映画「花戦さ」の中で、信長が武士はお花とお茶を習えと言った時(実際に言ったのか?真偽は不明だが)、最初(一回目のお稽古)それぞれの個性、特徴に合わせて全てのお花を活かすことを学ぶのかと思って、一本一本大事に活けていたが、それは全然間違いであった。 お花のお師匠さんは、まず自分がイメージする作品に使える花や草木を選ぶ。ばっさりと枝や葉っぱ花を切り落とす。曲げたり葉っぱを裏返したり、自分のイメージにいじくる。
要は全ての草木花を作品の中で活かすのではなくまず選ぶ、要らない者は捨てるということでもあるが(適材適所)、そしてジャコメッティの彫刻のように、余分な部分をそぎ落とす(少数精鋭)ことだと第三回目のお稽古では理解した。その日から一回目のお稽古の後では、私から目をそらしていた道端の草花も、三回目のお稽古の後は、私は活かしてくださいと訴えるように私を見つめるようになった。
要は全ての草木花を作品の中で活かすのではなくまず選ぶ、要らない者は捨てるということでもあるが(適材適所)、そしてジャコメッティの彫刻のように、余分な部分をそぎ落とす(少数精鋭)ことだと第三回目のお稽古では理解した。その日から一回目のお稽古の後では、私から目をそらしていた道端の草花も、三回目のお稽古の後は、私は活かしてくださいと訴えるように私を見つめるようになった。
