まんが日本昔話

７０～８０年代、土曜１９時台にＴＢＳで放送されていた懐かしのテレビ番組です。
日本各地に点在していた昔話をアニメ化した作品としても有名でしょう。
このアニメはとにかく素朴。
最近のいろいろ凝ったアニメとは一線を画しています…決して流行りを追わず、定番として今の時代にも通用するはずですが…これが放送されなくなったのは寂しい限りです。
起用された声優さんは常田富士夫と市原悦子の２名…おそらく日本のアニメ史上を見てもキャストがこれほど少ないアニメは珍しいでしょう。その語り口も心優しく、時には力強く…抑揚のある語り口は独特でしたねぇ。今も記憶に痛烈に残っています。こんな演じ方のできる声優さんはそうそういないでしょうね。
音楽も至ってシンプル。日本人が元来持っていたスローライフをよみがえらせてくれる、日本人の原点に回帰できそうなＢＧＭだと痛感しています。その意味ではオープニングテーマ曲が変わらなかったのも納得できます。
エンディングテーマは色々変わりましたけど、個人的には「にんげんっていいな」が好きでした。この曲の心は次世代にも伝わってほしいですね。
この作品は子供心にいろんな寓意を感じられたものでした…日本人が元来持っていた道徳心はこの番組を見てはじめて感じられると自分は思います。すさんでいる今の時代だからこそ再放送して頂きたい。切実に感じます。

このアニメを見ていた人の多くはチャンネルはそのまま「クイズダービー」「８時だョ！全員集合！」も見ていたと思います。
…しかしこれらの番組を語ろうと思うと、現在のカテゴリー名を何とかしないといけませんね。「テレビ音楽ゲーム」あるいは「カルチャー」「メディア」とかにしないといけないでしょうか!?