熊川哲也 Kバレエ カンパニー
昨年秋初演のクレオパトラ のシネマ公演を大津のユナイテッドシネマへ見に行く。

第一幕のエジプト編はモダンバレエ的振り付けのクレオパトラが艶かしく踊り、第二幕のローマ編はクラックシックバレエの振り付けによるしっかりした構成で見ごたえ十分。
一度も生でバレエのステージを見たことが無いので地元のびわ湖ホールにいい公演があったら行って見ようと思います。
30km走からトホホ・・・と帰宅し、気分転換に奥さんと映画観賞。
探偵はBARにいる3。
今回は探偵ハードボイルドものの基本に忠実にストーリーが展開され、ある意味シリーズ中の最高作ではと思いましたね。
もちろん大泉くんのトホホは随所にアクセントで散りばめられファンを裏切りません。北川景子、いいです‼️
ほぼオールロケで滋賀にいながら札幌、小樽を懐かしんでました。
話題作『光』を観てきました。
音声ガイド、という健常者の立場では馴染みのない世界をモチーフに、
見えること、見えないこと、見えなくなること・・・それぞれの立場での生きることへの葛藤が交差する作品でした。
河瀬直美監督は前作「あん」でハンセン病差別をモチーフにある世界に閉じ込められ世の中からそこを出ることを許されない人たちの生きる意味を詩的な構成で作りあげていましたが、今回の「光」では見る光、見える光、見えなくなる光、見えなくても見える光、見えなくても見たい光、見て欲しい光の数々を「光の切り取りかたの集大成」のような編集で見るものをスクリーンに惹きこんでいきます。
その展開に喪失と希望をテーマにした写真集の頁をじっくりめくっていくような感覚を覚えました。
水崎綾女が演じるヒロインは河瀬監督の人生の分身なのかと感じたのは私だけでしょうか・・・
「あん」に続き主人公を演じた永瀬正敏の演技は名演。円熟期ですね・・・
押井守監督の1995年公開「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」はその後の「マトリックス」の制作の引き金になったのは有名な話であり、その後のVFXクリエーターがやってみたい表現を満載した作品であったことは言うまでもない。
ハリウッド製作の実写GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊。
そんなクリエーター達がガチで押井守作品に現在のCG/VFX技術を総動員して挑んだ作品。
少佐が白人なのはおかしい!とアメリカのオタク族には不評だそうだが、どうせ擬体だし、と気にせず鑑賞しました。
映像表現は見事。想像以上。よくぞ、ここまでムキになって作りこんだな!というでき。
世界観は1995年押井守版をほぼ踏襲しながら人形使いの部分を「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」の出島事件をモチーフにリンクさせ「イノセンス」世界観も挿入し、原作の士郎 正宗の「甲殻機動隊」のニュアンスも取り入れ・・とここまで盛り込むか、という力の入れよう。
となると、どうしてもシナリオ、キャスティングに興味が移ってしまうわけですが、ここは賛否両論でしょうね。
ルパート・サンダース監督が「オリジナルの大ファンである僕が、ファンのために作った作品」とオタクの乗りで作った勇気に敬服。