心理 カウンセリング 心の家庭教師

不登校・引きこもり、リストカット、依存症、パニック障害、対人不安恐怖、うつ…疲れた心が安心して癒される場所を目指します

コラム6 今からカウンセラーを探そうと思っている方へ

2004年11月29日 | カウンセリング
 私は人の‘心’の状態にはいくつかの段階があると考えています。‘ピラミッド理論’と言ってますが、それは

① 心的に脆弱な状態(不安にかられそれにとらわれて生き生きとした本来の欲求が満たされない状態)
② そこから脱しつつある状態(不安ながらもそれと付き合って行く決心をしたが、現実と不安を行ったり来たりする状態)
③ より良い状態(生きる目的が見つかってそれに邁進している状態)

この3つの段階です。

 多くのカウンセラーは①のクライエントだけを見て②まで引き上げる、とか②の段階のクライエントだけを見て③の状態に持っていく、というのが現状だと思います。つまりひとつの心理療法などに傾倒してしまい、クライエントをその理論に強引に押しこめてしまうのです。カウンセラーの立脚点がそれぞれ違うのです。ですから、①の状態のクライエントが②だけしかやらないカウンセラーのところに行ってもよくなるはずがありません。

 私は、心理カウンセラーは①から③まですべての状態のクライエントに対し対応できることが必要であると考えています。
 ①のクライエントに対しては薬物療法(医師のみ)、トラウマワーク、催眠療法などが必要になってくると思われます。なぜなら①のかなりひどい状態のクライエントはもはや頭で認知を変えようとしてもどうしようもない状態に陥り根本解決が必要になってくるからです。(ただしいきなり催眠療法などをやるのではなく解決可能な心理療法から行ないますが)
 ②のクライエントに対しては認知療法、NLP、ブリーフセラピーなどが有効となる場合が多いでしょう。
 ③から先はコーチングする能力も必要になってきます。

 つまり心的な状態が上がれば上がるほど、カウンセラー個人の人格もそれに比例して重要になってくるのです。カウンセラーは‘治療者’から‘教育者’の役割もすべきなのです。そして個々の状態に応じて変化していかなくてはいけないのです。そうでなければクライエントはカウンセラーのレベル以上には良くなれないのです。
 
 今、ご自分がどの心理レベルにいるかを理解し、いいカウンセラーを見つけてください。

心理カウンセリング・個別指導のイル・クオーレ



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3 コメント

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いいブログです (Ryo Koike)
2004-12-12 23:02:42
 心理学的見地からの分析、どれも的確なので、

脱帽です。

 私は塾で教えているのですが、子供の現状まで降りていけない親が多く、子供もかわいそうだなと思わさ

れることがしばしばです。親が自分の価値観を少し

変えるだけで、子供がずっと楽になるのに、と思う

こともしばしばです。

 勉強しろとガミガミ言う親と、何もしないでほっ

ぽらかしにしている親と、どうして両極端に別れて

しまうのでしょうね。とても悲しいと思う今日この

頃です。宮井さんが一人でも多くの親子に笑顔が

生まれるようカウンセリングしてくれることを

願っています。自分も、限られた場所ではありま

すが、出来る限りのことをしてみたいと思います。

ご健勝ください。それでは。
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はじめまして (rika)
2004-12-22 13:43:03
はじめまして、良いブログを見つけて喜んでいます。

私も数回心療内科を受診したことがあるのですが、

具体的な症状(眠れないとか)がなければ

あまり話しは聞いて下さらないのです。

何か日常生活に差し障りがあるほどの症状があれば

薬を出しますが・・とおっしゃいます。

私としては、そこまでではないのでどちらかに

良いカウンセリングセンターがあれば行ってみようと

思っています。

また読ませていただきに参りますね。
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ありがとう (宮井)
2004-12-25 01:03:22
Ryoさん、rikaさん、コメントありがとうございます。お二人のようなコメントをいただくと励まされます。

まさにプラスのストロークをもらった、という感じですね!

また遊びにきてくださいネ。

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