面もあり、ストーリー的に?という展開もありましたが、戦後、彼が事実をすべて語っている訳ではないでしょうから、目くじらをたてる必要はないかな・・・とエンドロールを見てました。

ハルピン学院の無私の教え、今の世の中、いっそう大切なことです。

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エベレスト3D・・実話だけに辛い

2015-11-07 23:59:00 | 映画
金沢マラソンの練習も終わり、休足モードで映画に行く。

1996年5月に起きたエベレスト登山史上最悪の遭難事故の一つで8名の登山家が死亡した遭難事故の映画。



標高8848mにプロの登山家や組織された登山隊でなくても経験を積んだ体力
気力のある人なら登らせてしまう商業公募隊の商売が拡大を始めた頃の話。

それぞれ違う動機で65000ドルもの大金を支払い、登頂という欲望のためにエゴをぶつけ合い、それが、結果として、人間の判断力を狂わせていく・・・そして、エベレストはその一つ一つのミスを嘲笑うかのように襲いかかっていく・・

圧倒的な映像迫力に椅子にへたりこみました。

日本でも古くは八甲田山死の彷徨があり、小説にも映画にもなった。これも組織やリーダーの判断ミスが大惨事を招いた実話である。

エベレスト遭難はハイリスクな状況下での悲劇であり、センセーショナルな扱いとなるが、身近な山でも判断ミスで大惨事は起きる。最近では何年か前のトムラウシの多数遭難事故も同じような判断ミスの積み重ねが引き起こしている。

山に登る人はレベルの差に応じて考え込んでしまう映画だと思った。

ところで、遭難者の中に、ご自身の収入と休暇だ けで七大大陸最高峰登頂を成し遂げた難波康子さんがいたことを初めて知りました。七座目のエベレスト登頂後の必死の下山も虚しく、最終キャンプまであと300mで力尽きたそうです。キャンプに戻れたかもしれない・・・と思うと悲しくなりました。
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自分のゴーストに従え! 攻殻機動隊 新劇場版

2015-06-27 23:59:00 | 映画
嵐のような雨から一夜明け、鬱陶しい梅雨空模様。スカッとしに京都に映画を観に行く。



攻殻機動隊 新劇場版。公安9課前夜のお話。

『攻殻機動隊 ARISE』のその後を描いた新劇場版。少佐 草薙素子の全身義体格化の秘密の一端や、攻殻機動隊が公安9課に編成される前夜が明かされる。

自分のゴーストに従え! とぶれない素子のように強く在りたい、と思った昼下がりでした。
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ジェームス・ブラウン Get on Up 最高の魂を持つ男

2015-06-06 23:59:59 | 映画

ジェームス・ブラウン Get on Up 最高の魂を持つ男

さすがに滋賀での上映館はなく(田舎なので)、6日京都に出撃。

ミック・ジャガーがプロデューサーに名を連ねているように、ロック、ソウルミュージックの隅々まで影響を及ぼしたキング・オブ・ファンクの伝記映画。マイケル・ジャクソンが師匠と崇め、プリンスがステージ共演でビビりまくった、というカリスマの生涯は凄まじい。

ロック大好きだった中二病おじさんである私のジェームス・ブラウンの記憶はLED ZEPの「聖なる館」に収録されたクランジ」(The Crunge)に遡る。

ライナー解説で歌詞の一部にジェームス・ブラウンの一節がうたわれている、とあったが、当時ぶっ飛んだのはボンゾがファンクビートをたたく!!というその一点。白人がファンクをやっても踊れない!というパロディーだったようだが・・・

映画の中でバンドの特訓シーンがあったが、JBのリズムのとり方にメンバーがついていけない。いらだつJB。ファンクは間だ!! すべての楽器はリズムを出せ。全部ドラムだ!! というようなシーンがあったが・・・・・

いまや世界で一番サンプリングされたドラマーとなったボンゾが「聖なる館」以降、タメとリズムの間を追及していくような流れになっていくのは、当時のJBのファンクの影響だったのか!!と一人映画館で納得してニヤニヤしてしまった・・・

当然、黒人差別との戦いはストーリー上必然であり、個人的にはキング牧師暗殺直後のコンサートで暴動になりかねない状況で黒人の若者達の心を掴んだエピソードのシーンは手に汗を握ってしまった。

映画ブルース・ブラザーズでジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが教会で啓示を受けるシーンのゴスペル牧師をJBが扮していたが、今回はダン・エイクロイドがJBのマネージャーで好演していたのも感動もの。

そして、相方のボビー・バードとの別れと再開・・・泣けました

ゲロッパ!

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