湖南オヤジのlast stand

50代オヤジのささやかなチャレンジ記録です。

上原ひろみ ×エドマール・カスタネーダ ビルボード大阪

2017-11-26 23:59:59 | 音楽

大阪マラソンで街中盛り上がる中、奥さんとビルボード大阪へ。

pf上原ひろみ ×harp エドマール・カスタネーダのデュオ。大阪ビルボード最終日の1stステージへ。

コロンビア出身のラテンジャズハープ奏者のエドマールとジャズピアニスト上原ひろみのインタープレイに驚愕し、ニッカ シングルモルトをついつい二杯でご機嫌に。

トリオによる超絶技巧のアンサンブルの緊張感もいいですが、今回はアコースティックのデュオ。

弦の音色の絡み合いがスリリング。

ハープがピアノ的に演奏できることを知って新鮮な驚きがありました。

 

A HARP IN OSAKA

 A HARP IN NEW YORK ですが、ご当地ということでOSAKAで紹介。

 都会とラテンの香りがする曲。ピアノとハープの技巧の絡み合いの中でハットする音の広がりが美しい

FOR JACO

 故ジャコ・パストリアスのフレットレスエレクトリックベースのインプロビゼーションがハープで再現され思わずにんまり。

 上原ひろみもプリペアド・ピアノで応酬

 エドマールの超絶技巧に上原ひろみもピアノ鳴らしまくりでテンションMAX。

MOONLIGHT SUNSHIN

 バラード。波打つような典型的なハープの奏法。ピアノもリリカルな演奏です。

CANTINA BAND

 ジプシージャズの香りがするスイング。ピアノは鍵盤を走りまくりますがハープはしっかりギターの役割。新鮮でした。

JESUS DE NAZARETH

 エドマールのソロ。祈りの曲。切ないメロディーが美しいです。

CHOUX A LA CRÈME

 上原ひろみのソロ。スイングしまくり!

SPAIN

  言うまでもない名曲。上原ひろみのピアノが火を噴くが、負けじとエドマールもパーカッシブに絡む。すごい・・・

アンコール

LIVERTANGO

 ピアソラの名曲。

 SPAINと同じようなコラボレーションの展開ですが、曲が美しいので耽美的。

 

ハープにサウンドカラーを委ねたピアノの演奏。新鮮でした。 

 

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Steven Tyler in OSAKA 2017

2017-04-10 23:59:59 | 音楽

4月8日、スティーブン・タイラー、御年69歳!(ミック・ジャガーの73歳には負けますが・・)を観てきました!! 

さすがにエアロスミスも高齢化が進み、ジョー・ペリーなんか昨年の別プロジェクトのライブで倒れてしまう有様で、今年のツアーで活動やめてしまう、といううわさも出てるらしい・・

そんなバンドの顔であるスティーブン・タイラーが昨年ソロアルバム「サムバディ・フロム・サムウェア 」を発表したとき、プロモーションビデオのLove Is Your Nameがえらいレイドバックしたカントリー調の曲だったので、あ、これはよくあるロックボーカリストのルーツをたどる趣味のアルバムだろうな・・・とそんなに興味もたずにいたが、Zepp大阪ベイサイドの3000人弱のホールでライブをやるとなると、さすがに飛びついてしまった!

 

バックバンドLoving Maryという若手カントリーバンド。これは、ロバート・プラントがオルタ―ネイティブロックバンドを率いてツェッペリンの楽曲の再解釈を行ったり、こてこてのカントリーやったりしたような展開かな・・と奥さんと会場入り。

どう見ても若者はおらず、大人のロック鑑賞会の様相。

 

で、定刻18:00過ぎにスティーブン登場。

最初の一発目は

げ、スウィート・エモーション!これってサードアルバムやん!

で、演奏は・・・エアロスミス。カントリー調でもなんでもない!

これは期待をいい意味で裏切られた~~

ということで、エアロスミスの曲はしっかりエアロスミスの乗りで、ソロアルバムは歌い手としてやりたいことを思いっきりシャウト!

スティーブンの声は、今が絶頂と思えるような艶と力強さがあり、Loving Maryの演奏はエアロスミスのバンド演奏に負けないうまさで会場のオッサン、オバサンをぐいぐい引っ張っていく。

(というか、このバンドとんでもなくうまいぞ!!)

決して、第一線を退いたアーティストが懐古趣味で行うパフォーマンスではなく、常に第一線にいるアーティストのパフォーマンスで、アンコールのラストでWalk This Wayがzepのwhole lotta loveでフィニッシュしたところで昇天して会場を後にしました。

あとで、ネットで公開されたセットリストで振り返るとエアロスミスの曲とソロアルバムの曲が半分半分。

当日の会場で聞いていた印象は「ソロアルバムの楽曲とエアロスミスの楽曲の組み合わせが違和感がない。」・・なぜだろうと?と考えていて、YouTubeで初期の作品をおさらいしてみたのですが、中学で聞いていた、ROCKSやDRAW THE LINEのアルバムはある意味彼らのキャリアから見れば先鋭的にハードロックに走った内容で、彼らやスティーブンの本質は黒っぽいリズムやロックンロールが好きなのだが、止まらぬ情動をzepのハードロックの手法で吸収していったところにあり、ロックあり、ヘビーなファンクやハードロックあり、カントリーの泣きがあり・・の展開は自然なことなんだ、と再認識したわけです。

そういえば、ROCKSやDRAW THE LINEからの選曲はなかった・・・

特にファンではない奥さんに感想を聞いたら、ハードロックばかりかと思っていたらきれいなバラードも多く楽しめた!といことでした。

スティーブンのソロアルバム・・買おう!(笑) 

 

Setlist *from first solo album  "We're All Somebody From Somewhere"


1 Sweet Emotion   from third album ”Toys in the Attic”

2 Cryin'   from eleventh album "Get a Grip"

3 I'm Down / Oh! Darling   from ninth album "Permanent Vacation"  

4 Come Together    from a greatest hits album "O, Yeah! Ultimate Aerosmith Hits"

5 Love Lives   from Space Battleship YAMATO 

6 Jaded   thirteenth album "Just Push Play" 

7 *Love Is Your Name カントリー

8 *I Make My Own Sunshine ハワイアン

9 *Piece of My Heart
(Erma Franklin cover) (Snippet of "Mercedes Benz" by Janis Joplin)

10 Livin' on the Edge   eleventh album "Get a Grip"

11 *We're All Somebody From Somewhere ヘビーファンク

12 What It Takes   tenth album "Pump"

13 *My Own Worst Enemy カントリーバラッド

14 Dream On first album "Aerosmith"

15 Train Kept A-Rollin'   second album "Get Your Wings" 

Encore:
16 Janie's Got a Gun  tenth album "Pump"

17 *Only Heaven もろカントリー

18 Walk This Way  third album ”Toys in the Attic”



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改めてマイルスデイビスを想う・・・MILES AHEAD

2017-01-03 23:59:00 | 音楽

チェット・ベイカーの Born to Be Blue ではマイルスに認められたくて大事なものを捨てマイルスの拍手でエンディングとなり、ジャコ・パストリアスの JACO のラスト近いシーンではマイルスが80年代、マーカス・ミラーと組むことで復活を果たした演奏シーンが挿入されていた。??? いったい、マイルスというミュージシャンは何なんだ??

実は、81年復活後のマイルスは85年に発表されたYOU’RE UNDER URRESTからは聞いていない。ポップになってしまったのでちょっと違うよな・・・という程度ですが。(もちろんマイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」、シンディ・ローパー「タイム・アフター・タイム」は美しい演奏だと思います)

後から調べて、89年、マイルスが亡くなる2年前に発表されたAmandlaというアルバムにMr.Pastoriusというマーカスの曲があって、You Tubeで聞いたら、あっとびっくり。マーカスがジャコに捧げた曲をマイルスが4ビートでしっかりした音色で歌っていた。

・・・・・・

「オレは、75年から80年の初めまで、一度も、ただの一度もだ、トランペットを持たなかった。指一本、触れなかった」という闘病以降の休止期間を経て80年のTHE MAN WITH THE HORNでカムバック。

81年10月、新宿西口広場(現在の東京都庁)のライブがNHKで放送され、まだ長いフレーズが鳴らせず、ほぼ「指揮者」と化していた姿を見て大丈夫かと心配したが、翌年出されたライブ盤WE WANT MILESの演奏で唖然とした記憶は今でも鮮明なまま。Jazz喫茶で聞いた、Agharta、Pangaeaのファンクビートと無限に続くような音空間のカオスはもうそこにはなく、マーカスが構成するリズムと音の広がりの中で、70年代に手掛けた数々の試みを整理し、そのエッセンスを吸い上げ再構築しようとしてた印象で相当入れあげてアルバムを聞いていた。

 

さて、映画 MILES AHEADは、ジャコがジャズシーンでその音楽に身を削っていた時期、1975の大坂公演後、難病療養で闘病に入り音楽活動もなく、コカインに溺れ、もはや新作は無理だろうと囁かれていた復帰前五年間をモチーフにしたフィクション。

休止期間中に引きこもっていた部屋でマイルスが録音していたテープをめぐる活劇で、回想シーンがドラッグ中毒のフラシュバックシーンのようにはめ込まれ、リアルストーリーではないがまるでマイルスの実体験のように思わせてしまう演出に唸ってしまった。

ホテルルワンダやオーシャンズシリーズで有名なドン・チードルが監督・主演で名演。

演奏シーンは少ないですが映像構成はおもいっきりジャズのセション。マイルスの再起からがリアルタイム体験となった私としては十二分に楽しめました。


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ジャコ・パストリアスの生涯 映画 「JACO」

2016-12-26 23:59:59 | 音楽

就職した翌年だったと思うが、独身寮で夕食を食べながら新聞をぼーっと読んでいて、「ベーシスト、ジャコ・パストリアス氏死去云々・・」という記事に目が釘付けになった。
「やっぱり・・・」、と一抹の寂しさを覚えたが、ショックというほどのものはなかったので、自分でも意外であった記憶がある。

既にジャコの最後の作品「ワード・オブ・マウス」(といってもソロ作品はデビュー作「ジャコ・パストリアスの肖像 」のたった2枚しかないが・・)発表後、アルバム制作は無く、他ミュージシャンとの共演アルバム制作も途絶えていた。

今のようにインターネットも無い時代、ジャズ雑誌にのるゴシップ記事(ドラッグで再起不能では云々・・)を見ていて、あ、もう演奏できないのだな・・・と決めつけていたからかもしれない。

自分としてはジャコが活躍していた時分はウェザーリポートの、これぞフュージョン!といった楽曲より、ジョニ・ミッチェルのアルバム「Hejira」の印象派のようなサウンドカラーの中で音空間に深みを持たせる演奏や「Mingus」での歌を引き立てる凄いテクニックによる演奏の方が好きであった。


彼の活動が見えなくなって以降、ジャコを掘り下げていくことはしなかったので、何が彼を破滅に追いやっていったのかはあまり意識せずに月日が流れ・・・映画「JACO」

 

冒頭の最後のインタビューと思えるシーンで近況について「仕事をくれ・・・」と生気のない眼差しで答えるジャコに「ぎょっ」としてストーリーはスタートする。

演奏シーンの挿入はそれほど多くなく、ジャコやその家族が撮影した8mmフィルムやジャコの演奏に関わった多くのミュージシャンやプロデューサー、影響を受けたベースプレイヤーの証言(ロックのベーシストの証言の数々が印象的)で構成された映像は、彼の音楽の源泉、芸術家としての欲求、戦ってきたもの、守ってきたもの、そして彼を破滅に至らせた彼の才能の本質を過剰な演出無しに映像は浮かび上がらせていた。


今月の上原ひろみトリオのアドリアン・フェローの演奏を聴いて強烈にジャコを想い出したばかりであったのでリアルタイムでジャコ・パストリアスという天才の音楽活動を体験できた幸運をかみしめて、映画館をあとにした。

 

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上原ひろみ 2016 大坂フェスティバルホール

2016-12-10 22:57:37 | 音楽
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat.アドリアン・フェロー &サイモン・フィリップス in 大坂フェスティバルホール

夏に先行予約で抽選勝ち取った時はオリジナルメンバーのアンソニー・ジャクソンがツアーに参加予定であったが、急病から回復できず、アドリアン・フェローが急遽代役でツアーが始まっているが、日米英から日仏英という構成になりトリオのカラーがどうなるか別の意味で期待を持ち、奈良マラソンの受け付け後、大坂に移動。






演奏は2016年の新作 SPARKから全曲とトリオ結成からの三作から数曲。

アンソニー・ジャクソンのイメージはピック弾きが多いのでベースのフレーズがクリアーな感じがして、上原ひろみのピアノに絡み付くイメージを私はは持っているのですが、ジョン・マクラフリンなどの演奏にも参加しているアドリアン・フェローはうまく言えませんがフィンガーピッキングでフレットレス・ベースのようなソフトな音色を出し、分散和音的な余韻のある、どこかメランコリックな音色でピアノの音を包み込むイメージ。あ、ヨーロッパ・・という音色。

このトリオ、上原ひろみとサイモン・フィリップスが対峙してリズムのインタープレイを繰り広げる中、ベースがど真ん中で両者の均衡を保つセッティング。アドリアンの顔には相当な緊張感が漂う場面が多く、こっちもビリビリした。

それにしても、上原ひろみとサイモン・フィリップスの繰り出すリズムの数々、その変化は凄まじいの一言。

そんな中、フェスティバルホールの音響の良さを賞賛し、静かで囁くような音で奏でたピアノソロ、ウェイク・アップ・アンド・ドリームの一音、一音をホール全体に響かせたその演奏は、彼女が速弾きやリズムの構成であっと言わすだけでないピアニストであることを十二分に証明してくれた気がしました。



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