貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

原宿でプチプラざんまーい

2022-10-14 11:35:24 | 漫筆

(また不埒なタイトルを)
先日、用事があったついでに原宿のコスモスペースさんに寄った。(ほんとについでか?)
前にも書いたけど、老舗で、種類が豊富。磨き石が中心なので今どきのマニアの皆様の路線とはちょっと乖離があるかな。
それなりのお値段の美品も多い一方、超廉価版なんかもあってとても面白いのです。
金欠なので「見るだけ」などと言い訳していたけどその言葉は猫の屁のように無意味。(下品ですな)
ユーディアライト磨き石、1000円。
ロシア翡翠カボッション、1000円。
レインボーオプシディアン・カボッション、1000円。
ラリマー原石、1500円。
ダンビュライト磨き石、500円。
ネフライト・カボッション、300円(!)
〆て5300円、消費税入れて5830円也。
縁日の夜店で散財した気分。
楽しいですよ、このお店。愛想はないけど。(余計)

     *     *     *

レインボーオプシディアンは前から気になっていた石。最近ツイッターで十勝玲瓏石というのを見て感動して、まあそれは高いので、改めてレインボーのお安いのがないかなと思っていた。小さいカボッションだけど、ちゃんとレインボーは出る。
しかしなかなか写真には写らない。

角度を調節するといろいろな色の輪模様が浮かび出る。レインボーラブラドライトのようにどこが光っているのかわからないというのではなく、特定の輪が特定の色を放ち、それを飾るようにゴールデンのキャッツアイっぽいシラーが揺れる。実に美しいです。
特定の色を発する層が重なっていて、それをうまく磨くとこうなるのでしょうかね。「ガラス」なのに素晴らしい芸当をするものですねえ。

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ラリマーというのは石を集め始めた頃は欲しいなと思っていたけど、そのうちあまりそう思わなくなった。価格のせいもあるけど、どうも何と言うか、いかにもトレンドっぽいというか、キャッチ―過ぎるというか。でも原石はなかなかよさそうなので、お手頃品があったらと思っていたもの。

言うまでもないけど、ラリマーは通称で、ペクトライト(ソーダ珪灰石)でドミニカ産のブルーのものがこう呼ばれている。組成は Ca2NaSi3O8(OH)。元素的には凡庸。与党繊維派(イノケイ酸塩鉱物)で、角閃石、輝石と同派閥。角閃石は OH 入り、輝石は Si2O6。その中間なのかね? ちなみに Ca と Na をカチオンとする輝石というのはないみたい。

翡翠のような「ぬめっ」感があるかと思ったらそうでもない。ちょっと粉っぽい感じ。
似たような色の石はシアノトリカイトとかアマゾナイトとかあるけど、ラリマーブルーは明るく軽快で美しい。

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「翡翠の掘り出し物はないかな」という思いがあったのだけど、今回はお安い異色ものを2点。それはまた別に。


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