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湖南オヤジのlast stand

50代オヤジのささやかなチャレンジ記録です。

シン・ゴジラ

2016-07-30 23:59:59 | 映画

東京オリンピック前後に生まれて、戦争の痕跡を日常では目にしなくなっていた当時の小学生の夏休みと言えば・・東宝チャンピオン祭りゴジラの新作。ワクワクドキドキの怪獣対怪獣の娯楽作品シリーズに慣れ親しんだ小学生にはたまたまNHKで放映された白黒のゴジラ第1作は核兵器により造り出されたとんでもない恐怖として心の奥底に深く刷り込まれてしまった。

そして、何作ものゴジラシリーズがつくられたが、私が最後に映画館に足を運んだのは、キャッチコピー“ゴジラ死す”の1995年「ゴジラvsデストロイア」。
ゴジラ第一作を伏線にした展開で、最初のハリウッド版ゴジラが酷かっただけに、これで私のゴジラにも決着がついた、と大森一樹監督の頑張りに喝采した。3歳になった長女を始めて映画館に連れて行った作品として記憶に残る作品で記念にゴジラのミニュチュアを買って未だに歴代の愛車のお守りにしている。

その後のゴジラシリーズは心の琴線に触れることはなく、2014年に公開された新しいハリウッド版ゴジラだけは頑張って作っていたのでやるじゃない、ふむふむ、と観ていた。

そんな中、庵野秀明監督がEVAを放り出してシン・ゴジラを撮るという。
真・ゴジラ?
新・ゴジラ?
神・ゴジラ?

庵野監督は直前に「巨人兵東京に現る」というとんでもない特撮短編を撮っていたので、なんとなく、その構図の延長かな?と思ったら、いい歳して、公開心待ちリストに入ってしまった。

で、公開翌日の2016年7月30日。

いや~~、

 ここまで期待を裏切らずに仕上げた庵野総監督に敬意。語ればネタバレ必至なので感想だけ。 

前半は、今の日本の機能不全を揶揄した展開で、3・11から安保関連法案までの間で我々が目の当たりにした日本の現実が劇中劇のような展開で突きつけられる。

ゴジラ登場の最初の展開は東宝特撮シリーズへの敬意に溢れるもので、ニヤッとしてしまうが、ゴジラが再登場してからの展開は凄い!!!

 

底流に流れるのは第1作の真・ゴジラであり、映像は新・ゴジラであり、そして破壊の限りを尽くすゴジラはまさに神・ゴジラ、そんなつくりでしたね。続編は不要!

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映画 64

2016-06-12 23:59:59 | 映画

映画64後編。

前編は、社会正義、愛する子を失うという無限の苦しみ、組織論理と個人の正義、働く女性・・と、メインストーリーに様々なテーマが絡み合い、重く苦しい空気感で終わったが、重厚な配役の演技の妙でしっかり観ることができた。後編は嫌でも登場人物が動き出し画にスピード感が出る中、追跡劇と復讐劇が並行して進む。後編は被害者の父親を演じる永瀬正敏によって動くが、永瀬正敏は去年の『あん』の演技同様、過去に閉じ込められた人間の深い哀しみを見事に演じていた。悲しみの連鎖の余韻を引きずって映画館を後にした・・・・

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海よりもまだ深く

2016-05-29 19:32:10 | 映画

本日、完全オフ。奥さんと心の休養へ。樹木希林を見に行く。


是枝裕和監督の「海よりもまだ深く」


賞味期限の切れた夢をおっかけ、もう前に進んでいないと分かっていても認めたくないダメ親父の話。

あまりにも普通すぎる日常を過剰な演出なしに客席につきつけ、見る人を画面の登場人物に同化させる演出。

樹木希林を観ていて実家で親と会話している気になってしまった。樹木希林、相変わらず名演です。

あ、ダメ親父は私か・・・。

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レヴェナント: 蘇えりし者 野蛮とはいったい・・・

2016-05-03 23:59:59 | 映画

5月3日。話題作「レヴェナント: 蘇えりし者」を見に行く。

監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥー(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))、主演レオナルド・ディカプリオ、音楽は坂本龍一。

アメリカ開拓時代の奇跡の生還者をモデルにした映画。容赦ない大自然の中繰り広げられる血の人間模様を観ながら真の野蛮とは何か・・・エンドロール見ながら椅子にへたりこんでしまった。

 

ほとんど身体表現だけで演技したディカプリオ。鬼気迫るものがあったが、それにもまして、圧倒的な迫力で映し出される広大な大自然の描写がすごかった。

そして、インディアンが主人公の復讐の場を一瞥もくれずに静かに過ぎ去るラストシーンが頭に焼き付きついた。

 

誰もいない雪の森の中で一人ポツンと道を探しながら、聞こえてくるのは、自分の息遣いと鹿の鳴き声だけ・・・そして風雪の中、目の前にそびえる山の頂に悪戦苦闘する自分のそのちっぽけさを実感する瞬間。そんな空気感のある映画です。

私だけかも知れませんがソロで山に入る人には妙に感情移入してしまう映画だと思いました。・・あ、私だけか。


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コアなファンへの贈り物 SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁

2016-02-27 23:59:59 | 映画

BBCの現代版SHERLOCK。次のシリーズが待ち望まれるところであるが、ここにきて舞台をビクトリア朝ロンドンに移し、ベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンの二人が活躍するスピンオフ作品が公開された。本国イギリスとアメリカでは今年の元日に放映された模様。

ということで、早速観てきました。

ただ、この作品を単独で見た人は置いてきぼりをくらいます。ネタバレになるのでストーリー展開に触れられませんが、BBCのSHERLOCKを見続けているファンは今後の為にも必見です!!

 

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