丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

Oh, My God!?

2007年11月18日 | ゴスペル
クリスマス点灯式から帰ってからのこと。
「そうだ、明日、I先生のコンサートが近くの教会であったっけ。」
 亭主は仕事で不在だから、チビ共を二人連れて行かなくてはならないけれど、教会のコンサートだから無料だし、今までI先生の生ライブを聴いたことがなかったし、ちょっと行ってみようかな……。なんて事をふと思い立った。
 チビ共に聴いてみたら、チビ子は「行く~。」と二つ返事。チビ太郎は「明日も歌うの? チビ太郎も歌う~!」……明日は歌わないんですけど。聴くだけなんですけど。少々の誤解があるものの、未就学児の入れるコンサートは限られているので、チビ太郎を連れて行けるチャンスは少ない。じゃ、行ってみようかな……と、この出不精の私が一大決心をかためた。

 で、次の日。朝から家を片付けていざ、教会へ。道が大層混雑していて、少し遅れて教会に入った。
 それほど大きい教会ではないけど、礼拝堂はすでに満席(二百人くらいかな?)。前ではI先生の講演が始まっていた。
 ところが、なんだかいつものI先生と様子が違う。鉄の声帯を誇るI先生がどうやら喉をひどく痛めている。聴いたことがないくらいのカスレ声。歌どころじゃない。どうするのだろうか、この後……と、心配になってきた。

 講演が終わり、コンサートの時間になったがやはり歌は無理のようで、ピアノとベースのデュオの曲や、ピアノに合わせての朗読、皆が知っているゴスペルをお客さんが歌って先生はタンバリンなど、そんな感じで時間が過ぎていく。
(ああ、残念だなぁ。先生の生歌、聴きたかったし、聴いて欲しかったなぁ。)そんな事を思いながら一緒に歌っていたら……。

「最後の曲、Oh, Happy Dayですが、とても私は歌えません。でも、神さんがなんとかしてくれるもんですねぇ(笑)。私の生徒さんが三人来てます。」

ええええええ?! わ、私ですかあああぁ?!

 にっこり笑いながら手招きしているI先生。
「子供さんも一緒に。」

……んな、アホな。

 別席にいた同じクワイヤーの他二名も手招きされ、三人で慌てふためきながらステージへ。
「羽曳野のウィングス・ゴスペル・クワイヤーのメンバーです。それもリードが出来る人が来てる(笑)。」

は、はい~???!!!

………そんな訳で、結局歌ってきた。出来は、正直わからない。普段歌っているバージョンとは進行が違い、耳元で先生が指示を飛ばすのを聴きながら歌っていたので指示に従うのに必死。とにかく、なんとか盛り上げて終ればメッケモン、その一心で歌った。

 予定していなかったコンサートを聴きに行こうと、ふいに思い立ったのも何かの予感だったのかもしれない。チビ太郎が何回説明しても「チビ太郎も歌う~。」と言っていたのも何かの前触れだったのかもしれない(実際チビ共も前に出て一緒に歌ってたし。)。
 普段お世話になっている師匠の窮地である。先生の歌を聴きに来た人が、うっかり私の歌を聴かされるハメになって申し訳ないような気もするが、ちょっとでも先生のお役に立てたのなら幸いだ。
 
 ……って、出来はどうだったんだろうなぁ、本当のところ。ちょっと気になる。

 


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