貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

3軒ハシゴ

2024-03-21 20:52:16 | 漫筆

春分の日はちょっと用事があって出たついでに3軒の石屋さんをハシゴするという暴挙に出た。(オジジ大丈夫か?)
1軒目は御徒町のクリスタルワールドさん。五反田にあった頃はよく行っていて勉強させてもらったけど、御徒町はちょっと回り道になるのでご無沙汰気味。
けっこう新入荷が並んでいて楽しい。すごいのは国産鉱物の県別陳列。いや箱に入っているから陳列ではないな。収納? 箱の中でさらに小さな紙箱に収められているものも多い。
いやあ、やっぱ国産鉱物ファンというのはすごいものですねえ。こうやってお目当ての鉱物を探すんだ。採取してくる人もすごい。あちきなんぞは布賀が岡山県だくらいは覚えているけど、荒川鉱山はどこだったっけというお粗末状態だから、茫然とするばかり。ちらちらと見ても、知らない石がごろごろ。猫に小判状態ですな。
ちょうど行った時はいかにもマニアっぽい男性がごそごそと探っていました。
クリワさんははっきり言うと、美麗さにはあんまり重きを置いていない。いろんなものを安く売るということが主眼のようで。だからマニアはもちろん、あちきのような新米には有り難いお店です。
それでも時折はとんでもなく美しい、高額のものが出る。前はアクアマリンの巨大美麗結晶があったし、セラフィナイトの大きくて素晴らしいのが並んでいたこともある。
今回びっくりしたのは、「カクタス・アメジストのジオード」というもの。アメジスト・ジオードは溢れているけど、カクタスというのは初めて見た。10センチもあるようなきらきらのサボテン型結晶が何本も、半球の受け皿から伸びている。欲しいなと思ったけど高くて買えなかった。(キヨミズをやったほうがよかったんじゃないの?)
で今回はそっと、アンブリゴナイトのきれいな結晶があったのでそれを一つ。しょぼくてすまん。

2軒目は原宿のコスモスペースさん。前にも書いたけど老舗で、磨き石が中心。昨今の美麗結晶派の方々は冷めた目で見るかもしれないけど、磨き石というのもいいものですよ。
ここのすごいところは、「超プチプラ」があるということ。ミニ・ジオード半分が100円、アメジスト・水晶クラスターが200円、バケツに山盛りになっている。そして小さな磨き石。一般的な石はもちろん、ピーターサイト、ヌーマイト、ブロンザイトなんていうマイナーな石のタンブルが小鉢に盛ってあって、500円くらい。前にここで買ったヌーマイトは他ではなかなか見ないような美しいやつでした。
そんなだから、子供には嬉しい店。あちきが見ている間にも、子供連れの家族が何組もやってきていました。お子様をお持ちの方はぜひどうぞ。
ここでも今回はひっそりと、ブラッドストーンのミニ卵を1つ。770円。(しょぼ)
このブラッドストーンというやつ、有名で、かつ最近は枯渇しているとか言われる石だけど、まあ地味。一つ欲しいなと思っていたのだけど、なんかあんまりにも地味なので買ってなかった。こやつも地味。(地味地味繰り返すなw)

強い光を当てると色が浮かび上がるのだけど、普通だと何じゃこれの世界。まあしかし1つは持っていたかった石なので、お安くて有り難かった。石の詳細はまあちょっとパス。

3軒目は――行くぞ――、株式会社東京サイエンス紀伊国屋書店新宿本店内ショールーム。これでいいのかな。ま要するに東サ新宿さん。学習用という感じで広く安く取り揃え。
ここも子供連れが何組も。「今日お金持ってこなかったね」と言っていた親御さんは、計画的犯行か。(犯罪じゃねえw)
コレクター向けのものももちろんあって、今回はトルマリンなんかの美しいものがあったけど、パス。

ハシゴをしたのはちょっと理由があって、ド新米から少しヨチヨチ歩きになって、「どういうふうに見えるかな」と思ったのでした。
さすがに前の「うわ、うわ、こんな石があるんだ」という驚きはなくなってきました。残念ながら。もちろん、「美しいな、欲しいな」と思うものはいろいろあるけど、「まあな」みたいで。でも、実物がたくさん並んでいるのを眺めるのはやはり楽しい。

ネットショップは星の数ほどあるし、ネットオークションもあるし、展示即売イベントも増えているしで、実店舗の石屋さんはなかなか厳しいものがあるかもしれません。
けれど好きな時に行けて、実物を眺めて買えるお店は楽しくて嬉しい。頑張ってほしいものです。
あ、この3軒はあくまで個人的選択です。
ほかに東京でいいお店があったら教えてくださーい。ただし高級品専門店を除く。

しかし街は外人観光客の多いこと多いこと。びっくり。


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