+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

経ヶ岳・多良岳縦走

2010年03月24日 | 多良山系

3月21日は、からつ労山の月例山行であった。
前回2月の例会はギックリ腰で不参加だったので今回は楽しみにしていた。
特に今回は、2007年11月18日経ヶ岳に初めて登った登山口、奥平谷キャンプ場出発となっていたこと、
さらには、下山口の中山キャンプ場へは初めて歩く登山道であることなど、私なりに楽しみを抱いて参加した。
この他にも、新しくなった金泉寺、少し峠を過ぎたであろうマンサク、そう山頂の樹木を切られた経ヶ岳そのものも見てみたいと思っていた。
6時18分に鏡Aコープ駐車場を出発。今日は総勢18名(うち女性6名)。
今日は多久経由ではなく相知から武雄に抜けて嬉野市塩田町を経由して登山口のある鹿島市平谷に向かった。
嬉野市役所がある旧塩田町庁舎近くのコンビニで買い物とトイレ休憩をし、奥平谷キャンプ場駐車場には7時56分に着いた。
準備体操の後、最近の労山の恒例である危険予知の確認をした。
8時15分いよいよ出発である。今日はA班12名、B班6名に分かれた。私はA班であった。
最初の林道までは、谷沿いのガレ場を歩く。とはいえ、しっかりと踏み跡があり歩くのに支障はない。

林道から再び登山道に入ると暫く急登が続く。下の沢のほうから『ザァーザァー』と水音が聞こえてくる。登山口から40分余りで馬ノ背に着いた。更に20分ほど歩くと『千年樫』に到った。

更に登って行く。途中ロープ場を二箇所通って9時40分平谷越に着いた。


この先はいよいよクサリ場、岩場の登りが待っている。力強くみんな登って行く。

登り上がって振り返ってみるとマンサクの花の黄色が目に飛び込んできた。
盛りは過ぎたとはいえ、労山の『マンサクを求めて』に応えてくれていた。『ありがとう』


丁度10時。いよいよ山頂である。すっかり様変わりしていた。確かに360度の展望は開けていた。
でも風雪に耐えながら大きく育った樹木たちの姿はなく、風化を待つ岩山の感がして少し寂しさを覚えた。酸性雨や鹿の被害、温暖化等々、自然が壊れていくのを必死に食い止めようとしているときに『展望が悪い』の理由で自然を壊す『人間のエゴ』が通用するのだろうか?私には『暴挙』としか考えられない。


南側には昔からの眺望が広がっていた。下の写真は多良岳とその後にかすかに雲仙岳が見える。

山頂からは南斜面の直下ルートを通って金泉寺を目指した。予定より30分早いペースである。
11時10分中山越を過ぎ笹ヶ岳の鞍部に差し掛かったとき『折角だから笹ヶ岳に登ろう』ということになった。
私は2回目だったので先導させてもらった。かなりの急登であるが距離は短い。上りあがると経ヶ岳にも負けない眺望が待っていた。皆驚いていた。

笹が岳の次は西岳も、ということになり、急坂を一気に登った。西岳からの尾根歩きはなだらかな下降となって歩き易い。
もう昼近くである。「昼食は金泉寺で」ということだったので勢い足が進む。寄り道をしたとはいえ12時に金泉寺に着いた。
立派に再建された『金泉寺』が我々を迎えてくれた。

早速お参りをした。
いよいよ昼食である。金泉寺山小屋の管理人さんから『お湯が沸いてるよ』と声が掛かった。
『中でどうぞ』とも案内してもらった。
ご好意に甘えて女性は中に入って食事をさせてもらった。男性はお湯をいただいてカップ麺を作った。
40分ほどの食事を終えて、多良岳に向かった。鳥居を潜り『役の行者』様に挨拶して石段を登った。
食後には少し堪える登りである。石段を上り終えると杉の巨木が空に向かって手を大きく広げていた。

クサリがある岩場を過ぎ多良岳の尾根にたどり着いた。折角だから国見岳にも挨拶していこうと立ち寄った。
したの写真は、国見岳から見た経ヶ岳、笹が岳、一番手前が西岳である。

その後、多良岳(多良権現)に着いた。ここでもマンサクの黄色い花が目に留まった。
よく見ると『乾燥錦糸卵』のように『ふんわり』としていた。

記念撮影をして、再び鳥居まで戻り、そこから下山口である中山キャンプ場に向かった。
この道は初めての道である。凄く歩き易い。好く手入れがなされている。登山道の脇には『オオキツネノカミソリ』の青葉が元気良く群生している。

自然林の快適な登山道を下ってると「多良岳県自然環境保全事業」(佐賀県)の標札が立っていた。


その周辺は規則正しく伐採がなされ「生物多様性を促す」事業が行われていた。


登山道の脇に『幸福坂』という標識が立てられていた。
これなら老若男女、大人から子供まで和気藹々、笑顔で歩いて登れる坂道、まさに『幸福坂』に相応しい登山道の感じがした。
14時15分キャンプ場に着くと、着いているはずのB班がいなかった。彼らは、中山越からキャンプ場に下る予定であった。
『どうしたのだろう』と話していると10分もしないうちにB班の人たちがやって来た。
聞けば彼らも金泉寺まで足を伸ばしたらしい。新しくなった金泉寺を見ようということになったらしくA班より50分遅れで金泉寺に着いたということだった。
14時40分全員揃ったところで、帰路に着いた。先ずは、汗を流しに温泉に向かった。
温泉は、祐徳温泉『宝乃湯』であった。たっぷりと小一時間の入浴タイムで、疲れを癒した。
温泉のあとはいつもの慰労会の宴が始まった。
今回は歌こそ飛び出さなかったが楽しい会話が弾む。
ビール、焼酎と短時間のうちに空になっていく。程よい疲れと酔いが心地いい。
今日も自然に感謝、仲間に感謝の一日であった。
車窓から有明海の上には澄んだ青空が広がっていた。私の心までもが清められるような青であった。


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2 コメント

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素敵なレポ (山馬鹿)
2010-03-25 19:54:01
素敵なレポですね~♪
(やはり文章がお上手な方で)

山頂の木を伐採するのは、やはり人間のエゴと
しか思えません。ありのまま自然を楽しんでい
きたいと考えています。(薮は薮、道にしては
いけない!)

笹岳先頭お疲れ様~ +3Kさんの大きな背中を
見るとなんか安心しま~す。
返信する
『ありのまま』がいい (+3k)
2010-03-26 23:19:05
山馬鹿さんこんばんは。
自然も人も『ありのまま』がいいですね。
二周り目に入って少し肩の力が抜けたような気もしますが・・・。まだまだ青二才?です。
拙いレポをほめて頂いて恐縮です。
これも『ありのまま』で、底が知れてます。
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